YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
静かにアトリエで

毎日ニュースに耳を傾けながら、新年度授業の準備や、理事会の議案書作成、そして車で(バスや電車はなるべく使わず)アトリエへ走って、静かに絵に向かっています。
心配なニュース、悲しい訃報、色々に胸がふさぐ思いですが、大切な人を思う気持ちや、せめてあの光に向かえるようにとの想いを込めて筆を握っていると、心は静かにひたすらに絵に向かい…
そして、またこの絵を見て、少しでも心和んでくれますようにと、少し力がわいてきたりもするのでした。

子供達とは携帯で連絡取り合って、其々の場所で今の所元気で頑張ってる様子…ホッとしながら、小さなお子さんたちがおられる家庭では、春休みでも遊園地やら閉鎖の所も多く、地域で遊べる場所も限られていて、ストレスも溜まってる様子。病気を抱える方は(そのご家族も)病院も手一杯になってきて毎日気が気ではないだろう…と。

3月は休講にしたNHK講座、4月は開講の予定ですが、無理のないように…感染予防に気を付けて考えながら…心の元気の為にも、こんな時こそ絵を楽しんで頂けたらとの思いは強いのですが、状況に応じて、また休講に…もやむを得ないと思っています。
とにかく、1日でも早く、コロナ渦が終息に向かう事を祈りながら、一筆一筆祈る思いで今日も絵に向かっています。

| - | 11:49 | comments(0) | - |
過去と未来への思いが交錯する中…桜が変わりなく咲き始めました
色々に、自粛や中止の中、何だか時が止まったかに思えたり…
こもって制作と、中々永年時間に追われて手付かずだった部屋の整理にも手をつけたりしていると、過去に目が行くことが多くなっていました。
お風呂場に置いてある古いペパーミントブルーのバケツは、長女が生まれた時に布おむつつけ置き洗い用に買ったもの(当時預けた公立保育所は、布おむつ使用=紙おむつはだめで、毎日20枚は持って行き、こまめに替えて下さるのでまた20枚位汚れたのを持ち帰り毎晩洗う日々でした)
3人とも小・中・高等学校になってくると、泥んこ汚れや部活であまりの汗臭いウエアを直で洗濯機には入れられないので、やはりつけ置き下洗い用に順に使い続け、そしてやがて父の汚れ物(大小便のついたもの)をやはり殺菌消毒やつけ置き下洗い用に使うようになって、、、もう本当に随分長く頑張って来てくれたんだなあ、夜中2時3時に洗濯したり、時間と必死で闘う日々を見つめてくれてきた…と感慨をもって見直したり…
本の間や教えて来た学校(中学や専門学校、大学も今の大手前以外に成安造形や京都造形芸大通信や)で使った資料などの、思いがけないところから出て来た写真やスケッチに、忘れていた記憶が蘇って、自分でも驚いたり…

そんな中、今日は、西宮浜小学校と中学校の閉校式に出席してきました。
(コロナの心配の中、小学校のグランドで、でした。)
たまたま現在この地区、マリナパーク協議会防災部長をしていることから来賓としての招待状が届き、平日の昼だし出席できないと理事長らも言われてましたが、私は大学の休み中でもあり、子供3人がお世話になった学校の閉校式見届けようと…
子供達の歌う校歌懐かしく聞きながら、この街へ引っ越してきた頃の事を思い出していました。
春からは、合併して義務教育学校として新しいスタートをされます。この浜以外の地区、今までの校区外からも来られるようになり、また良い形で活気づく学校になってほしいなと願います。(校舎はそれぞれそのまま使われるから、実は小学校にも、中学校にも、その時々の校長先生から依頼されて寄贈した、私の大きな絵が飾ってあるのですが、そのまま絵も飾って下さるとのことは、現在の校長先生方から聞いています)

