YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
2009年の終わりに…感謝の気持ちを忘れずにいたい

今やっと、家族の年越し蕎麦(子供ら大好きなとろろと温泉卵-慌てて作ってやや柔らかめ-とたっぷり刻み葱のせて生蕎麦からゆがきたてのぶっかけ蕎麦と、小松菜のお浸しやお造りで)を終え、今からお節料理作り。
今年もやっぱり最後までバタバタ、たちっぱなしで午前様になりそうな年越しですが、来年元気でいたなら、ちょっと不良宣言して、「母さんは出かけてきます」なんて、どこかでカウントダウン体験できたらいいな…(はちょっと憧れ?)

でもでも、色々あっても、こうして元気な子供らに貰う元気に感謝。
そして、今年も、大学でもやり甲斐ある仕事をさせて頂き…絵も大切に買って頂いたり、龍野市の小学校へ買い上げ収蔵が決まったり…
来年はまた大学の仕事も今年以上にオファー頂いたり…
そして、このblogを見ては、時に落ち込んでしまう弱い私にエールを下さった皆さんに…
感謝の気持ちでいっぱい。
そしてそして、いい出会いに心から感謝…

今年も感謝の気持ちで締めくくりたいです。
こんな私を応援して下さる皆さん、本当に有り難うございました!

来年も、何事にも一生懸命がとりえの私、頑張りたいと思います。
(時々また弱音も吐きながら…かな)
| - | 21:41 | comments(0) | - |
2009年が終わろうとしています 2

昼頃、風が強くて荒れる海…空模様も様々に変化…

何だか、政権交代など日本全体が大きな変化のあった今年の…
そして自分自身の中にも、ちょっと思いがけない小さな変化が起こった今年の…
ひょっとしたら厳しい風が吹くかも知れない来年を思い…、忙しく動く中でしばし海を見つめました。
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2009年が終わろうとしています

朝の空と海…

また寝不足で見つめながら、やり残した色々のため、さあ今日は一段と忙しい…と
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年の暮れに一大事件!?
29・30日は、片付けと大掃除、31日はおせち作り・・大体毎年そんな感じ。
・・で今年もそのつもりで、昨日30日は朝から息子には窓ガラス拭きね、受験迫った次女は免除で勉強、就職活動のためのポートフォリオ作りに忙しい長女には、せめて片づけたあとのクリーナーかけくらいしなさいと、号令かけたりしていたのですが、29日夜から、どうも冷えてないなあ、なんかおかしい・・と思っていた冷蔵庫、朝、まったく冷えてない(中のものがぬるくなってる)壊れた!?・・・あわてました。
おせちやお正月用に買い込んでいた食材も多いし、とにかく大きなキャンプ用アイスボックスに保冷剤とともに入れられるだけ入れて、野菜や調味料(ケチャップやマヨネーズや)はベランダに出して・・。
まだ、冷凍庫が機能してくれてたのが救い。ソーセージなど冷凍できるものはそちらへも放り込んで、おかしそうなものは捨て・・。
この押し詰まっての30日に、真夏に壊れるよりはましとはいえ配達してもらえるかの危機感をもちながら、冷蔵庫を急遽買いに車を飛ばしました。突然の出費もすごく痛い・・し、もう年内配達無理だったらどうしよう・・・と。

災難は突然やってくる・・
あれ?でもなんだか去年もこんなことして走ってた・・・

そうそう去年は年内最後の山盛りの洗濯をしようとしていて洗濯機が壊れ、びくとも動かない機械に途方にくれながら(育ち盛りがいる5人の我が家の洗濯ものの量はすごいですから・・満杯で夜中に回してほしても、もう一回回さないといけないときも・・)とにかくすぐ配達してもらえる(かつ安い)ところを探して同じようにヤマダ電機やミドリ電化や走り回り、何とか即日配達してもらったのでした。

今年も、何とか夕方以降に配達できると言ってもらって、てんやわんやしながら、古い冷蔵庫にマグネットで貼りつけ回っていた、私の展覧会予定や息子のサッカー部予定表などなどはずしまわったり、中に残っていたものを片づけたり・・・冷蔵庫に振り回されて1日が終わってしまいました。

大掃除が一段落したら、まだ全く手つかずの年賀状も少しは何とかしなくちゃと思っていたのに、もう仕方ない・・って開き直り状態で、今ブログを書いて、心理学でいう逃避行動です。

でも、一昨日の「遠くへ行きたい」の日記に、1500を超える方がアクセスしてくださってて・・
遠くへ行きたい思いや、泣きたい思いを抱えている人が、多いってことなのかな・・と・・・思いは複雑に・・



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学生街の喫茶店…のようでした゜

先日、友人と入った喫茶店。何だか街の喧噪から遠く離れて…とても遠くに来たみたいな、不思議な、落ち着く日だまり…。
「写真撮ってもいいですか?」と聞いた私に、「もう35年前から、震災で少し手直ししたくらいで、ほとんど変わってないんです」と、ご主人が言っていました。
遠い日、京都芸大がまだ東山にあった頃、東大路から校門へ曲がる角にあった「かおり」っていう喫茶店、こんな感じだった…と思い出していました。

今、スタ-バックスやタリーズ・Holly´sやドトールといったお洒落なカフェばやり、確かにあちこちで手軽に一人で利用しやすいんだけれど(高校生の娘も帰り道スタバで友達と勉強したりもすると)…

たった15分ほどだったのでしたが、ちょっと時間がとまったような、不思議で、懐かしい、心落ち着くひととき…。
心に刻まれるのは、こういう時間の方なのかも知れません。
| - | 14:17 | comments(0) | - |
遠くに行きたい…
昨日の朝は久しぶりに少しゆっくり眠れて、何か色々夢も見て…
いろんな所へ…夢の中で自由に遊び…

