YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
教えること教えられること

兵庫県立美術館アトリエ棟の廊下に貼ってある美術館の講座案内発見。多分2月か3月に次期の講座案内チラシ用に講座で教えてる時に撮りに来られてた写真、チラシだけでなくこんな所にも…ちょっと恥ずかしい。
金曜日の講座、また新しいメンバーも前回から続けてのメンバー、前回抽選に外れ待っていて下さった前々回メンバーの方もで30名。今回も有り難くも応募多く抽選でかなり落ちた人が。「先生に習いたくて続けて応募したけど抽選外れるかな…」と言われてた方入ってなくて申し訳なく思いながら…今期も皆さんとても熱心に質問投げ掛けて来られ、それに応える事で早速こちらも教えられています。
土曜のNHK講座の皆さんも、それぞれの個性、それぞれの画材で、こちらのアドバイスを真っ白なスポンジのように素直に吸い込んで下さるから着実に伸びて来られていて、それにこちらがいつも元気を貰う…
昨日O大学の1年生授業では自分をありのままそのままでも、内面からでも、全く違うイラスト的にアレンジしてでもいいから「自分を描く」ちょっと変わった自画像課題に、行き詰まり手が止まってしまってた学生に「ここだけね」と筆入れたら「スゲー!そうかぁ」とやる気復活してくれて…筆入れるのは自分のやりたい方向と違って逆にモチベーション下げてしまう場合もあり難しいけれど…、それで方向が見えまた動き出せる場合もあり…色々な場面で、とっさに考え判断する難しさを日々思いながら、教える事で教えられています。
| - | 21:32 | comments(0) | - |
亡き人を思う「天国に近い場所」

私が描く絵の、たった今までそこにいた大切な人の存在、喪失感は、思春期…私が15の時に17歳で自殺した姉の存在や、私が20代の時今の私と同じ54歳で末期癌がわかり突然余命3ヶ月の宣告受け必死の看病のかいなく亡くなった母の存在が、いわばとてもプライベートなものが根底にあるのだけど…でも、そういう一生消えない体験があるから、阪神大震災でも尼崎JR脱線事故でも、突然に大切な人を失った方々の悲しみが 苦しく痛いほど胸に滲みたのです。
尼崎の事故の日は、西宮の大学で朝から授業をしていて近く2号線を救急車のサイレンが次々鳴り響き、胸騒ぎ。休み時間に研究室で助手さんから「なんか大変な事故が起きたようです」と聞き、遅刻で今だ来てない学生数人を、どうか巻き込まれていないで…祈る思いで待ちました。
教え子は無事だったけど、友達が亡くなった…と後から涙で聞きました。
あの年の夏ギャラリー島田での個展に、ほんとにはかなく呆気なく亡くなった大切な沢山の方々への思い込めた詩と共に飾らせてもらった100号作品「天国に近い場所」
あれから8年……
| - | 00:54 | comments(0) | - |
3月のデンマークが既に懐かしい

画像は、デンマーク最後の日に、YUKOが連れて行ってくれたデンマークの港町、雪景色のハーバーを眺めながらビアカフェでのランチ。サーモン、エビ、クリームチーズなど乳製品は、本当に美味しいデンマークなのでした。
デンマークの風景を思い出し自分なりのイメージで絵に描き起こしていきながら、まだ先月の事なのにデンマークでの日々が早くも懐かしい…
色々に心悩ます事たちが渦巻く日本を遠く離れ、しばし心穏やかにいられた1週間…
| - | 21:52 | comments(0) | - |
やはり青に癒されながら……

