YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
海への小道


遠い日の記憶をたどるような、緑の光の中、海へと向かう…なにか懐かしい感覚を描き出してみたくて描いた絵。これも個展に出します。
作品のタイトルはなくていいと言われる作家さんもおられるけど、私はやはりタイトルはとても重要で、タイトルの言葉がまず浮かんで絵ができる時もあれば、絵ができてから随分悩んでつける時も…。この絵のタイトルも、単純なようですがいくつか迷った上でこれになりました。色々な思いが言葉の中にこもっています。
個展前に出品作品リストをギャラリーへ送るのですが、そのタイトルのリストを見て、今回も素敵な展になりそうですね、タイトル見ていくだけでワクワクしますと、スタッフが嬉しいこと言ってくれた時もありました。

個展まで5日となりました。
この1週間で益々心配な状況が日々報道され、こんな中でご案内するのも悩ましいのですが、でも一方で、こんな状況だからこそ、疲弊してゆく心に、絵がもたらす力があるとの思いもあり、粛々と準備を進めています。
どうぞ、ご無理のないようにで、ひととき絵の世界に、光やブルーの世界に、浸って頂けたらと思います。

井上よう子展−光へ…翔ぶ―
12月5日(土)〜20日(日)11:00〜18:00 最終日は16:00まで。水曜休み
ギャラリー島田 B1F 
http://www.gallery-shimada.com


* 初日5日は、神戸のギタリスト・熊谷朋久さんのギャラリーコンサートがPM3時〜4時にあります。2年前に美術館の収蔵作品の中から私の絵を選んで素敵に曲を作り演奏下さった熊谷さん。今回も、メインの大作「光へ…翔ぶ」のイメージから演奏下さいます。今回は感染予防の為、人数を絞ってになりますが、参加希望の方はギャラリーへご予約下さい。予約2000円、当日2500円です。
* 当日、その演奏時間PM3〜4時は、コンサート参加の方のみの入場となりますのでご注意ください。コンサートが終わればまたご入場ご観覧頂けます。
| - | 23:35 | comments(0) | - |
青い刻(とき)-穏やかな光

今年の初めだったか、私が、海と空と、そこに翔ぶ鳥を描いていると言った事から、毎朝海辺を散歩する親友が、カモメが舞い翔ぶ姿をカメラで追って、何枚も画像を送って来てくれるようになりました。本当に感謝・・・
その画像を自分のイメージの世界に引き込んで、(我が家から見える海のイメージも重ねて、そしてかつて見たデンマークの海も)9月の個展に出した「青に翔ぶ」や、「青の中でただそこに 」の作品が生まれました。
そしてもうすぐ12月の個展に出すこの「青い刻(とき)−穏やかな光」も。
先月私の誕生日に送ってくれた画像からのイメージ…やっと完成して額装。
今、色々な不安な状況が、何だかさらに増してきて、
そんな中で、ざわざわしてしまう心に、せめて少しでも、穏やかな光を感じてくれたらいいなと、祈りながら・・・描いていました。、

| - | 01:30 | comments(0) | - |
冬に

朝晩冷え込むようになり、冬の訪れを感じます。
9月の個展は、まだ残暑厳しい中、涼やかなブルーの絵画空間に涼んでくださいなど言っていましたが、12月の個展には、寒い季節ならではの雪の風景も出品します。暖かい室内空間から見る静かな雪の風景…
7年前、人間不信に陥るほどの色々なことがあり、毎日吐き続けて体重も減って…(でももちろん仕事は休めず、父や息子の世話もあり)、そんな私を見かねてデンマークのYUKOが、春休みにおいでよ、こちらはwelcomeやで!と言ってくれ、思い切って息子も連れてデンマークへ飛んだ数日がありました。
それまで展覧会のために訪れたデンマークは夏ばかりでした。
春3月のデンマークは、まだまだ雪の厳しい寒さの中で、マイナス10度になったり…でもそのキーンと凍えるほどの冷たさ、凛とした空気の中で背筋を正される思いで…静かに美しい情景とともに、折れかかっていた心を立て直してくれました。
その時に見た雪の風景を、感謝の思いで(ちょっぴり胸がきりりとしながら)描いています。

| - | 21:57 | comments(0) | - |
11月になりました。毎日描いています。

個展迫ってきました。毎日アトリエへ、休みはありません。
大学授業がある月・火・木曜、NHK講座のある土曜は、終わってから行って、それ以外の日は家事雑用やPC仕事済ませたらすぐに行って、絵に向かいます。でも、どんなに忙しくても、絵に向かう時間は、心が鎮まります。

一昨年の今頃は、まだ父の病院へ毎日行っていたから、大学仕事後にアトリエに走っても、1時間ほどでまた慌ただしく夕食介助に車を飛ばして病院へでした。
病院から見える黄昏の空と海は哀しくなるほど美しくて…弱りゆく父の介助の合間に、毎日見つめていたそんな風景を、思い出しながら描いたこの絵も個展に。
一昨年の12月に亡くなった父、昨年一周忌も個展前でした。今月三回忌には、亡き母の33回忌も一緒に。天国の両親に見ていてね、と祈りを捧げて、12月の個展を頑張りたいと思います。
| - | 23:04 | comments(0) | - |
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