現在、兵庫県立美術館で10月8日まで開催中の「巨匠と出会う名画展」。川村記念美術館は、現代美術の質の良い展覧会をされるので、見に行きたいとこれまで何回か思いつつも、場所が千葉県の割と不便なところ故にまだ行けずにいましたが、今回美術館大規模改築による休館のため、屈指の所蔵作品がやって来るという、関西では最初で最後の機会と聞き、是非行かなくちゃと思っていました。
そして、その開催記念イベントとして、「美術と音楽が出会う場所〜名倉誠人マリンバコンサート&現代美術トーク 共演:渡邊一毅」
私がお世話になっているギャラリー島田の企画協力、先日15周年と書いた亀井純子基金の助成で,先日(9月1日)夕方から開催されると聞き、何とか時間やりくりして展覧会を見て、そのコンサート&トークも聴いてきました。
とてもよかった・・当日並んで1人1枚限定の整理券を入手(定員250人を早々と越えてしまい、あきらめねばならなかった人も多かったよう)したかいは充分ありました。
作曲家が元にした実際の作品、クレーやミロやポロックの画像を大きく写し出しながら、学芸員が美術的見地から、名倉さんが音楽的見地から話しをされ、そしてその曲の演奏。
なるほど、絵のイメージと重なる・・
その解説の中には、さっき見た展覧会の中の作品もあり、実際の大きさやマチエール(画肌)の記憶も鮮明で…
なかでも、最後に名倉さんのマリンバと、渡邊さんのクラリネットの、ウ゛ィレム・デ・クーニング作品イメージから触発されて作曲家が作った曲の演奏は、物凄い緊張感。
デ・クーニングの、ダイナミックに異素材の絡みあう作品エネルギーそのままに、ビンビンと聴衆を捕らえ、演奏終わっての拍手なりやまず・・・
神戸出身、ニューヨークを拠点に国際的活躍のマリンバ奏者・名倉誠人氏と、やはり神戸出身、2005に東京芸大音楽学部出てまさに今から国際的に活躍が期待される渡邊一毅氏、2人の競演をまた聴きたく思った方は多かったはずです。