YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
存在のはかなさ
それを思う出来事が続いています。
遠い日、青天の霹靂のように、姉や母が逝ってしまった実体験から、人の存在のはかなさ、切なさ、そしてそこに残る気配の温かさ…痛いほど知っているしそれを描き続けてもきた…でも、自分よりずっと若く元気だった方が突然に、や、闘病は知っていたけど個展見に行くの楽しみにしてますと最近までメールくれてた方、本当に楽しく飲んで話したのがつい昨日に思える方…この1ヶ月ほどの間に立て続けに天に召され…日曜と今日、また新にも知りました。
哀しく…たまらなく切なく…空を見上げ祈っています。
でも、だから、今生きてる者は、残された時間はどれくらいかはわからないけど、精一杯前を向いてひと時ひと時を大切に、信じる道を生きたい、生きねばと。
| - | 00:11 | comments(0) | - |
海へ続く一面にクローバー

少し前は桜満開だった場所が新緑となり、下の芝生にクローバーが満開になってる事に、バス停に立って気がつきました。いつも慌ただしく車飛ばしたりバスも駆け込んで飛び乗って…こうやって少しゆったり海風に吹かれながらバスを待ち、辺りの風景を眺める心の余裕も大切ですね(Tさんが「忙しいという字は心を亡くすと書く」その通りになってた、と書いてられましたが…痛く同感…)
小さい頃、原っぱで四つ葉のクローバーさがし廻って、やっと見つけたのを本に挟んで押し葉にして、栞作ったのを思いだしていました。男の子に混じって忍者ごっこするワンパクさだったけどそんな一面もありましたね…苦笑
| - | 11:40 | comments(0) | - |
厳しく美しい光と影
生と死の循環をドイツと日本の森に見つめたインスタレーション、そこにあった命と精神に向き合うドイツの精神病院の窓や光差し込む部屋、ベッドの写真。
今週中に仕上げなければの作品制作してからアトリエ飛び出して見に行った井上廣子さんの個展。また心に奥深くまで響き…忙しい中拝見できてよかったと思える展でした。(24日まで心斎橋・Yoshiaki Inoue Gallery http://www.gallery-inoue.com)
透徹な眼差し、入ってはいけない場所にまで踏み込む勇気、そしてずっとぶれない命へのまっすぐな想いに、何年か前から京都や神戸で作品とトークに触れ凄く共感・感動し、去年はギャラリー島田での個展とトークもあって、帰り道ご一緒して人間的にも共感。(作品だけ見たら怖い方かと思いきや明るく楽しい方で)同じ井上だから「廣子さん」「よう子さん」で呼び合い、今回はトークの初日に伺えなかったけど、そんな私にわざわざお電話くれて話せて感謝で一杯でした。
作品にも人柄にも心から尊敬と共感できる方は刺激と力をくれます。
昨日は成安造形大学授業後に京都のギャラリーモーニング「河崎ひろみ」展、ギャラリーなかむら「中馬泰文」展、ギャラリーa「黒川彰夫」展を拝見、今日は制作後に「井上廣子」展と池田市石橋・画廊ぶらんしゅの「物部隆一」展。
作品を実物で拝見する大切さ、色々な人との出会い、教えに行く事アトリエ篭り描く事と生活の雑事だけでも時間は足りないけど、何とかこういう時間を割く事も大事だなと。
| - | 21:13 | comments(0) | - |
エール

頑張れ!やファイト!とか直接的激励は時にプレッシャー与えるけれど(もちろんそれで背中押したり押されたりの元気出る場合も)さりげなく心で応援する感じの「エール」いいなと。
GWあけたO大学では月曜も今日木曜も合評があり、学生が頑張って仕上げた作品にひとつひとつ向き合いながら…厳しい事も言いつつも良い点や個性取り上げ伸びてくれるようにとエール。火曜S大学では新しい課題屋外風景写生、思いがけず夏のような陽射しにちょっとクラクラしつつずっと見て回って、迷って決まらない人は自分が一番描きたい風景、ほんとに描きたい物は何か、心の声に耳澄ませてみて…と最後に集合した教室で話したりしてエール。
でもこちらも、日曜搬出作業に疲れて帰ったら試合に負けて泥だらけの顔で帰ってきた息子がぶっきらぼうに差し出した一輪の紫のカーネーション「青色の探したけどなかったから…」。愛知の長女から届いてた小さな母の日マシュマロ。昨日帰ったら届いてた次女のパンとカード「…おかん、私を産んでくれて、育ててくれてありがとん!いつもご苦労さん!…」メッセージにちょっとじんときて疲れが吹っ飛ぶエール貰った思いでした。(親バカすみません)
そして今日も大学終えてから制作しつつ聴いていた「いきものがかり」の「YELL(エール)」

