YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
「しあわせ食堂」出版お祝いパーティーに
昨日土曜日は朝から、木・金曜日が暖か過ぎて急にに北風が身に染みる中、息子のサッカー試合応援。
思春期の息子を抱える難しさを悩める母同志語り合ったりしながら応援。
帰宅後は急ぎ昼食も作ってから、画像のハンバーグ作り。
少し前に書いた、武内ヒロクニ氏の画集「しあわせ食堂」出版記念パーティー(原画展オープニング)に、みんな「しあわせ食堂」に登場するメニューの料理を作って持ち寄ってお祝いしようという趣向。
私は登場するお好み焼きやオムライス、おにぎりやソース焼きそばなど迷ったあげくに、我が家の定番のひとつ、ハンバーグに決めて、我が家の子どもら夕食用にの普通サイズ5個とサラダも作りおいて、お祝いパーティー用にミニサイズの12個を急いで作って5時に間に合うようにギャラリー島田へ。
皆さん色々に頑張って作って来られていました、(ギャラリー島田HPブログ参照)
「しあわせ食堂」の挿絵制作にそのメニューを作り続けてヒロクニ氏を支えた奥さんサホリさんはもちろん、詩人の南さんのちらしずしや、スタッフの
鶯さん、Tクンの手料理、そして驚いたことに、島田社長のきんぴら・もやし炒め・ポテト炒め・魚肉ソーセージいための4品盛り(20年来のお付き合いになりますが、島田さんの手料理は初めて頂きました)、この夏亡くなった奥さま・主婦の鏡だった悦子さんが、ほほえましく見てられる気がしました。
東京から毎日新聞本社でヒロクニ氏の挿絵担当者の鈴木琢磨氏も駈けつけられ、30数年前にヒロクニ氏が神戸・南京町でやっていたロック・コーヒー・メディア・スポット「VOXヒコーキ堂」に入り浸っていたかつて青年今はラジオ関西DJ中村よお氏、そこへ時々顔を出されたかつてのプレイガイドジャーナル編集長渡辺仁氏、神戸のピアニスト伊藤ルミさんなどなど、多種多様なメンバーが顔をそろえて、にぎやかなお祝い会に・・・
実はさみしがりや?のヒロクニさん、本当によかったですね。
ささえるさほりさんの体も心配しつつ…心温まるひとときでした。
| - | 22:34 | comments(0) | - |
私を別世界へ連れて行ってくれる場所

このホームページとblogを始めて何年めになるだろう…この自宅近くのお気に入りの場所(夜間ライトアップされる回廊が、何だかどこか別世界へいざなってくれるようで素敵なんです。現実逃避願望?…安藤忠雄さん設計の貝類館前の回廊です)をお気に入りの場所として画像アップした事もあったなと懐かしく記憶をたどります。
教え子や、仕事つながりや、個展でファンになって下さった方々やら、友人や…子供らのお母さん仲間や、子供の先生や…時々ギャラリーで見ず知らずの方も「HPのニュースblog拝見してます」と言って頂き恐縮してしまいます。
毎日のアクセスが1000人越える事も増えてきて、もう感謝を通り越して冷や汗が…
才能溢れるタイプではなく、日々努力あるのみの私なので、そういう事に、元気を貰い、また明日からも万年寝不足でも頑張ろう!と。
継続は力なり…本当にそうかな…と疑っていた時期もありましたが、昨年、兵庫県芸術文化協会から賞を頂いたり、知らない方から「井上よう子さん。知ってます。有名な画家さんですよね」なんて(全然有名なんていう範疇にはほど遠いと思うのですが)言われたりに、継続は力なり…努力は人を裏切らない…という事を、実感をともなって教え子達にも言える気がしています。
そして日々、私を励ましてくれる方々に感謝を忘れずに頑張らねば…と。
| - | 00:52 | comments(0) | - |
こちらも…

こちらはそのヨットハーバー前の色・イロイロ…
| - | 02:22 | comments(0) | - |
マンション群の中の秋色

今日は朝から大手前大学で授業。
その後絵を運んだりの仕事もして、夕方帰宅してベランダへ出た時、南側、ヨットハーバー前公園の木々が、緑から淡い赤までのグラデーションになってどんどん色づく変化に見とれていたら、「あっちにも秋の色やで」と、西方向に夕日を受け止めた銀杏の輝きを指差す息子。期末試験二日目、早く帰って明日最終日の試験勉強しつつ、気分転換に時々ベランダに出て景色を見ていたよう(今日は暖かかったですしね)。
たしかに…
無機質なマンションカラーの中、夕方の陰のブルーと輝く黄色のコントラストが綺麗でした。
| - | 02:22 | comments(0) | - |
雨のハイウェイ

