YOKO'S SCENE

芸大の後輩、中村幹子さんの個展に、大手前大学出講前に寄らせて貰いました。素敵な陶作品達と、それらが似合う、品のいいお洒落な空間、ほんとに短時間でしたが心に元気貰いました。芦屋のギャラリーMUKU3で明日までです。
そして今日も授業終えてから父の病院へ…
医師の薦めで（昨日私一人で面談などしてきて）来週我が家近くの緩和ケア病棟へ転院することに。いつ痙攣や脳梗塞が脳の大きくなった腫瘍から起こるかわからず、先端医療センター退院してももう自宅療養は無理だから、我が家からと同じ海が眺められる部屋でなるべく苦痛なく、、車椅子で何とかお正月は連れ帰ってあげられるといいなぁと祈りながら…

毎日…祈る思いで、父の病院へ、仕事へ行く前や仕事終えてから行っています。土曜は息子と愛知から帰ってきていた長女も一緒に。（体を抱え起こして脱がせたり寝かせたりしながら全身清拭してあげるのは力もいり中々大変ですが、次々タオルお湯で絞るのを娘が手伝い息子も僕は何する?と。そういう場面に立ち会えたのもよかったかと）
挿絵は毎日夜中に制作して…
公私ともに、今、私ができうる限りの事を、精一杯頑張らねば…。
そして自分自身体調管理していかねばですね。

昨日も大学の授業後に父の入院する病院へ走りちょっとまた辛い話しも聞いて…、それから遅れて駆け付けた、息子らの少年サッカークラブ小学校時代コーチの一人Tさんのお通夜。多分私と同年代…そして息子の同級生Y君のお父さん…別れはいつも突然に… 息子は先にサッカー仲間で車に乗せて貰って行っていたのですが、同期もその下に続くサッカー少年らも、その父兄やコーチ仲間や、本当に沢山の方々が会館からあふれていて、哀しみに満ちながらもとても温かい沢山の思いに満ちみちていました…。
Y君に息子ら仲間何でもまた頼ってくれたらいいしね、と肩叩いたら「久しぶりに皆（高校別々になった同級生が）集まってくれてなんか凄く嬉しい」と本当に嬉しそうに言ってくれて…お父さんが集めてくれたね、ほんとにいいコーチだったね…小さかったサッカー選手らが皆見上げる高校3年生になって、でも昔のようにいつまでも円陣組んで話しが尽きずで…もう帰ろうと言いかけてからも、母達も冷えてくる山中の斎場で潤んだ目で見つめていました。

東京・中日・西日本・北海道新聞では始まってもう半月、神戸新聞でも昨日で4回め。連載挿絵見ました、とか毎日楽しみにしてますなど、あちこちでエール頂いて、有難く…元気頂いています。感謝…

息子が無事退院したら、父の入院が決まり、まさに一喜一憂…子供にも父にも頼れる者は私ひとり。しっかりしなければと、事故などしないように寝不足でも一段と気をつけて、今日は早朝から明石へ走り父を乗せ神戸の病院へ走り入院。。そして西宮の大学へ走り授業こなしてからまた病院へ…。
もう何回こういう事こなしてきただろう（子供小さい時は仕事から保育所迎えに飛んでって乳児と幼児を車に乗せ父が入院する病院へ。空腹に泣き出す子供らにこちらも泣きそうになりながら…）けれど、5年めの検査でもう大丈夫と言われるつもりで行った結果が転移で…、ショックを受けて一段と足元危なっかしくなった高齢父の姿が切なく…とにかく少しでも苦痛なく治療終えて家に帰れますように…祈りながら帰ってきた今日でした。

昨日は台風で休講になったけど来てる学生いないか大学まで行ったり、連休帰省していた長女無事愛知に帰れるか心配したり、NHK生徒さんらの展覧会当番の方々早く帰れたかとか、何かと落ち着かない一日でしたが台風は何とか過ぎて行ってくれて…明日15日からいよいよ神戸新聞夕刊でも、白石一文さんの連載小説「記憶の渚にて」が始まります。
（東京・中日・西日本・北海道新聞では既に1日からスタートしていて、そちらでカラーの挿絵が神戸ではモノクロになりますが、モノクロでも見応えあるよう工夫しながら描いて行っています。）
深い小説世界を壊すことなく、直接的にならずに、魅力を高める事できるような挿絵を…と、緊張感持って毎日（今も）描き続けてます。

