YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
絵は時を超えて

京都市立芸術大学の大学院生時代に描いた絵。
亡き叔母夫妻に進呈して、長らく飾ってくれていた『gone away』25号(アクリルと油彩)。だまし絵風に描いた周辺マット部分のひび割れを補修し、少し加筆修復して、12月の個展で久々に見て頂こうかと考えています。
逝ってしまった人達を思いながら・・・
自分自身の大学院生時代から今までの来し方も振り返りながら・・・
絵は、長い長い色々な事があった年月を超えて、こうしてあの時描いた筆跡もそのままにここにある事、感慨深いものがあります。

先日、両親と姉の眠るお墓に、忙しくてお盆には来れなかった息子と二人で参って、体を心配しながら色々と話し…
今日はまた娘のカフェを少し手伝って大学へ走り授業準備。秋学期授業は明日からスタート。学生達元気で出てきてくれるかな。
NHK講座の生徒さんの展覧会も迫って、あちこちで伝えたりもしつつ、
自身の個展打ち合わせも来週に。

心配な状況は続きますが、とにかくみんな元気でいてほしい。
子供ら家族も、学生達も、NHK講座の生徒さん達も、そしてお世話になってる方々も友人も、それを切に祈りながら、今日も絵に向かっています。
| - | 23:03 | comments(0) | - |
月に思う
心配した台風は無事去って、ベランダで見上げると、あともう少しで満月の月が輝いていて綺麗です。
昨日はNHK講座で、展覧会迫る中頑張る生徒さん達とまた向き合いました。
その中で、以前メンバーだった岩崎先生の訃報知り愕然としました。

岩崎先生とは、O大学の教師仲間として知り合い、亡き塩屋俊監督の「0からの風」(飲酒運転で最愛の息子を亡くした女性が、その犯人のあまりの刑の軽さに1人運動を起こし風を起こしていく映画。ス-ちゃんこと田中好子さん主演)自主上映のチケット販売に井上先生も協力してと言われて、映画の趣旨に深く共鳴し息子のサッカー部仲間のお母さん達にも声かけ皆で行った事から色々お話しすることも増え、そのうち絵を習いたいんだと相談されたけれど、他の先生の教室紹介したりしていたらいつの間にか私のNHK講座を探し当てて入会して来られてびっくり。生徒さんになられたのでした。
かつては毎日放送でアナウンサーで活躍もされ,「あどりぶランド」をプロデュースされたりした方だったとは後から知った事でした。
西宮在住時は、いつも個展にも来て下って、井上よう子ブルーは素晴らしいと手放しでエール下さった、、共に映画制作された塩屋監督が急逝されたときには、一回り以上年下の朋友の突然の死に物凄くショックを受けて、俊、順番が逆だ、と泣いてらした、、何も考えられない中、絵があって良かった…無心に絵に向かう事で救われた、井上先生に習っていてよかった…と言われこちらが救われる思いでした。
若者を育てる事にも温かく、時に熱い魂を持った方でした。
関東へ転居されてからも、またこのNHK講座のメンバーに会いに来ると言われていたのに、癌の手術をされてからも無事生還したと予後よくまた絵も描いてると、メッセンジャーで送られてきた画像にアドバイスしたりもしていたのに、、、

今頃は塩屋監督と天国で再会して飲み交わしてられるだろうか・・・岩崎宏先生、どうぞ安らかに…沢山の思い出と感謝は尽きません。
| - | 01:30 | comments(0) | - |
時計草
秋の風を感じながらアトリエへ向かう道でふと見ると時計草が咲いていました。久しぶり…去年も咲いていた?…気が付かなかった…
白い花びらの中央,紫色の上に文字盤のような不思議な形がついてるから時計草と名付けられたのでしょう。その花を初めて見つけた時心惹かれ「これは何て花?」と画像をツイッターに上げたら、時計草だと教えてくれた…あの方はお元気だろうか。
何だかこのごろとても時の経つのが早い気がして、、時計草に「時を大切に」と言われた気がしました。

そして今朝届いたライム。
もう何年前だろう…銀座・ギャラリー枝香庵での個展に竹下景子さんがお祝いに送って下さった鉢植えが持ち帰れない大きさだったから、画廊オーナー荒井さんにそのまま画廊のテラスでお世話頂いているライム、毎年この時期に実がなるたび忙しい中送って下さって頭が下がるのです。感謝しながら、今夜はジンライム片手に仕事しています。
| - | 00:48 | comments(0) | - |
9月になりました。
まだ日中は暑いけれど、光が少しきらめいてきて、朝夕の海風にも、秋の気配を感じますね。
好きな季節…芸術の秋…空気が澄んで夜のベランダからは海の向うの光が煌めいて見えて、虫の声も…
 ちょうど1年前の今頃銀座で個展。長らく巣ごもり生活だった方々が、「こんなふうに直に絵を眺められる時間に飢えていました。」と、本当に嬉しそうにギャラリーでゆっくりと私の絵を眺めて帰って行かれて、絵のもたらす力をあらためて感じて…また12月の個展へと頑張った…1年後に、またこんなに感染が増え続けるとは思っても見ず…
自宅待機で亡くなられた方の事聞くたびに胸が痛みます。
でもでも、辛いな…と下ばかり向いているわけにはいきません。
今日からO歯科大学での造形美術学概論の集中授業スタート。席の間隔をあけ、窓を開けて換気、消毒もし、感染予防にできる限り気をつけながら、学生たちが元気に学べるように全力で授業してきました。今日はまず楽しく基礎デッサン力をつけて貰う授業、そして、あと3回立体造形や色彩についても学び着彩まで。真剣なまなざしで鉛筆を走らせる学生達、う〜んうまくいかない、と呟いたり、先生ここどうしたらいいですか?と私を呼んだりする学生達が、とにかくまた府県からの要請で全面休講・登校禁止にならないように切に祈りながら…
今月末からのO大学の授業も、無事スタートできますように。学生がキャンバスでのびのびと絵がもたらす力を享受できますように…。
 そして、NHK講座の皆さんの10月の展覧会も、この一年にまた一段と腕を上げられたメンバーの作品たち、無事開催できて楽しんで頂けますように…



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