昨日は成安造形大学の授業の為に、たくさんの荷物を運ばねばならなかったので、車で行ったのでしたが、紅葉シーズンだからか、何なのか…帰途ものすごい渋滞。
湖西道路から京都東インター、京都南インターを経て高槻そして茨木辺りまで、ジリジリと…
寝不足の頭は何度も停止しかけ、こうやって雨に反射する車のライトの写真撮ってみたりしながら気を紛らしていました。

無事帰り着いたのが、大学出て2時間半以上経った9時過ぎ…
| - | 02:18 | comments(2) | - |
うれしいことがありました
大変なことも色々あるけど、今週うれしいこともありました。

火曜日、成安造形大学での授業の日のこと。
息子の中学(マリナコンサート)から飛んでいった大学で、永田萌先生とばったり。
私の学生時代、既にカラーインクでの美しいグラデーション画面に妖精や花が可愛い洗練されたイラストレーションで一線に活躍されてた永田萌さんは、現在、成安造形大学トップの客員教授として、学生らの指導に当たられているのですが、客員教授でもあり本業がお忙しいのもあり、年間でも限られた期間だけ来られるので、一昨年入学式でお会いしてから、久しぶりにお会いしたのが昨年の私の神戸・ギャラリー島田での個展。「北野坂の上にある北野美術館(永田萌美術館)に展示替えやら時々くるから、かえって京都の個展より来やすかったのよ」と、はるばる京都からとても多忙な方が見に来てくださったことに恐縮する私に、きさくな笑顔で気持ちをほぐして下さって、おまけに私の絵が好きだと、画集を買って(あわてて進呈すると言ったのに、いえいえ買わせていただきますと)帰って下さった・・
そして今年の春、私が出席した卒業式には萌さんが仕事で来られず、入学式の方には来られたのに、私が父の入院で行けず・・お会いできないままだったので、昨年のその個展以来久しぶりの対面でした。
「まあ、今日授業してられるの?どこで?」
「1年生4組の実習室で・・今日は合評なんです。」
「私の3年生の授業は4時半で終わるし、見にいくわ!」
「え〜?ありがとうございます!あ、でもインフルエンザで休んでる学生が先週3人いたので、もし欠席が多いと合評早く終わって、デッサン室に移動してクロッキーする予定なんですが・・」
「私を気にせず流れ通りに授業していてください、拝見できそうなら行くしね。あ、そうそう私についてくれてるTA(ティーチングアシスタント)のN君も、あなたの絵のファンなのよ」
そんなうれしいことも言ってくださった萌先生は、社交辞令ではなく、ほんとに授業教室をさがして見に来てくださいました。
冷たい雨の日で、成安造形大は各棟ごとに傘をささないと移動できない(授業の合間にトイレ行くのも、研究室や本部に行くのも傘がいるのです)し、授業されてた教室から探しながらくるだけでも結構大変。ありがたいことでした。
合評最終の一人を終えて、学生達にも「客員教授の永田萌先生、お忙しいし、なかなかお会いできない貴重な機会。1年生4クラスの中で、見に来ていただけたこのクラスはラッキーだし、質問やら話したいことある人ない?」と促し、緊張気味におとなしいクラスの中で、何とか手をあげた「握手してもらっていいいですか?」と「何年か前に大阪の百貨店での先生の個展で、母が握手してもらって、私は汗だくの手でなかなか握手できなかった子供です」の二人が可愛かったことでした。
そして学生の前で「私はこの井上先生の絵が大好きなんです。ファンです」なんて言ってくださって、照れながらとてもうれしかった私でした。

永田萌先生、本当にありがとうございました!