帰り道、家の前の桜通りへ続く桜たちが、少しづつ花開いてるのを見上げて、季節は確実に前へ進んでる…と、そのはかなげに揺れる花たちに、希望を見る思いでした。

| - | 14:26 | comments(0) | - |
君たちに 夢はありますか?
土曜は本当なら、神戸市展の表彰式と講評会でした。が、中止になったのでアトリエで大作へ向かい制作していました。その前日、NHK講座の担当者から連絡あり、3月7日の講座は一斉休講にしたけれど、次週から講座によっては開講していくけれどどうしましょうと。楽しみにしている生徒さんの顔が浮かんだけれど、まず思ったのは、持病を抱えた方が多いこと、そして高齢の方も多い。もし万一教室で、もしくは行き帰りの中で、感染されたら重篤になる可能性がある、ということ。そして、自粛して欠席されたら受講料は戻らないけれど、こちらから休講する形なら皆さんへ受講料払い戻しされるとの事聞いて、休講決めました。
今月いっぱいはお会いできないけれど、どうぞ手洗いなどマメにして体に気を付けて、元気で4月にまたお会いできますように!
こんな時こそ、本当は絵に向かってほしい、、、無心に絵に向かう時間は、心を不安から解放してくれます。少しでも、何か身の回りの物スケッチしたり、どんな絵を描こうかなとラフスケッチを落書きのようにしてみたり、してみてほしいです。

たまたま新聞で記事を見て、BSTBS開局20周年記念の「左手1本のシュート」観ました。脳出血から復活の高校生の実話。中学高校とバスケ少女だった私には、インターハイへの大事な試合に出る事の大変さ、半身不随の本人の努力が半端では無理な事、そして、周りの友や監督先生の葛藤の大きさ〈彼を出すことで負けるかもしれない、出れる選手枠が減り、出れない選手が出る事、等々)も実感として伝わってきて涙…
何の為に?とか考えずに、ひたすら走り、ボールを追った日々思い出していました。
夢をあきらめない。
思い続ければ夢はかなう。
君たちに夢はありますか?・・・
後輩中学生らを前に講演した彼の言葉が胸に沁みました。
| - | 21:50 | - | - |
静かに 大切なことに 
連日心がざわつくニュースが続きます。
アトリエで、絵に向かうひととき、ブルーはそんな心を鎮めてくれます。

大学の卒業式も中止となり、審査員を務める予定だった神戸市展も中止に(入選や受賞を夢見て頑張って制作していた人たちは落胆された事でしょう。大学で教える学生や、NHK講座の生徒さんの中にもいて、絵はまた来年の展や他のコンクールにもトライできるから、ぜひ完成させて下さいねと励ましたことでした)
地域の防災部長として忙しい中企画に参加していた、西宮浜のさくら祭りも、部長会議で中止が決定(みなさん色々な思いもある中…)。
美術館も、続々と閉館を余儀なくされ、それに伴うイベントも。参加予定だった側にとっても楽しみにしていたのが無くなり残念だけれど、企画し準備を重ねてきた側の学芸員さん達の辛いメッセージに、心が痛みます。

一日も早いこの新型コロナウイルス収束を毎日祈りながら、自分が媒介する者になったりしないように、手洗いなどは毎日せっせと丁寧にしています。

気になるのは、色々に突然の政府要請での混乱や、先の見えない事への人心の不安がデマに翻弄されて、トイレットペーパーやティッシュのまとめ買いに殺到したり、あるいは消費が止まって経営不振に陥るところが出始めていること。
デマや間違った情報も乱れ飛ぶ中で、静かに、本当の事を見極め、本当に大切なことを、ちゃんと判断できるようにしたい・・・
そして、国を動かす政治家の方々にも、まちがっても状況を悪化させるような判断や指示を出さないで、冷静に、ちゃんと意見を聞く耳をもって、大切な事を見誤らないでいただきたい・・・切に願うのでした。

竹下景子さんの東北での「かたりつぎ」も、無観客で配信となりました。
本日午後1時55分からです。今年は自宅で拝聴します。景子さんへの大きな敬意を胸に…

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