心理学が好きで本は何冊か読んできましたが…、夢は願望充足。

夢判断で、色々な象徴的事物が、全て性欲に結び付けられるフロイトも、ややストイックな解釈のユングも、願望充足としての夢の在り方は同じだけれど、私はどちらかというとユングの解釈に共感。
(フロイトの象徴は、ブンダーリッヒや、シュールレアリズムのダリの絵なんかにもよく使われていますね)

夢を思い出して分析して・・、今自分がやっぱりそうしたいんだな…なんて、切なくなっていても仕方ないのだけど…

窓から見える海を見ながら、懐かしい歌のフレーズを口ずさむひととき…

でも・・・
私なんかよりもっともっと、この年末にストレスを抱えて苦しんでいる人たちはいっぱいいるはず・・

そういう人たち・・・
泣きたいときには泣きましょう。(場所は選ばないといけないけど・・)

心理学の実験で、実際にデータとしてあるのです。
ストレスがどんどん高まってきた状態で、泣いたとたんに、その山がすとんと下がる。逆に泣くのを我慢していれば、それはずっと高い状態で続いて、体にも影響を及ぼすと。

私も少し前、あまりに理不尽な言われ方されて、ふとんの中で思い切り声をあげて泣いてみて、少しすっきり・・(声あげて泣いたのって何年ぶりだろう・・)

翌朝、息子が「昨日夜中の3時ごろになんか人の声みたいの聞こえんかった?」「そう?」
| - | 23:23 | comments(2) | - |
Ge新春展について 2
一昨日搬入済ませた、Ge新春展の補足説明を少し…

Geとはゲー=ギリシア神話のガイア、「大地」の意の女神、あらゆるものの原初。。このゲー女神にあやかって、各人初心に戻って、現代美術の第一線で活躍するベテラン・新人それぞれに所属も越え作品を競う場として、阪大美学名誉教授・国立国際美術館と兵庫県立美術館の館長も歴任された木村重信先生が、1975年に発足したのがGe展。

私の学生時代には憧れの展で、今は亡き、恩師・三尾公三先生も、泉茂氏なども出品されていました。

去年の夏休み、デンマークの展覧会へ旅立つ直前、木村先生直々にお電話での出品依頼があった時は驚き、自分につとまるのかとしばらく考えさせて頂きました。
そして昨年の10月・大阪府立現代美術センターでの展覧会から、今年1月の新春展、5月の京都市立美術館での展覧会に出品させて頂きました。

創設以来のメンバーの高齢化が心配されてきてるけれど、展覧会での力ある作品たちには、さすがのメンバーだなぁと思わず背筋が伸びる思いです。

今回の出品メンバー(出せる時に出したらいいという自由な会と言われましたが、所属46名中45名出品。)闘病中の現代アート重鎮・元永定正先生もちゃんと出品されていました。

(画像の私の出品作、アクリルフレームは、時間・・朝・昼・夜によって、場所や光の当たりかたによって、見え方が本当に違います。)
| - | 22:46 | comments(0) | - |
やっと完成! Ge 新春展の作品

明け方完成した作品、池田市石橋のギャラリーぶらんしゅへ今搬入の途中です。
色々な心の迷いや、須賀敦子さんの文章イメージも、まだまだ自分で読み込めていない…で、今回は散文詩的に自作アクリルフレームをところどころ磨りガラス状にした所に絵(それも具象・抽象・ポリマープリント)を配置して遊んで見ることに…
ちょっと冒険…

アクリル板の細工がぎりぎりで完成でした。

画像ではわかりにくいですね、透明と不透明の感覚、そこに浮かび上がる文字なども、また新年の会場でご覧になってみて下さい。

2010Ge新春小品展

2010・1・5(火)〜17(日) 11(月)休廊
am11:00〜pm7:00(最終日は4:00まで)

画廊ぶらんしゅ
池田市天神1−5−16
tel(072)761−2626

阪急宝塚線(急行)石橋駅西口徒歩5分

(5日(火)pm5:00〜7:00ぶらんしゅさんが新年会をかねてのオープニングパーティーをして下さるので、気軽にご参加下さい。)
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そして今、制作中…明日搬入

少し前から制作していた作品が、どうも気にいらなくて、ぎりぎりになってまた別に描きはじめたので、ゆうべも明け方3時半まで、朝は普通に起きて次女と末っ子送り出しそれから必死で制作。
午後は次女の高校・三者面談へ。そして戻って少し制作して、また眼科へ。
「眼球はもう大丈夫、でも周りがまだちょっと赤いな…今年最後の診察日29日にもいちど見せて下さい。ま、よくなってきてはいる」だそうで、ご安心下さい。
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X'masイブは西へ東へ…

キリスト教ではないけど、X'masを楽しみにしている子供らのために、やはりX'masイブは、大忙しでした。ケーキを焼いたりチキンを焼いたり…サラダやオードブルや、受験生を励ますためにも、食べ盛りの息子のためにも…