そして、萌さんも帰られ、次の課題・クレパス画の説明や次週持ってくるものなどひとしきり話して授業終えるころには、あたりは真っ暗。
教室を出ると、滋賀の湖西のキャンパスは寒くて冷たくて、今日も早朝から大忙しだったなあと、これからまだ長い帰途(2時間あまり)と、帰宅後の忙しさを思い疲れを感じていると、携帯に授業中にもかかっていて出れなかったギャラリー島田さんからの電話。
謝りながらお話聞くと、何人かの作家の作品とプレゼンしてくださってた、龍野市の学校に納める絵、私の絵が通ったとのうれしい知らせ。
(40号程の「風が吹く場所」という作品で、寄贈ではなくちゃんとお金も頂けます)
「ありがとうございます〜〜!!」
冷え切ってた体も心も、温かくなる思いでした。
尽力下さった島田さんにもまた、心からの感謝・・・
| - | 00:25 | - | - |
5:00 P。M。ベランダから…物思いの海…

水曜日は、朝一から大学で授業、その後次の金曜日の授業準備などしてから、次女の高校へ車飛ばし受験説明会。
もうあと2ヶ月を切った、大学センター試験までの、取り組み方、複数受験の選び方、昨年・一昨年でどんな受験の仕方をしていた学生がうまくいったか、などなど…時間いっぱいいっぱい(延長したぐらい)一気に話しをされ、ピリピリしたムード。
子供らと父兄とともに一同に聞いたのでしたが…「君たちにはお正月もないけれど頑張るように」と子供らに。保護者には、協力依頼とよく話し合っての第2・第3志望の受験校決定など、言われ終わりました。
大学側では、少子化で受ける学生数が減って営業活動が大変になってはるのに、やはり人気のある大学の競争率や偏差値は下がらない(逆に上がってさえいる)そうで、自分の頃よりゆったり受験できると思っていた考えが甘い親には悩ましいところ。
長女と違い、何かと我慢して私には明るく振る舞う次女ながら、さすがにストレスが溜まって来ているなと思わせる出来事が時々起こってきて、気をつけてやらないといけないな…と。

息子は息子で、先月インフルエンザにかかりましたが、周囲が今頃になって急にインフルエンザで休む子が出だして、先週末から隣のクラスは学級閉鎖に。
今週火曜日は練習を積んできたコンサート(本来11月1日日曜日の予定だったのが、3年学年閉鎖で延期)で息子の出番まで見届けて滋賀県のキャンパスまで走ったのでしたが、その日から10数人の欠席が出だした息子のクラスも、学級閉鎖にはならないものの、2時間授業で帰らされて、自宅で体調見る(朝も体温計り、体調を記入して提出する)という事が水曜日木曜金曜と。
息子がかかったのが新型なら、季節性のインフルエンザにはかかる可能性あるわけで、あまりに急な欠席生徒の広がりに、ちょっと不安感。
私自身微熱が続いて、月・火・水・金曜日の大学は出講したものの、木曜高齢の父親の病院に一緒に行ってあげられず自己嫌悪…
「私は元気だから…あんたは大丈夫か」と逆に心配してくれる父親に涙が出る思い。
父には私しかいないのにね…
でも子供らにも母親は一人。
厳しい状況の就職活動へ突入した大学3年の長女、大学受験が目の前に迫ってきた次女、思春期真っ盛りでまだまだかわいい事言ってくれる一方で時々危ない末っ子長男、(そしてもひとり…一番厄介な大きな子供)
皆がそれぞれに抱えるストレスを受け止めるのはかなりきつい…

やっぱり、体がもうひとつ欲しいな…
と、海を見つめて物思いの夕暮れ。
| - | 02:08 | comments(2) | - |
モーネ工房でワークショッブ 3

7人のメンバーが7様に作りあげた、アクリルオブジェたちです。

北欧のツリーや雪を思わせる群像に…
| - | 18:47 | comments(0) | - |
モーネ工房でワークショッブ 2

そのワークショッブ開始前の10時過ぎのティータイムに、メンバーの一人からこんな手作りケーキが登場してまたまたびっくり。
私のその日のアクリルオブジェのワークショッブをイメージしての白いチーズケーキだと、そのコンセプトまで聞いて一同歓声。(少し前のモーネのホームページ・ニュースにも、この作者のYさんが作ったメンバーみんなのゴム印-プロのように細かな細工の-が載っていました)
他にも手作りゆずジャムを手作りラベル瓶に入れて由季子さんらへ持って来てた方やら…(このジャムもモーネのニュースに載っています)
凄いな…このメンバーは…
伝染性モーネパワーですね。
| - | 18:41 | comments(0) | - |
モーネ工房でワークショッブ 1