130号の大画面に、先月見てきたデンマークの広い空と雪野原、自分の前にまっすぐに続く道…色々な思い込め青に浸って今日も描いていました。月・火・木曜大学、金曜美術館、土曜NHKで教え(先週今週で一通り皆新年度が無事流れ出しました)夜は文章に向き合いイメージし構想練る事に費やし、朝は毎日6時から息子のお弁当作り…寝不足続きとこの数日の寒さで風邪気味、でも絵に向かえない時間が続く方が心身によくない私なのでした…。
| - | 19:17 | comments(0) | - |
HIKOBAEひこばえ(蘖)
昨日は、午前は夙川キャンパス午後は伊丹キャンパスで授業した後、6時半から神戸朝日ホール「HIKOBAE2013」の舞台劇に招待頂いて見に行きました。
2011.3・11に発生した東北大震災。映画を福島県相馬市で撮影中だった塩屋俊監督は自分にできるせめてもの貢献は何かと考え、命の現場で闘い続けた医師や看護師たち、消防士たち、実際に撮影したドキュメンタリー素材を基に舞台劇「HIKOBAE」を制作。昨年はニューヨーク、国連本部、東京、相馬市で上演。今年も日米7都市で上演されます。「特に(阪神大震災のあった)神戸では必ず上演したいという思いがあり、何とかサポート企業など協力を得て実現できて嬉しい」と、最後の舞台挨拶で塩屋監督。
アメリカから来ていた医師は「原発もメルトダウンする、日本はもうだめだすぐに帰ってこい」と言われ葛藤する。人々を助けに行って津波に巻き込まれ亡くなった消防士、その婚約者の看護師が大きな悲しみと闘いながら患者らにひたむきに向かう姿、時に葛藤し泣き崩れ…やっと手術で助けて貰ったのに「何で助けた!母ちゃんを連れてきて!父ちゃんも姉ちゃんも連れてきて!」津波に流された家族を思い食事を投げつけ泣き叫ぶ少年。そしてその少年がその看護師の悲しみを逆に慰めるシーン。途中何度も涙…止まらなくなりました。亡くなる消防士役・鈴木亮平クンは、神戸を舞台にした映画「ふたたび」(これも今だに残るハンセン病患者への差別問題を根底に塩屋監督が制作した映画で、数年前大手前大学でロケされたんですが、ハンセン病でその存在さえ隠され知らなかったかつてのジャズマン祖父(財津一郎)が帰ってきて、大学でジャズをやる孫と昔のジャズ仲間を探す旅に出る、やっと念願のソネでのステージへ皆が立つ日に祖父は倒れ孫がトランペットを…)で主役の孫を
演じた俳優で地元西宮の今津高校出身(次女らの先輩)。「東北大震災が起こって、阪神大震災を地元で体験した自分だから、俳優として自分も何かできないのかと悶々としてた…そしたら監督からこの舞台のお話があって、これができて嬉しい」と。相馬市での上演では遺族の許可を得て、実際に殉職された消防士のはっぴを着て舞台に立ったそうです。
そして今、再生しつつ頑張る相馬市の祭のシーンで(実際の映像もバックスクリーンに流れ)終りました。
「ひこばえ」とは、古木の切株や根本から生えてくる若芽、再生と新しい息吹の象徴だそう…。
今、何を伝えるべきか熱い思いで動き、それを継続してやっていくスタンス、エールを送りたいです。
終了後また塩屋監督とも、自ら募金箱持って立ってた鈴木亮平クンとも少しお話ができてよかった…
私も頑張らなきゃ…
余韻胸に、今日は滋賀県成安造形大学で授業してました。
| - | 00:44 | comments(0) | - |
デンマーク滞在中の寒さは身体と心を引き締めてくれたけど…