そして、郵便局へ大切な贈り物一つ出しに駆け込んだり、多分X'masどころでないギャラリー島田さんにも差し入れしたり…

西へ東へ…
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雨のサントリーMuseum にて
一昨日火曜日は成安造形大学へ今年最後の出勤、滋賀県雄琴まで目に気をつけてゆっくり車走らせ…
授業は先週終わっていて課題遅れの学生を見てやるためだったので、いつもよりは早く帰ってからギャラリー島田での財団「神戸文化支援基金 」設立の報告とお祝いの集い、スタッフ・ウグイスさんの結婚お祝いもかねての会に差し入れ持って遅れて参加。
20年来お世話になってきた島田さんが、今年は本当に大きな悲しみもあったけれど、念願の財団設立なって喜びの笑顔でいられるのを見るのは嬉しい…
ウグイスさんとハヤシ君夫妻も新婚早々、かたやギャラリー島田、かたやアートウ゛ィレッジセンターの仕事でものすごく忙しい日々で心配するのですが、爽やかな笑顔で祝福に応えていました。本当に素敵なカップルです。
来年1月4日から明石文化博物館で、震災15周年・明石市制90周年記念の大展覧会される、スウェーデン在住の中島由夫先生にも久しぶりにお会いして思い切りハグ!されました。ほとんど外人のような、でもいつまでも少年のような中島由夫先生。5年前に初めてデンマークでの展覧会の前に島田さんに紹介頂いて、デンマークの日本大使館での私の個展オープニングパーティーにはご家族揃って来て下さった…それ以来のお付き合いです。
ピアニスト・伊藤ルミさんも、「しあわせ食堂」の武内ヒロクニ夫妻も、三木谷夫妻(楽天の三木谷社長のご両親です。三木谷先生は神戸大学名誉教授でヴィッセル神戸の役員もされています)も来られていてしばし楽しくお話ししました。

色々な想いを胸に・・・、神戸から帰った夜でした。

昨日は早朝から息子をサッカー公式試合に送り出し、雑用を片付けてから関学の中学校グラウンドへ応援に。
強豪・関学相手だからボロ負けは覚悟の上でしたが、必死に自分の持てる力いっぱいにぶつかっていく少年達の姿には、息子にも他の子らにも思わずガンバレ!と熱くなります。

それから、何とかサントリーMuseumの「クリムト、シーレ」展最終日へ。
好きだから見に行きたいと思いながら最終日になってしまい、凄い人。
でも、クリムトとシーレの作品は少なくて、少し期待はずれだったかな…

湾岸線や、ミュージアムからの、雨にけむる海に見とれていた私でした。
| - | 01:45 | comments(0) | - |
先端医療センターにて

一昨日月曜、朝一から大手前大学で今年最後の授業を一時間して、あとは先輩イザワ先生にお願いして、先端医療センター病院へ。
父の先日のPET-CT検査の検査結果を共に聞くため。
病院に着いた時、救急車が停まっていて何だかバタバタした気配…やはり急患が入ったとかで、予約の11時を1時間以上過ぎても呼ばれる気配なく、短気な父はちょっとイライラ。私はと言うと、こんなふうにゆっくり座る事があまりないのでついウトウト…
でも…、時々耳に入ってくる周辺の微妙な会話。…検査結果次第でまた手術や…今度は別のところが…次の治療は…上手くいってよかった…
先端医療を受ける為にあちらこちらの病院から紹介されて来ている患者さん達…医師の紹介がないと簡単には受診できないここで、治療を受けられた(しかも早期発見で)父の幸運を思います。
結果も今のところ転移も見られず良好。ちょっとひと安心し、来年の検査予約をして、明石まで、目を気にしつつ安全運転で送っていき、帰ってきて眼科へ。
眼球角膜への広がりは止まっておさまりつつあると聞きこちらもホッと。
でも、周りの出血や涙がまだ出てるのはなんでかなぁ…と。医師になんでかなぁと言われても困るのでした。また金曜に受診します。
心配してコメントやメールくれた方々有り難うございます〜(涙)
目のヘルペスは怖いよって、また聞いたので、しっかり治します。
| - | 16:29 | comments(0) | - |
晴れ渡る空・冷たい強風

昨日日曜日は、家事と制作を少しこなしてから息子のサッカー試合へ。

空は晴れ渡っていたけれど、凄く冷たくきつい風が吹き荒れていました。。

明け方制作中に少し出血した右目は、心とつながっているみたいに痛く…
| - | 11:12 | comments(4) | - |
For…From…
一昨日、金曜は朝から右目の涙を時々ハンカチで押さえながら、表現技法と形態表現の今年最後の授業でした。
コラグラフ(版画の一種)の試作で、版にコラージュした色々な素材や乗せたインクの組み合わせ、拭き取り具合によって、プレス機から出て来た刷り上がりが様々な表情を見せるので、ある意味偶然性が強い表現、皆それぞれの試作をお互いに見せあって「そうなるんや〜」と結構盛り上がりながら、情報交換、年明け授業での本制作へはある程度計画的に…でもやっぱりかなりの偶然性による作品になるだろうけど、表現技法を模索する授業だから、取り組み方がよければ結果失敗でも落とす事はありません。

無事終えてから、車飛ばして次女の高校へ。
課題研究全体発表会の各テーマごとの講座(例えば、社会科学系講座・創造芸術講座・教育・生活講座など)それぞれに、何人かずつが代表で視聴覚室やら多目的室やらいくつかの広い教室で司会進行役の学生にしたがい発表するのですが、次女は教育・福祉の講座代表に選ばれ発表するというので、「お母さん忙しいから来んでいいよ」と言われても、それは行かねばとぎりぎり滑り込みセーフ。
娘は子供の絵本に関する発表を、パソコンのパワーポイントでまとめたビジュアル画像で映し出しながら(他の学生たちもPowerPointでプレゼンテーション、そういう事を授業でやれる今の高校生たち凄いなと。総合学科だからかも知れませんが…)、そしてめちゃくちゃ緊張しながらも何とかうまく発表しおわりホッと。

人前で人一倍緊張するたちで、小学生の頃の参観日にほめられた作文を発表する事になった時も、前の晩は胃が痛くなり、発表の時は声が震えて泣きそうな次女を見守りながらこちらまで涙が出そうだった…
高校の推薦入試の面接でも一緒に入室した人達が受験動機など聞かれてスラスラ答える中で、一人言い間違えたりばかりで試験官が思わず笑ってはったと、自分はもうあかんと落ち込んでた…(意外にも一緒に受けた友達4人の中で一人受かったのでしたが)
そんな次女が、高校に入ってからは生徒会にも立候補したり(我が家では一大事件でした)、こうやって代表で発表できるようになったこと、成長したな・・と感慨深いものがありました。