あっという間にまた一週間がたち、今日も滋賀県雄琴のキャンパスへ…どうも微熱と、体調不良が続き、パワーダウン気味なんですが…
気をつけないといけないな…と思いながら…でも頑張って遠方から来ている学生もいるしで大学の仕事も、空元気出して(こちらが元気ないと学生も元気でないので)頑張っています。頑張って熱心に尋ねてくる学生や、アドバイスがうまくいって軌道に乗った笑顔には逆に元気貰いつつ。

先週土曜日は、京都のモーネ工房の寺子屋にて、ワークショッブ。
井上由季子サン主催のグラフィック工芸コースの中で、様々な業種の外部講師何人かが時々ワークショッブするのですが、その一人として、去年も1回、今年も、2年生クラスで頼まれていました。

私がクリスマスシーズンのユールマーケットやY3展に出していた、小さなアクリルのフレームやオブジェ、オーナメント…アクリル板の透明感とマスキングを利用して磨りガラス状に吹き付けた半透明感、カッターでの線、少しのスバッタリングやドロッピング による抑えた色の粒(私が持って行ったパールブルーやペパーミントブルーなど)を自由な感性で組み合わせて…創作して貰うワークショッブでした。

前日までバタバタ続きで、前日の大学授業後にアクリル板の不足分と、フレームを立てるアクリル棒を20数カットしてもらいに東急ハンズに走り、帰宅後夕食や洗濯やら家事雑事こなした後に夜中に細々した道具を揃えるという滑り込みセーフ状態で、翌朝早くから京都へ行ったのですが、着いた時は、それぞれに持ち寄ったお互いへのサンキューカードを由季子サンと見合って大盛り上がり状態(画像)。
それがまたそれぞれにとてもお洒落に素敵、さすがに由季子サン2年めの教え子さんたち。さりげなくアイデアもちりばめられていて、それらを拝見しながら着くなりティータイム…日常とは違う時間軸にホッコリさせて頂いたのでした。
| - | 12:38 | comments(0) | - |
秋色の並木道
昨日は、朝からまた朝食も夕食のサラダやらも準備して子供ら送り出してから成安造形大学へ。
非常勤講師として毎週通い出して5回めの秋、この季節に前もアップしましたが、JRおごとおんせん駅から大学までのスクールバスが通る道、わずか数分なのですが、ずっと続く並木道が、季節を感じさせてくれるのです。
冬枯れから新芽の淡い緑の春、新緑の初夏から夏、そして一番私が心惹かれるのが秋の色…残念ながらこの画像では微妙な色が撮れていませんが(スミマセン)緑から黄色や淡い赤、燃えるような赤まで、少しずついろんなグラデーションが、行く度かわりゆく…
同じ色が再び見られない、日々うつろい…微妙で美しい自然の色合いには、かなわないな、と思います。

昨日は、授業を1時間ほど早く終わらせるために、1時間ほど早く教室に入って指導開始(前回学生に通知し、了解してもらい)そして4時40分頃に大学出て、雨の中神戸へ向かいました。
高速を順調に走れば6時過ぎにつけるかと思ったのが甘かった…
湖西道路で思いがけず渋滞。やっと名神高速に入ってからもまた渋滞…
ギャラリー島田に着いたのは7時前でした。

サロン講演会「『山上の蜘蛛』を語る」
詩人・季村敏夫さんが、多くの問題を孕む表層的神戸文化の皮をはぎ、昭和40年に詩人14人が一斉検挙された「神戸詩人事件」の、当事者が存命中は語られなかった真実にも、大胆に(慎重な調査を重ねた上で)迫る、島田さん曰く「過激な素晴らしい内容」の自作著作本について、山本忠勝氏(元神戸新聞社学芸部記者・現 神戸面白人)との対談で語り合う講演会でした。ギャラリーに熱い空気が漂っていました。
調べた事実から、推理小説のように真実へと迫っていく「山上の蜘蛛」。読んでみたいと思います。

結婚式から2日めで仕事復帰のウグイスさんを、講演会の受付や会場設営など手伝うつもりだったのに、渋滞で結局6時半開始の講演に遅れて7時前になってしまい情けなかった事でした。

今日は朝一から大手前大学でモデルさんを描く絵画の授業。
雨がひどい中、大学へ行く前に、息子の忘れ物に気づき慌てて学校へ届けに寄ってから駆け込み出勤。
忘れ物が多いのは親譲り?土曜日に、NHK文化センターの講座を終えて、サッカー試合に駆け付けた時も、朝から朝食も昼に持って行くおにぎりも準備して「忘れ物ないようにね」と言って先に出たのに、試合に肝心のユニホームを忘れて出たらしく、家に取りに帰ったりで1試合めのスタメンには外されてた困った(親に似た)息子です。
| - | 00:03 | comments(0) | - |
輝く日に…2009.11.8

