YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
冬に
明け方の雨から、今日は急に冷え込んで、冬がやってきたなと。。明日もさらに寒くなるとの事、風邪、インフルエンザ、気をつけて下さいね。

個展搬入は来週の金曜日に迫って、できた作品たちにフレームを付けたり、リストアップして行ったりしながら、ぎりぎりまでまだ描いてる絵もあります。
案内状を発送した方からメールやお便りも続々と入ってきて、「行きます!」、「楽しみです」、等の言葉にまた身の引き締まる思いで、展示のイメージ(今回ギャラリー1階の2つのスペースを使ってなので、其々の部屋の作品の配分など)を考えたりもしています。様々なブルーの世界に浸ってもらえますように…
神戸はルミナリエの季節でもあり、ギャラリー近くの北野坂でも両側にイルミネーションがきれいです。
以下、ギャラリー島田画廊通信に載せて貰った個展に向けたメッセージです。

井上よう子−言葉がくれたもの―12.7(土)〜18(水)
小学時代「アンネの日記」に衝撃を受け、中3での姉の死から大きな喪失感を抱えた高校時代は、石川啄木「一握の砂」「悲しき玩具」、高村光太郎「智恵子抄」に、失われゆく自己・存在・命への愛おしさ、激しくはない静かな言葉にこそ宿る深淵な哀しみを共感していた。描き続けて来た絵には、そんな言葉達から受けた物が少なからず影響していると思う。
近年「言葉」に寄り添う依頼が重なり、不思議な気持ちでいる。
白石一文さんの小説への挿絵、後藤正治先生の「節義のために」「言葉を旅する」の装幀画…他。今年は村上春樹展や装幀画展、図書館での展示依頼。
変わらずブルーに塗(まみ)れ、光を追いながら、言葉と共に…の展を構想しています。

| - | 00:03 | comments(0) | - |
「きたれ、バウハウス展」
火曜日、O大学授業内で西宮大谷記念美術館「きたれ、バウハウス」展へ学生達連れて行ってきました。
色や形の実験の体験コーナー(触覚版・回転混色の立体コマ・光の色の影など)もあり、学生達楽しんでいました(その場所のみ撮影可)。
カンディンスキーやクレーなど、時代を代表する芸術家たちが教師として指導、優れたデザイナーや建築家が育った、その其々の個性あふれるユニークな授業、受けて見たかった…(例えばマッチ棒による造形…ヴァリエーションと組み合わせの練習。思考の幅を広げるのに役立つ。ヨハネス・イッテンは「マッチ棒4本でさえ教材になりうる」ー造形教育の基礎ーと語ったと)
ナチスが台頭し、ヒットラーの弾圧でわずか14年で閉鎖されたにも関わらず今日までアートにもデザインにもバウハウスの影響は大きい…
色々に勉強になりました。
学生たちに丁寧にギャラリートークをして下さったO館長さん、ありがとうございました。
展覧会は12月1日までです。

| - | 21:16 | comments(0) | - |
命を考えるアート
今日は朝からNHK講座(指導中にちょっと咳が止まらなくなって生徒さんらには申し訳なかったです)の後、車飛ばして甲南大学西宮キャンパスCUBUへ。川田都樹子先生(甲南大学文学部人間学科教授)の講演「命を考えるアート」拝聴してきました。
私にとっての絵は、逝ってしまった愛しい存在を込めたものだったり、希望の光を追求し自分自身を生かしてくれて来たものだったり、まさに「命」とは切り離せないもの。
そして、表現者たちには、少なからずその命を削って創作活動を続けてる人たちが昔も今もいて、、、
川田先生自身、癌を患って「孤独死」を意識したりの中で、またアートへの見方も変わられたようでした。
後半かなり過激な現代アート作品画像(死体を使った作品等)のレクチャーに、目を伏せる受講者もおられましたが、やはり知らずにいてはいけない、それを見て考えることも大切なのでしょう。
ただ、私には、塩田千春展−魂が震えるーを東京で見て来た時に、まさに魂が震えて共感する部分と、ここまでするのは見る側が苦しいと思う部分とがあったように、どこまでを芸術として許容できるかは、かなり判断が難しい…
アートへの関わり方は、人それぞれ、その人に合った形で、良いと。学生達にもそう言っています。かつて恩師・三尾公三先生が、「自分自身がずっと見ていたいと思う作品を作りなさい」と言われたように。

−つまるところ「表現」とは「生きること」です−
        2019.12月号ギャラリー島田画廊通信・島田誠さんの言葉より
| - | 21:49 | comments(0) | - |
秋から冬へ…もうすぐ個展



朝、窓から望むハーバー前の木々が、日一日と色づいて、
秋から冬へ、季節はまた廻ってきました。

去年の今頃は、病院の父が、食べられなくなってきて、のどを詰まらせないように、吸い口の水にもとろみをつけて、でもそれを嫌がって、、、飲み込むのが無理なのに「寿司が食べたい」に買って来てみたり…
長女はお腹が大きくなってきて、ベビー誕生への期待と不安は高まって…
私は大学仕事とともに、年明け1月の、梅田・阪急百貨店での個展準備にも追われながら、消えゆく命と、生まれ来る命に、毎日切なく向き合っていて…
そして…怒涛の年末年始となったのでした…
何だか1年経った事、その間に起こった沢山の事に、色々な思いが去来します。
明日、最終打ち合わせに明石に行って、お墓も綺麗にしてきて、日曜は前夜から泊まりで帰ってくる次女・息子を早朝から乗せて、長女夫妻とbabyもピックアップして、明石の会場へ。お寺さんや近しい親類少し来て頂いて1周忌法要。
それを無事終えたら、いよいよ迫って来た個展の追い込みです。

画像は、私が作品画像とラフなデザインスケッチでお願いして、ギャラリーが作って下さった個展の案内状です。(個展の案内状ができるといつも「10枚位持ってきてくれ」と父は言って、看護婦さんやボランティアスタッフさんらに配っていたなぁ。)
ギャラリー島田の、1階の2スペースを使って、と企画頂いています。
情報は後日またアップしていきますね。

| - | 10:16 | comments(0) | - |
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