そのあと1時間ほど体育館で、学生代表4人のパネリストと、兵庫教育大学、京都教育大学、北海道大学の先生をコメンテーターに招いて(北海道大学の先生はテレビ会議で参加)研究フォーラム。司会進行もしっかりしたもので、やるな高校生…って感じてばかりの日でした。

その後またぎりぎりで中学校へ走り、息子の三者面談。私のO大学の教え子(2年前の卒業生)と同級生だったらしい若き担任先生は、息子にとって時に厳しく時にふざけあってもくれるお兄ちゃんのような感じで、忘れものも気をつけなあかんし(親譲りの忘れん坊)勉強も悪くはないけどもう少し頑張れるんちゃうか?とか言われながらも、でも委員の仕事も良く頑張ってくれてるし僕の手伝いもよくしてくれて助かってますと。和やかな三者面談でこちらもホッ。

画像はその中学校に、長女が通っていた頃校長先生に頼まれて寄贈(校長先生は長期貸出しでと言われてましたが)した私の絵。画集にもある「For…From…」120号横2mの大作です。
一階ホールに展示されているのですが、来し方も行き先も書かれない看板が立ち、向こうには果てしない海とどこか別世界へ誘うゲート。

私はどこから来てどこへ行くのか…

ゴーギャンではないけれど、最近の自分の色々に…迷う心に…向き合う思いで、思わず過去の作品をしばし見つめ、たたずんでしまった私でした…
| - | 21:51 | comments(0) | - |
え・・・・? 角膜ヘルペス?
先日受診して、出された2種類の目薬をせっせとさしているにもかかわらず、一向に右目が良くなる感じがなく、痛みと涙とがひどくさえなってる気がして、今日、もう一度眼科へ行ってきました。
そうしたら、拡大鏡でのぞきこみながら「あれ?眼球に傷がいくつか・・これこないだはなかったはずやけど・・」と医師。「コンタクトいれてる?」「いえ、入れたことありません」「・・・う〜〜ん、ヘルペスかも知れないなあ」{え?目にもできるの?以前過労が続いたときに、帯状疱疹のヘルペスはやったけど・・)
たぶんその可能性が強いということで、急きょ治療切り替え、なんと先日出された目薬は、ヘルペスならば逆にひどくさせるからすぐやめてくださいといわれ、抗菌の飲み薬、眼の中に入れる軟膏(むずかしい・・)と、抗菌目薬を出されました。
その軟膏が、一日5回と言われたけれど、入れたあとはしばらく目がかすむし、絵を描く仕事も、教える仕事も、車の運転も厳しい感じ・・だけど、明日は朝一番から授業・・どうしよう・・
そして、角膜ヘルペスについて調べると、、「抵抗力が落ちたり、過労の時になりやすい」・・・なるほど・・最近一段と睡眠不足続いてたしね・・
治療には根気強く当たらないと、眼球が濁ってきて、「角膜移植」(!)をしないといけないこともある・・と。恐ろしい・・・
先日も、イルカと「、絵描きは目が命」といった会話をしたところなのに、ちょっとしっかり治療せねばと思ったことでした。

はっきり見えないほうがいいこともあるのですけど・・絵の制作にはやっぱりよく見える方がいい・・・
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失われた痛みの・・ひそやかなふれあいの・・
98年に亡くなった、作家・須賀敦子さん。

1991年に出されて女流文学賞、講談社エッセイ賞を受賞した「ミラノ霧の風景」。
あとがきに書かれた、「いまは霧の向こうに行ってしまった友人たちに、この本を捧げる」。

行間の余韻・・切なくなるような言葉の数々・・いちどに、魅せられて、1991年7月、初めて画廊企画で個展をさせていただいたときには、窓辺に「ミラノ霧の風景」を読みかけでおいた様な構図の絵も、描いた私でした。

今描いているのは、やはりあとがきに登場する、ウンベルト・サパの詩、

死んでしまったものの、 失われた痛みの、
ひそやかなふれあいの、 言葉にならぬ
ため息の、
灰。              (ウンベルト・サバ ≪灰≫より。)

からイメージしての、切なさやはかなさ・・で、冒頭のタイトル。
ウンベルト・サバの詩集を読んでもいない私。でも、たったこの3行の詩の抜粋を、敦子さんが本のあとがきに掲げ、それについての解説をするでもなくこのエッセーを書くにいたった短い文章でまとめた・・、そこにこめられた色々な想いを、自分なりに・・・全く自分なりのイメージですが描いています。

小さい時から、「今イタリアに行ってるいとこがいる」と、私は母からきかされていた・・・それが敦子さんでした・・東京に帰って来られて大学の先生になられてからも、祖母や母を通じての、伝言ゲームのような間接的な会話をたまにした程度のまま、お会いすることもないままに(あんなに早く亡くなられるとは思いもせず)、逝ってしまわれた・・若いころ夙川の須賀本家で一緒に暮らしていた祖母は(祖母の長兄の娘だったので)自慢の姪が自分よりずっと早く亡くなったことに、とてもがっかりして
さみしそうにしていました。

それにしても、右目が痛み・・
それとは別に、かけているCDの曲に気持ちが動いたり・・
父を病院へ送ったあと、今日は集中して絵を描かないと間に合わない・・・と、思いながら、心はあちこちに・・
だめな私。

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桂吉弥さんにおめでとう!