「輝く日に…2009.11、8」のタイトルで、先日届けた、心からのお祝いの思いを込めた私の作品です。
これが、結婚式式場に入ってすぐに飾られていて、一歩入ってホテルの方にどこで待てばよいかを尋ねようとした私は、あ…と。
胸が熱くなりました。

大変な日に、わざわざ会場に運んでくれた、二人の気持ちが嬉しくて…
| - | 21:11 | comments(2) | - |
輝く二人に感動の涙…

今日は朝からバスとJRを乗り継いで、神戸の西の端、舞子まで行ってきました。
須磨あたりから車窓には輝く海。
いいお天気になってよかった…

今日は、先日から時々書いていた、妹のようなホウキョウさんの結婚式でした。

由緒ある舞子ホテルの、とても古くかつモダンな和洋折衷の建物の中、小さなチャペルで約60名ほどが見守る前で、牧師様により厳粛なる式が執り行われました。
式場に着いた時は、ニコニコといつものホウキョウスマイル、可愛いウエディング姿で出て来てくれたホウキョウさんでしたが、長身でモーニング姿も似合う男前の新郎・ハヤシくんの待つ祭壇前まで、バージンロードをお父様がエスコート、誓約の儀式に入ると、ピンと張り詰めた空気…二人の緊張が伝わる思いで、私も緊張しながら、ホウキョウさんのこの大切な時に立ち会わせて貰った光栄を思いつつ見つめていました。神父さまによる誓いの言葉を復唱する彼女の声が、少しずつ涙に震えて…思わずこちらもこらえていた涙が溢れました。
(私の前に座ってらした、ホウキョウさんを娘のように思う彼女の上司・島田さんもそっと鼻をすすってられました)

いつもギャラリーに訪れる人たちに誰彼なく温かく接し、何事にも一生懸命話しを聞くホウキョウさんと、まだ何度かお目にかかっただけでも、とても温かい素直さが伝わるハヤシくんの、まさに人柄から来る素敵な輝きに満ちた門出でした。

この季節には珍しいほどの陽光のもとで、お庭で出席者全員での記念撮影後、披露宴でも、披露される二人に関するエピソードはどれも心和むものばかり。
極めつけは、最後に御両親に花束贈呈の前に、ホウキョウさん自身が読んだ御両親への手紙。
幼い日々のお父様お母様との温かな思い出は、ユーモアで笑わせながら、じんと涙を誘う名文で…
あぁ、彼女はそんな風に愛に包まれて育ったから、人にも温かい目を向けられるんだろうな…と納得。
そしてその彼女を温かく見つめる林君。彼は歳の離れたお姉様二人がいる末っ子長男で、可愛くて堪らない感じに受付に立っていた私に話されたお父様。うちの息子と同じで、よくわかりますと言ってしまいましたが、林君もまた、沢山の愛情を注がれて、あの人柄が形成されたのでしょう。

似た者どうし、きっときっといい家庭を築いて行ってくれると思います。

ホウキョウさんの名文に涙がぽろぽろこぼれながら、ふと24年前の、自分の結婚式、亡き母がまだ元気で、喜んでくれていた花束贈呈のシーンがよぎりよけいに涙。(実は結婚記念日は明日、来年からは毎年1日違いで記念日です)

沢山の感動を貰って帰ってきました。
| - | 20:57 | comments(0) | - |
たくさんの無農薬野菜と花が届いて
昨日は大学祭準備でO大学が休校だったので、それでというわけでもないけれど(ちょっとほっとしてか)微熱とひどい頭痛で半日ダウン・・・でも、そんな私をなんか励ましてくれるかのように、折りにふれ、丹精こめた手作り野菜を送ってくれる神戸・垂水の親類から、またどっさりと嬉しい宅配便が届きました。
今回はお花も入っていて…感謝の気持ちいっぱいに早速玄関やリビング、母の写真の前にもお花を飾り、チンゲンサイは鶏ガラスープで煮て(歯ごたえのいいタケノコの水煮細かく刻んだのも入れ)卵とじに、レタスは洗ってサラダになど使わせて貰い、あとまだまだコイモやじゃがいも、とてもビッグで芸術的な形にびっくりのサツマイモなども…。
画像に少し写っている人参の間引き菜っ葉は、葉っぱもだけど、先についてる小さな人参たちがなんとも言えずとっても可愛い。
葉っぱ付きの黄色くなったすだちも、絵のモチーフにしたくなります。