白石一文さんの新聞連載小説（10月1日から東京・中日・西日本・北海道新聞夕刊で毎日連載スタート、神戸新聞には15日から）「記憶の渚にて」、人間の記憶をテーマに人の生き方、愛の形問うその深い小説世界に漂わせて頂きながら挿絵を描きだした時、かつて描いた渚の情景と、白石さんの新刊「愛なんて嘘」の本読む現在の窓辺をリンクしてタブロー作品に描きたくなって…何とか挿絵と並行してこの一ヶ月でアトリエで描いてた最新作品10号。何だか20年の色々な記憶が交錯し切なくなりながら…
（今NHK生徒さん達の作品展「彩洋会」展に賛助出品している作品です）

18歳から79歳まで老若男女、病気から復帰されたり今現在闘病中、身内の闘病、色々な大変を抱える人もそうでない人も、絵を描く事を本当に楽しみに、それぞれにあった描き方で自分らしい絵を描かれてるNHK文化センター神戸での「大好きな絵を描こう」講座。年に一度の展覧会、昨日搬入・展示しスタートしました。中々の力作揃い、皆さん着実に腕を上げてられます。（美術館講座ででも感じますが）絵がもたらす素敵な力や出会いに、いつもこちらも元気貰っています。
神戸元町行かれたら覗いてみて下さい（講師の私も最新作品10号1点賛助出品しています）
「彩洋会」展、みなせ画廊にて14日まで10時〜18時最終日17時まで
阪急花隈駅南すぐ（阪神元町と西元町駅中間辺り）元町商店街

息子退院したら父の腫瘍見つかり来週入院に…ちょっとショックですが、5年前の肺ガン早期発見治療からの信頼できる先生、きっと大丈夫、と言いつつ…すぐに入院の日やレーザー治療日程決め、ケアマネさんにも急遽来て貰って報告し、さっきやっと帰宅。色々続きますが私も絵に力貰って頑張らねば…

その人の事熱く語る私に「惚れてるんか」と息子がクスッと笑った。
自分の事ばかりでなく、今大変な状況にある人の為に、どんなに忙しい中でも自分にできることは…と動き、寄り添う。阪神大震災後毎年1.17の神戸。東北大震災後の3.11の仙台へ。そして小児ガンの子供たちのチャリティなども、ドラマに舞台にTV番組の司会にと、超多忙にスケジュール熟される中で進んで参加し時に涙しながら当事者達と話される…竹下景子さん。
2009年の1.17詩の朗読の松方ホールステージで絵でご一緒させて頂いてから、お会いするたびそのお人柄に益々魅了されてきました。女性としての内から滲み出る美しさ優しさ、女優としての舞台の迫力、そして何より人として…心から尊敬できる人。
今日は何とか時間作って大阪新歌舞伎座での舞台公演（23日まで）へ…誘って頂いて公演幕間にお会いでき、沢山の元気頂いてきました。東京新聞挿絵も事務所戻ったら見ますと言って頂いて有難く…
明日はまた父を先端医療センターへ精密検査に送り迎えと、息子の退院後レントゲンと診察が重なり、早朝から明石へ高速飛ばし神戸病院へ。そして西宮H医大病院へ高速飛ばし、また神戸へ戻り明石へ走り、西宮へ戻るというハードスケジュール。今日頂いた沢山の元気で、それもこの夜中の制作も乗り切れる気がしました。

先日お知らせした、東京・中日・西日本・北海道新聞に夕刊毎日連載・白石一文さんの小説「記憶の渚にて」（井上よう子挿絵）昨日スタートしたのですが、神戸新聞にも半月遅れで連載になる事が決まったと、とても嬉しい知らせが飛びこんで来ました!
実は前から、この4紙の企画には神戸新聞も加わる可能性もあると聞いていたのですが、もうスタートになったし無理だったんだなと諦めたところだったので、地元の方々が見られなくて残念と方々で言って頂いてたし、とてもとても嬉しく…今日社告も出たとの事でご報告です。ちょっと色々大変なこと続いた後に神様からのプレゼント頂いたようでじんときてしまいました。嬉しい、楽しみですとのメールもあちこちから頂いたりで感謝でいっぱい、関西の方々、神戸新聞見て下さいね。ますます期待に応えられるよう頑張らねばとプレッシャーと共に励まされています。
そしてご心配頂いた息子も無事退院、え！もう?大丈夫かな…という感じですが、最近は手術とか終わるとリハビリ要らない人はすぐに退院で後は毎週レントゲンなどに通って経過観察しながら自宅療養なんですね（一昨夏高齢父の入院時も命の心配なくなるとすぐに退院と言われ慌てましたが）、本人は外界へ出られ大喜びで、無茶して再入院などならないよう釘さしながら、こちらも感謝…。