ゆうべ書いた「2009ひょうご文化交流のつどい」では、平成21年度兵庫県芸術奨励賞贈呈式がありました。今後一層の飛躍が期待される若手の新進芸術家に送られる賞で、今年はウ゛ァイオリニスト・岩谷祐之さん。落語家・桂 吉弥さん。バレリーナ・瀬島五月さん。造形作家・内藤絹子さんの4人。

その中の一人、桂 吉弥さんは、NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」に出演されてたし、NHKのお昼の「生活笑百科」、MBSの「ちちんぷいぷい」にも出演していてお馴染みですよね、古典落語で数々受賞(昨年も繁昌亭大賞、文化庁芸術祭賞新人賞受賞)を重ねてられています。

で、実は彼も、私の出身高校(大阪府立春日丘高校)の後輩で、来年ある春日丘高校100周年記念イベントにも出演されるそう。

直接お会いしたのは初めてだったけど、思わず懐かしい春日丘高校の話し…私が芸大へ行くのにお世話になった恩師・井上直久先生に「僕も習いましたよ、サッカー部やったしすぐお腹すいて、美術の時間に早弁して怒られたし…今、どうしてはるんですか?」
「私を成安造形大学へ手伝ってと呼んで下さったのは春高やめて教授されてた井上先生なんです。でも絵かき業が忙しくなってやめられて…あ、神戸大丸で今週個展されますよ(16日〜22日)」
「え?神戸大丸で?」
同期の嘉門達夫が卒業式の答辞に羽織り袴で一席ぶった話しに「あぁ、それは伝説になって語りつがれてましたよ」
楽しくしばしお話しました。
神戸大学卒の知的な芸風と明るくさわやかな語り口で知られていますが、実際にお話ししてもその通りで、楽しい出会いでした。

あの日は、時々手伝う芦屋美術博物館のスタッフYさんや、運営NPOの理事M氏とも会場で出会い、兵庫県立美術館学芸員・館長代理のO氏(何かとお世話になっています)倉敷市立美術館館長・Kさんにも会い、公立美術館の置かれた厳しい状況をそれぞれに聞いたり話したりの、シビアな会話もした事でした。
兵庫県は芸術文化への予算額は全国一番だと会の冒頭の挨拶では誇らしげに語られていましたが…現場は予算削られてばかりで本当に厳しい…先が見えずに本当に大変なのです。
文化・芸術はお金をかけて育み残して行くもの…

帰り道、ルミナリエ最終日で賑わう神戸の街を急ぎ足で帰途につきながら、そんなこんな…色々に…公的なこと、私的なこと、悩みを抱えながら…一人歩いたことでした。
| - | 23:36 | comments(0) | - |
決断をせまられるとき・・・
昨日は朝から大学、そしていったん帰って夕食準備してから、兵庫県芸術文化協会主催の「ひょうご文化交流のつどい」に、ホテルオークラまで。
昨年春、兵庫県芸術文化協会から亀高文子記念ー赤艸社賞を頂いてから、この時期案内状が届くようになり、去年は大学の授業が夜まである日だったので欠席、今年も忙しいしどうしようかと思いましたが、一度は参加してみたら?とのアドバイスもされて、初めての参加でした。
県知事はじめ、音楽家、美術家、お花の家元などなどそうそうたる方々からよくわからない方々?まで、色々おられました。(社会勉強にはなったかな?)
ちょっと面白い出会いもあったので、これについてはまた書きます。

今日は、滋賀県雄琴のS大学キャンパスにて最終授業。といっても、間に合わず未完成だったし(本当は合評までに完成させるのが原則)仕上げてくるように言った一部学生の作品を見てやるため(そしてそれを評価点に加えて成績評価を出して大学に提出するため)来週もまた行くのですが。
年末になると増える人身事故(悲しいことに・・)のため、JRは大幅に遅れ、早めに出たのに片道3時間、何とか遅刻はせずに授業にすべりこみ、帰りも普通に6時過ぎまで授業をして帰っても、帰宅は9時ごろになるのですが、授業長引きその後に所用もあって、帰りついたのは11時過ぎ。くたくたでした。
でも、それから、受験せまった次女の相談・・・これははずすわけにはいきません。とりあえず急いでお風呂に入ってから相談にのりました。
志望校の模試判定が厳しかったようで、担任先生から滑り止めに確実なところを決めるよう言われたとかで、模試の成績から判定をAランクからEランクまで(Aは確実合格圏、Eはまず無理)インターネットで検索できるので(私らのころにはなかったなあ・・)、次女が調べる画面と共ににらめっこしながら、う〜〜〜ん…
実際どんな感じなのかがわからない大学何校かでどれを受けるかを決めるのは難しい・・(傾いてるからやめときと知ってる先生に言われた短大はありますが)
我が家は、周りの子らがほとんど行ってる塾というもの、行かずに何とかできるなら(本人らがどうしても行きたいといえば行かせるつもりでしたが)そのほうがいいと、3人とも塾知らず・・でもやはり情報を得るのには少しは行っとくべきだったのか・・と今更ながら思ってみたり・・

悩ましい限り・・・

明日は、大学へちょっと顔だしてから、父親の検査に先端医療センター病院まで車とばします(あ、前もこのパターンで急いで行って、ポートアイランドの信号もない道で、どこから出てきたのかびっくりのパトカーに一時停止違反を取られて泣き・・だったので、気をつけねば・・・)

そして描きかけの絵・・もうまた締め切りが迫ってきています。
Ge新春展への一点だけど、26日の搬入に間に合うのか・・これも悩ましい・・
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清貧の画家、石井一男さんの本