あのマイナス10度とかに比べたら大した事ないはずなのに、この数日の寒さは何だか堪えます。(早くも一月前のデンマークの日々が懐かしく…画像アップ)特に夜中に仕事していると手足がしんしんと冷え切ってきて「冷え取り」の本のアドバイスにそって靴下重ね履きしたり…。
今週は火曜に成安造形大学、木曜に大手前大学、今期授業スタート。もう大学院出てから30年あちこちで教えてきて、大手前でも21年!成安も7年教えていますが、新学期スタートの授業はいつも今だに緊張します。直前になってまたプリント準備したり新しい面々思いながら流れをイメージしたり…終りよければ全てよし、だけれど、最初が肝心というのもありますからね。私事で弁護士さんと会ったり忙しい週でしたが、いい感じに滑り出せたかな…と思います。金曜の美術館講座は来週からなので、今日はアトリエで130号大作と向き合っています。6月の京都市美術館での「Ge展」の作品。もうすぐちょっとまた責任重大だけど楽しみな描く仕事と取り組ませて頂く予定なので、早めにこの大作を仕上げようと、デンマークから帰国後すぐから頑張って制作してきています。
5月には夙川学院大学、6月には京都造形芸術大学の大阪学舎(夜間)で単発でのレクチャーも頼まれていて、忙しいですね〜と言われるけど、その方が元気が出るし有り難い事だなと…頑張ります。
| - | 13:03 | comments(0) | - |
私の定番

どんなに疲れたゆうべでも慣れてるからすぐにできた海老とブロッコリーのニンニクマヨネーズサラダ。持って行く当日より前の晩がいいのです。冷まして冷やして…
今回はゆで卵のみじん切りも加えて、大先輩宅へ持参しました。
デンマークみやげのクリームチーズスプレッドとクラッカーも添えて。
| - | 02:02 | comments(1) | - |
大先輩ありがとうございました

私の家から5分?の一番海に近く素敵なロケーションの(一番眺めのいい部屋を買ったと)大先輩のお宅に、以前一度呼んで頂いてお邪魔して以来数年ぶり?に、お邪魔しました。
ワインソムリエとしての校長もされたり、阪急・阪神百貨店のワインの監修、時々ワインセミナーもされ、大阪・京町堀にArt&Wineのお店も出されています。
息子の夕食作りには帰れる距離と時間帯での、美しい海と目の前の桜の風景・音楽・洗練された北欧家具やArtがさりげなくそこにある場所での午後のひとときは、あまりに精神的によくないあれこれの対応に追われる日々をこなさざるを得ない状況(それは自己責任ですが)の私には、参加どうしようかと一瞬迷ったけど、人生の大先輩や後輩の話しにいいひととき頂きました。
ありがとうございました。
| - | 23:48 | comments(2) | - |
海へ続く桜

ベランダから望めるヨットハーバー前の桜達、今満開。夜は夜桜にぼんやり浮かぶような心地で見下ろしています。(夜桜は光量不足で写せず)
夙川の桜並木を地図上でまっすぐ南に伸ばし繋がる桜並木たち(震災後この街作りに関わった安藤忠雄さんの案だったのでは?)
その桜のトンネル下を歩くと、風に舞い散る花びらのはかなさに心惹かれます。永遠に見えても、あっけなくはかなく消え行く色々な事たち…に重なり…
画面が斜めなのは私の心が傾いてるから?
今日も色々難題に対処…でも色々にスタートの春、心立て直して前向きに頑張りましょう。
| - | 21:44 | comments(0) | - |
なんて沢山のブルーたち!

昨日の芦屋美術博物館での多種多様な青を使って描くワークショップに、ターナー色彩さんが持って来て下さった青系統絵の具。私の予想を遥かに越え私が認識していた珍しい「和」の色シリーズやパール系以外にも、こんなにも沢山のブルーの色(名前を見ていくだけでも楽しく、深い…)。
ここに写ってるのは5人位ずつで使えるように分けて置いて頂いた1セット。どれ一つ同じ物なくこれだけの種類が!(色は同じで絵の具の種類が違うのも含め)
講師の私(が一番?)も約30名の受講者も感動、興奮状態でした。
沢山のブルーの色見本作る人、カップをブルーの陰影で写生する人、抽象的模様で、スタンピングで様々なブルーの色重ねたり、前に置いた私の絵の模写したり…楽しんで頂きました。「またやりたい」「時間足りません」の声も。
ターナーさんご協力本当にありがとうございました!
今日は成安造形大学入学式に来ています。琵琶湖の西、雄琴もいいお天気です。
| - | 12:54 | comments(0) | - |
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