サヨナラは悲しい言葉じゃないそれぞれの夢へと僕らを繋ぐエール
ともに過ごした日々を胸に抱いて 飛び立つよ 独りで未来(つぎ)の空へ

いつかまためぐり逢うそのときまで
忘れはしない誇りよ 友よ 空へ

先日来飛び立って行ったTさんKさんや、ずっと前突然亡くなった友への想いと重なり…でした。
| - | 23:19 | comments(0) | - |
色々にあっという間の一週間でした。
今日は快晴、暑いほどの京都。先週日曜搬入時は冷たい雨で肌寒かったのが嘘のよう…もう3時半から撤収作業です。
水曜に美術館詰めた時は遠方からも沢山見に来て頂いて感謝。
木曜金曜は教える仕事と制作し、昨日は国府理さんのお別れの式に桂川へ。
まだ信じられないと言う方々が大半。純粋に曇りない彼の笑顔や制作風景、作品が映し出される映像に涙が溢れ、そして芸大後輩で共に制作や大きな仕事にも取り組み旅もした彼を弟のように思っていたと言うヤノベケンジ氏の涙につまりながらの弔辞にも、会場に入りきれないほど沢山の参列者皆さんが哀しみに包まれていました。
自分は涙堪え会場整理などして下さってたIさんにも本当に頭が下がりました。東北の福島の方々の事も切なくなるほど心配し何かしようとしていたという国府理さんの事(44歳は早過ぎるけど)作品と共に皆さんの心に生き続ける事でしょう。
昨日はその後大阪のギャラリー白に寄り、やはり京都芸大後輩の大原千尋さんの素敵な作品と彼女の笑顔に元気を貰い、それからアトリエへ行って青にまみれて描いて…このひと時に感謝しつつ、そしてその時その時を大切に精一杯生きないといけないなとまたあらためて思った事でした。
| - | 11:55 | comments(0) | - |
GWの終りに…

昨日は冷たい雨の京都で展示作業してきました。今日から日曜まで京都市美術館1階、大作並ぶ会場をぐるっと見て頂いたら最後の部屋で私の絵3点がお待ちしております。
共に展示作業した芸大同期の奥田氏(京都造形芸大教授)の車に同乗させて貰い、銀閣寺近くでの荒牧陽一郎氏の展も拝見できました。このお二人と赤松玉女さん、日下部直起氏と私との「BREEZE」展も、来月6月10日から京都・ギャラリーaさんで今年も企画頂いていて、気持ちいいメンバーで集えるのがまた楽しみですねと話して…。良き(人柄も作品も)作家仲間との交歓はいい刺激になり有り難いなと。そして先日は異業種の個性派の集いに不思議なご縁でよんで頂いて、それもまた有り難く…感謝で一杯でした。
| - | 16:58 | comments(0) | - |
東北・仙台からの来客
30日大作を送り出しアトリエ掃除と次の展へ制作の下準備、1日は家の掃除と大量の洗濯や片付け、事務仕事してやはりちょっとアトリエ走り(毎日少しでも制作しないと落ち着かない困った性分)今日は、3月に東北行った時久しぶりに短時間会えた中学時代(神戸から3つ中学転校した私の1年から2年夏休みまでの彦根の)親友が、実家彦根に帰省から足伸ばし会いたいからと西宮まで来てくれました。
娘さんが神戸大学在学中に一度遊びにきて連れていったウーバレゴーデンにて今日もランチ。今月いっぱいで閉店決まったの聞き彼女も残念がり…
震災の時はもちろん大変で、連絡ついてからも何とか食材や水を送れる方法探し少しずつ送ったりしたのだけど、メールにはいつも「大丈夫だよ」。今日も現場にあった人にしか語れない色々な大変を穏やかな口調で語りつつも…愚痴でなく、皆で協力しあって皆で頑張って、あらためて生き方考えさせられたいい日々だったと。
見た目線細いけど芯がしっかりは中学時代から変わらず、でもなぜか彼女といるとこちらがボーイフレンドのように守ってあげたくなる。「オハセは勉強もトップでスポーツも何でもできて…そして頑張りやさんで…」と頼もしげに優しく言ってくれるからかな。
そんな彼女が東北の人達は本当に我慢強い、そしてバスや電車もとてもきちんと並んで待つ礼儀正しさに17年前引越した時驚いたと。(だからあんな大変な困難も我慢強く戦ってると…聞こえた事でした)
また、ご主人は東北大学の研究者で学生の論文を監修する立場、今STAP細胞事件から厳しく大変なんではないかと尋ねると大きくうなづき、理研のS副センター長先生は岡山大学時代隣の研究室で学生にも優しい先生だった、大変だねと夫婦で話しているとの事。ご主人がついてた先生、彼女自身秘書を勤めた先生は厳し過ぎると思ったけど、論文への精査などやはりあんなふうに厳しくしないと行けないんだなと、今実感してるとか…、理系で繋がりある現場の裏話も興味深く…色々に友人の有り難さ、自分もこれからも役立てるようにと思った日でした。また再会を約束して…
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