土曜日、石井一男さんの展覧会のオープニングそして画集と、彼について書かれた本のダブル出版をお祝いする会がありました。
みんなでお惣菜を持ち寄ってのお祝い…私も3品ほど車に積み込み駆け付けました。
石井さんと知り合ったのは、ギャラリー島田の前身・海文堂ギャラリー。もう17年前になります。
清貧の画家と言う言葉はこの人の為にあるような…、いえ、画家とか画壇とかからは全く遠いところにあって、ひたすら独学で、発表することなども考えずに描いてこられていた…、
その、内から沸き起こるイコンのような女神たち…は、もし島田さんと出会わなかったら…、世に出る事はなかったでしょう。

10数年前、私の個展中石井さんが来られたときに、島田さんがお金のない二人にランチをご馳走して下さって、海文堂(今も元町にある書店の2階奥にギャラリーがありました)裏の小さな洋食屋の、木の階段を上った2階窓際に3人で座り、ハヤシライスを食べた事がありました。私は30代前半、石井さんと島田さんは50歳位だったと思います。
石井さんは自分からはけしてしゃべらず、でも穏やかに話しは聞いていて、こちらから尋ねると小さな声で話してくれて…、島田さんがしゃべり、私がしゃべり、その3回に一度位石井さんが少し声を出すといった具合で、何だか時間が止まったような、ゆっくりと穏やかなひとときでした(もちろんそんなに長くはギャラリーから離れてられないので、実際には1時間位だったはずですが)
あれからどんどん絵が売れるようになられて、大阪や東京でも声がかかって個展されるようになっても、あの石井さんの寡黙な穏やかさと、質素な暮らしぶりは変わりません。必要に迫られて、話しをする(声を出す)事は少し増えた感じですが。

今回、講談社から出版された「奇蹟の画家」は、そんな石井さんの画廊との出会いや島田さんの事、石井さんの絵にまつわる数々の出会いや、絵が起こした感動のエピソードなどを、後藤正治氏(ノンフィクション作家、神戸夙川学院大学教授)が書いた本、私も是非読んでみたくて買ってきました。
画集「絵の家」も第二画集「絵の家のほとりから」も好評の石井一男さんの展覧会は

12月12日(土)〜27日(日)12:00−19:00 最終日は17:00
ギャラリー島田
神戸市中央区山本通2−4−24 リランズゲートB1F
TEL・FAX 078 262 8058

です。
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何かが起こりそうな空…光る海…

昨日は、3日ほど前から気になっていた右目が、何だか痛い…充血と涙も増えて来てるし、来週はまたずっとフル回転だから診てもらっておく方がいいかな…と、朝から皆の朝食など慌ただしく片付けて駅前の眼科へ。
画家にとって、また、絵を見て指導する教師にとっても、目は命。
広い空間と細かい描写のある私の画風、これ以上目が悪くなったら描けなくなるんじゃないかと、時々不安になることがあります。(画風を変えたらいいって?) 乱視が酷くなって来てる感じ。そして昼間より夜は見えにくくなって困るのです…

今回のは、普通の結膜炎や物もらいならいいけど、以前子供らがかかった事のある角結膜炎(きつい伝染性で学校へ登校禁止になる)だと困るなと…来週は父親のPET検査で先端医療センター病院へも行かねばならないのに行けなくなると大変…など考えて、早めに対処しておこうと受診したのでしたが、一通り視力なども検査してくれて、その乱視が進んでる事で、実は老眼になるのが抑えられてる事聞かされ、それこそ目から鱗…でした。(同級生は、もう結構老眼鏡作ったと言ってます)

結果、アレルギー性結膜炎で(何か変なものが目に入らなかったかと聞かれました)、充血ひどくちょっと白目まで水ぶくれになって腫れて来てるらしいけど、毎日4〜5回2種類の点眼薬を出され、伝染性はないようでひと安心。抵抗力が落ちてるのかもと。

帰ってから、色々準備してまた4時には飛び出すためバタバタしながら、ふとベランダごしに見た海の上、何だか今頃の季節には珍しいもくもくとした雲。
急に雨が降って来たりまた晴れたり、不安定な空模様…
何かが起こりそうな空と海でした。
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自分のルーツ
自分は何物であるかなんて、考える余裕のないままに来た私ですが、人生折り返し地点は過ぎたと思う年齢になって(もうあと3〜4年で母が亡くなった年齢です)、時々ふと自分のルーツを思うときがあります。
父方、母方の祖父母から、幼い日に聞いた話の記憶の断片や、大人になって祖父母の記憶が危うくなってから聞いた断片をつなぎ合わせてみたり、みなもう亡くなってしまったけれど、生きてるうちにもっともっと話を聞いておけばよかったという思い・・そしてあんなに早く逝くと思っていなかった母からも・・

今日、ある人と話していて、芸術には「血」があるのでは・・父や母、おじやおば、周囲の人が芸術に関わる人がいて、自然と芸術に向かうのではと言われたとき、でも、私の家では父も母も全く美術に関わりなく、どちらかとういうと苦手だったので、「なんで洋子は絵がうまくなったんだろう?突然変異かな?」と言われた話をしました。
でも、実は、ずっとそれこそルーツをさかのぼってのことになりますが、あの、日本の洋画創世期の青木繁が、じつは母方の祖父の大叔母をモデルに描いた大作(「秋声」)が画集にも納められていて、青木繁の先輩にあたる早川けい太郎という、九州・福岡・久留米での西洋画の草分けとなった画家が、祖父の父親の兄さんだった・・(貧乏絵描きだった青木繁が、よく転がり込んできていたらしい)と、祖父から聞いて、青木繁の画集を送ってもらったことを思い出しました。

