YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
自分のルーツ
自分は何物であるかなんて、考える余裕のないままに来た私ですが、人生折り返し地点は過ぎたと思う年齢になって(もうあと3〜4年で母が亡くなった年齢です)、時々ふと自分のルーツを思うときがあります。
父方、母方の祖父母から、幼い日に聞いた話の記憶の断片や、大人になって祖父母の記憶が危うくなってから聞いた断片をつなぎ合わせてみたり、みなもう亡くなってしまったけれど、生きてるうちにもっともっと話を聞いておけばよかったという思い・・そしてあんなに早く逝くと思っていなかった母からも・・

今日、ある人と話していて、芸術には「血」があるのでは・・父や母、おじやおば、周囲の人が芸術に関わる人がいて、自然と芸術に向かうのではと言われたとき、でも、私の家では父も母も全く美術に関わりなく、どちらかとういうと苦手だったので、「なんで洋子は絵がうまくなったんだろう?突然変異かな?」と言われた話をしました。
でも、実は、ずっとそれこそルーツをさかのぼってのことになりますが、あの、日本の洋画創世期の青木繁が、じつは母方の祖父の大叔母をモデルに描いた大作(「秋声」)が画集にも納められていて、青木繁の先輩にあたる早川けい太郎という、九州・福岡・久留米での西洋画の草分けとなった画家が、祖父の父親の兄さんだった・・(貧乏絵描きだった青木繁が、よく転がり込んできていたらしい)と、祖父から聞いて、青木繁の画集を送ってもらったことを思い出しました。

何か、色々もっと知りたくなる・・、自分のルーツ
・・・・
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光陰矢のごとし…
もう今年も残すところ3週間となりました。
なんて早い…何だか毎日が毎週が毎月が、飛ぶように過ぎていく感覚…。
それなのに、もう少し来年の展覧会の為に描きためておきたい絵はなかなか進まず…(1月には大阪池田・ぎゃらりーぶらんしゅでのGe新春展に1点。2月には京都・ギャラリーaでのBreeze展に3点くらい、5月には京都市美術館でのGe展に大作を2〜3点、そして9月に企画頂いてるギャラリー島田での個展、これは渾身の大作から小品まで今の私のすべてを出し切るつもりで挑むつもりの展覧会、その間にも京都アートフェアなどこまごま出品しないといけないあれこれもあるので、できるだけ描きためていかねばならないのですが、それが中々目先の日々の忙しさに、睡眠時間を削っても本当に少しずつ。
もう1ヶ月後に迫った次女の大学入試センター試験も心配しつつ…
芸大デザイン科3年後半となった長女は、制作や就職活動の為のポートフォリオ作りなどで、深夜に帰ってきたり、早く帰ってもパソコン占領して夜中まで何やかや…。息子とダンナが寝静まりやっとTVも消えて、私が小品の絵を描くべく広げようかとするリビングの大きな机に、次女が北向きの部屋は寒いしお姉ちゃんが色々広げて大変やし・・と勉強道具持ってやってきたら、やはり母としては受験の迫った娘を優先せざるを得ず…夜中の制作もままならずです。
昨日は唯一昼間の教える仕事のない、昼間に制作できる日、何とか下地作りなどにフル回転しました。
制作に没頭できる時間は私にとってはやはり至福のひととき…
その木曜にも子供らの学校での懇談会やらその日しか入れられないので潰れることも多く、悩ましい。
つくづく自分は絵を描くことが本当に好き、それで元気を貰ってるなと思います。
そして曲がりなりにも自分が一番好きなことを職業に、仕事にできている事(もちろん大変な事はいっぱいですが)は、幸せな事だなと。

あ、もう来年の展覧会予定をHPのEXHIBITIONページにアップしなければいけませんね。急に入ってくる企画もあったりするのですが、とりあえず今決まってるのは先に書いたもの+αです。
また、会期や会場など、順次このブログでお知らせもしていきますね。
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