何か、色々もっと知りたくなる・・、自分のルーツ
・・・・
| - | 03:07 | comments(0) | - |
光陰矢のごとし…
もう今年も残すところ3週間となりました。
なんて早い…何だか毎日が毎週が毎月が、飛ぶように過ぎていく感覚…。
それなのに、もう少し来年の展覧会の為に描きためておきたい絵はなかなか進まず…(1月には大阪池田・ぎゃらりーぶらんしゅでのGe新春展に1点。2月には京都・ギャラリーaでのBreeze展に3点くらい、5月には京都市美術館でのGe展に大作を2〜3点、そして9月に企画頂いてるギャラリー島田での個展、これは渾身の大作から小品まで今の私のすべてを出し切るつもりで挑むつもりの展覧会、その間にも京都アートフェアなどこまごま出品しないといけないあれこれもあるので、できるだけ描きためていかねばならないのですが、それが中々目先の日々の忙しさに、睡眠時間を削っても本当に少しずつ。
もう1ヶ月後に迫った次女の大学入試センター試験も心配しつつ…
芸大デザイン科3年後半となった長女は、制作や就職活動の為のポートフォリオ作りなどで、深夜に帰ってきたり、早く帰ってもパソコン占領して夜中まで何やかや…。息子とダンナが寝静まりやっとTVも消えて、私が小品の絵を描くべく広げようかとするリビングの大きな机に、次女が北向きの部屋は寒いしお姉ちゃんが色々広げて大変やし・・と勉強道具持ってやってきたら、やはり母としては受験の迫った娘を優先せざるを得ず…夜中の制作もままならずです。
昨日は唯一昼間の教える仕事のない、昼間に制作できる日、何とか下地作りなどにフル回転しました。
制作に没頭できる時間は私にとってはやはり至福のひととき…
その木曜にも子供らの学校での懇談会やらその日しか入れられないので潰れることも多く、悩ましい。
つくづく自分は絵を描くことが本当に好き、それで元気を貰ってるなと思います。
そして曲がりなりにも自分が一番好きなことを職業に、仕事にできている事(もちろん大変な事はいっぱいですが)は、幸せな事だなと。

あ、もう来年の展覧会予定をHPのEXHIBITIONページにアップしなければいけませんね。急に入ってくる企画もあったりするのですが、とりあえず今決まってるのは先に書いたもの+αです。
また、会期や会場など、順次このブログでお知らせもしていきますね。
| - | 00:12 | comments(4) | - |
出会いの連鎖
土曜はNHK神戸文化センターで、「大好きな絵を描こう」講座。
10代〜70代までの10数人、それぞれに自分に合った描き方で、好きな風景を(先月はモデルさんを描いてもらう人物画でした)、水彩やアクリル、あるいは色鉛筆、自分に合った画材で描く1回目。
また皆さんとても熱心に描いておられました。それぞれに個性が顕著になってこられて、だんだんと「自分らしい表現」になって来られています。
そのあと、2号線沿いに東へ歩いて、海岸通りビルディングへ。とてもレトロな3階建て建物の中に、1階・2階と神戸らしいおしゃれなブティックや雑貨屋さんが入っていて、3階にはその中にギャラリーもあります。
昔の芸大を思い出すような古い階段を昇って(エレベーターはありません)その3階のギャラリーで開催中の寺門孝之さんの展覧会を拝見。
寺門さんは東京でデジタルイラストレーターとしてグラフィック大賞とられるほど活躍していましたが、何年か前神戸に帰られるとともに、また絵筆をもっての画家宣言。「てらぴかのエンジェル」といわれる天使の絵シリーズで有名です。
ギャラリー島田での私の個展を見て下さったり、寺門さんの神戸大丸での個展を見に行ってお会いしたり何回かお会いしていて案内状を下さいます・・・最近しばらくお目にかかっていませんが、イラストノートというイラストレーション雑誌に大きく取り上げられてはったり、神戸芸術工科大学教授としても忙しくされてるようです。
今回は家族をテーマに「ファミリーローズツリー」というバラの木や、外国のポスター風に描かれたおばあちゃんの絵や、象に乗った親子の絵などが、よかったです。
(私より少し年下ですが近い年齢の寺門さん、大切なもの=家族を考える年ごろなのかも・・)

日曜は、朝早くから息子をサッカー試合に送り出して、今回私は応援には行けず(そしたら、2試合とも勝って、息子もシュート決めたそうで・・見れなくて残念。どうも母がいない時のほうがいいみたい?)、来年の21世紀関西女性絵画展(11月に兵庫県立美術館ギャラリー)の打ち合わせランチに大阪へ。
それから、天満橋のギャラリーへ、大手前大学で非常勤講師仲間の(染織工芸の先生)現代美術作家・新田さんの個展最終日だったので拝見に寄りました。そうしたら、そのギャラリー「あーとすぺーす夢玄」のコーディネーターは、大手前大学の卒業生で教え子のFさん。びっくりして久しぶりの再会を喜んでいたら、ギャラリーに来ていた赤ちゃん連れご夫婦が、やはり大手前大学教え子のKさんが昨年就職させてもらった工房の先輩。「去年、Kさんたちの展覧会パーティーでお会いした時、おなかにいた子です」と可愛い赤ちゃんを紹介され、そうだ!大きなおなかで来てはったよね〜と、これまた偶然の再会を喜び、そこへもう一人、大手前卒業生が、「井上先生、私はデザインでしたから教えてもらってないけど、先生の神戸の個展に行ったことあります。毎日新聞に、挿絵も描いてはりましたよね。きれいな絵だな〜と思ってよく見たら知ってる先生の名前で、びっくりしました」
そんな不思議な出会いの連鎖・・
実は先週水曜日大学授業後に、湾岸線を天保山まで飛ばして大阪・海岸通りギャラリーCASOへ、宇野祐美さんら3人のコラボ展を案内状頂いたし拝見しに行ったら、CASO内の隣のスペースに教え子Kさん=北中美佳さんらのグループ展もやっていて、不思議な偶然もありました。

不思議な偶然といえば・・・
先日の武内ヒロクニさんのお祝い会でお会いした、作家・音楽家・ラジオ関西DJの中村よおさんが、以前書かれた小説に、私が描いてるような絵(人物はいないけどそこにいた大切な人の気配を感じるどこか懐かしい風景)を描く女性画家が登場すると・・・。
不思議な偶然・・読んでみたい・・と思っていたら、そのコピーを送ってくださいました。
その小説を読みながら、大学時代・・何気なく笑ったり、泣いたりしながら淡々とすごしたり・・ときにひりひりするような危うい感覚もあったあの時代に・・・タイムスリップしていました。

出会いの連鎖・・
| - | 00:07 | comments(2) | - |
新岡良平クンの個展

アップが遅れましたが、成安造形大学で、永田萌先生の授業アシスタントをしている、成安卒業生の新岡良平クンの個展が、京都・ギャラリー射手座で開催中です。「西のほとり」という展、手の痕跡を残さない青い空間を広くとって、それとは対象的に細密に描かれた子供や椅子、何か訴えかけてくるものがありました。
火曜日の滋賀県・成安造形大学での授業の帰りに京都へまわり、、ギャラリーが8時までやっているので見る事ができました。
これからがとても楽しみな新岡(にいおか)クンです。もう明日あさってで終わりですが、京都近くへ行かれる方は覗いてみて下さい。
新岡良平個展「西のほとり」
12・1 〜6。。。13:00−20:00最終日18:00まで
立体ギャラリー射手座
京都・中京区三条小橋東入るフジタビル地階
TEL075−211−7526

ギャラリー射手座は、まだ京都芸大が東山にあった私達の学生時代からあって、結構審査の厳しい企画ギャラリーでした。
あれから約30年の間にはオーナーが替わられたのか、何だか変な展覧会してはるなという時期もありましたが、最近はまた若手作家のいい展覧会をされているようです。
とても久しぶりに三条大橋近くのビル地下のギャラリーへ降りた私でした。
最近なにかと学生時代にタイムスリップする出来事が続いています。
| - | 20:39 | comments(0) | - |
かわいい学生に元気貰い・そして高校時代に思いをはせた日でした

月曜、大手前大学夙川キャンパス、火曜、成安造形大学おごとおんせんキャンパス、今日水曜はまた大手前大学で授業。夜中にする仕事も多くて、早朝から子供らの朝食して送り出してから、朝一番からの授業へと飛び出すのは中々ハードですが、頑張るかわいい学生には元気を貰います。

画像は、先週までモデルさんを描いた人物画の合評の合間。休憩時間に、次の静物画のモチーフ組みを相談しつつ、牛骨を頭にした学生。真面目に頑張る、どちらかと言えばシャイでクールな女の子・Ryoちゃんの意外なノリに思わず撮らせてもらいました。可愛い?

今日の夕食時は、TVで懐かしい(学生時代に流行ってた)歌の数々から新しい歌までを歌謡祭でやっていて、片付けたりしながらも聴いていました。
中島みゆきが30年経っても変わらない不思議…や、少し前に亡くなった加藤和彦さんが若い姿で歌う「あの素晴らしい愛をもう一度」は永遠の名曲だな…とか色々思ったりしながら…

槇原敬之はいい歌たくさん作ってるよね…と彼の歌を聴きながら娘と話し…彼は同じ大阪府立春日丘高校出身の後輩(かなり下ですが)で、私のバスケット部仲間の友人は、大学出て養護教員として勤めた中学の保健室によく来た子だったそう。今は建て替えられてしまった、春日丘高校の古きよき校舎での青春時代が、彼のあのナイーブな感性を育んだのかな…と思ったりもします。
本当に素敵な校舎でした。私が美術の時間に描いてその後廊下に永らく展示してもらいそのまま卒業してしまった、美術準備室の丸窓を内側から描いた油絵は、どうなったのか…わからないままに、校舎は無くなってしまいました。
あの校舎での、いい先輩・後輩、同級生達との温かいたくさんの思い出が、中学時代次々3つの転校、姉の自殺…傷つきまくった思春期の心を癒してくれた気がします。
そして、春日丘高校で井上直久先生との出会い、今は兄嫁になってるモーネ工房・井上由季子サンとの出会いがあったから、芸大へ進む事になった私でした。

先日、その春日丘高校同期に嘉門達夫がいる事を言ったら、「嘉門達夫と同級生だったって?それは言わない方がいいかも…井上さんのイメージが…」と苦笑されました
???
私のイメージ?
じゃ槇原敬之が後輩と言うのはどうなんだろうか…
| - | 21:57 | comments(2) | - |
「大丈夫」という魔法の言葉

とうとう今日から12月、師走です。
毎日の目の前山盛りの事になかなか制作も進まず気は焦れど、毎日は24時間しかなく、日々空を見上げながら、大丈夫、何とかなる…と自分でつぶやいては深呼吸。
でも、「大丈夫…」と言う言葉は本当に不思議に、心を落ち着かせる魔法の言葉だと思います。
自分でつぶやいても少し心が落ち着くし、人から言われたらなおさら…。
今夜、S大学の帰りに寄らせて頂いた京都のギャラリーaさん。オーナーの村上さんには、もう永年、子供らの事や父親の事や、大変な状況になってはテンパる私を「大丈夫。大丈夫よ、よう子ちゃん」と背中を押して頂いてきました。
母親であり、教師であり、父にとっての一人娘であり…自分がしっかりしなければという状況ばかりのなか、何度その大丈夫という言葉に励まされたか知れません。
時々、子供らや、教え子にも、ハグしながら「大丈夫」、驚かれたり照れられたりしながらも実践しています。
…心が温かくなるのが伝わってくるのでした。
| - | 22:49 | comments(4) | - |
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