お礼状書きながら、作ったおじにも丁寧に箱詰めして送ってくれるおばにも心から感謝でした。
| - | 22:38 | comments(0) | - |
静かな美術館からの眺めに自分を取り戻すひととき
今日は何とか仕上げた想いをこめた作品を、午前中にフレーミングしラッピングもして、ハレの日が3日後に迫った妹のような彼女に午後車走らせて届け、輝きを増してる笑顔にホッとして…
それから兵庫県立美術館へ、時間もないので神戸ビエンナーレの美術館部門だけでも見ておこうと立ち寄りました。
神戸ビエンナーレ主催者への疑問はありますが、今回美術館学芸員さんらが選んだ、美術館ギャラリーと海上への出品メンバーに選ばれている現代美術作家の方々は、いい仕事されてる作家達で、(知人も多いのです)、見応えありました。

何より、先日「だまし絵」展で訪れた時のあふれかえる人・人の美術館とは打って変わり人影まばらな、それは静かなこと。(美術館にとっては、入館者数は多いに越したことないのですが、鑑賞者にとっては、こうやって、贅沢にゆっくり作品に対峙して見られるのがいい、、難しいところですね)
美術館ギャラリー棟を見てから、外回りの作品にも触れ、普段は入らない場所から、たそがれの海を眺め、海風に吹かれ、何だかまた夜中までバタバタ忙しい日々が続いて目の前のやらねばならない事ばかり見て突っ走る状態から、自分自身を取り戻す貴重なひと時を貰ったようでした。

画像は、美術館2階の海側へ出て、三宮方向を見たところ。
右側の窓の内側は、私の絵が2点飾られているレストランです。
| - | 23:42 | comments(0) | - |
一昨日は、紅葉をぬらす雨

我が家の前の、春は満開になる桜の木々も、散るのを待つ紅葉…
雨に濡れて綺麗でした。
| - | 02:24 | comments(0) | - |
ホスピタルアート
これも28日の毎日新聞。
「治療や介護の現場をアートで彩ることで患者や家族の心を癒し、回復を促そうとする「ホスピタルアート」に取り組む、徳島県在住のフォトグラファーがいる」で始まる記事は、ギャラリー島田で素敵な写真のコラージュ作品を拝見した、森合音さん(もり あいね)さんの事が書かれていました。

国立病院機構香川小児病院で、先月末、精神科病棟の廊下壁面に入院患者や医療者らと共に壁画を完成させられたそうで、「アートの力で立ち直った経験を持つ森さんは『どうしたらアートが人の気持ちに寄り添うことができるか』を探っている」と。

小さなお嬢さんの写真がところどころに配されたコラージュ、けして甘くはない切なさの漂う作品に惹かれ、見入っていた時、ご本人は不在だったのですが、ギャラリースタッフ鶯さんから、「森さんも大変な体験されていて…その経験から作品が生まれたそうです」と聞きました。
それが、03年にご主人が心筋梗塞で急逝(今37歳の合音さん、まだ30歳に成り立ての若いご夫婦だったはず)、崩れそうな精神状態を救ったのが、写真だったと…大学の写真科卒だけどカメラから遠ざかっていたのが、ご主人の遺品のカメラで娘さんや風景を写すようになり、やっと気持ちが前向きに、その写真がコンクールで受賞、命の大切さを感じたなどの反響もあり、「自分のようにアートが誰かの力になれるかもしれない」と感じたとのことを、この記事から知りました。

私も、22年前母のガンがわかり亡くなるまでの8ヶ月、お腹に赤ちゃんを抱えながら毎日のように通った病院の、廊下の冷たい情景に涙をこらえる心がさらに凍る思いで、やはりここに何か心がホッと見つめる事のできるアートがあれば…と思った事、末期癌患者の為に書かれた本を読みあさった中に、海外のホスピスや病院にある患者の為のアートギャラリーや絵を描いたりできるアトリエ、それらによって患者の不安が軽減されたり心が落ち着く事で延命効果があったりもするとあった事…などの経験から、ホスピタルアートに出会い、病気で心身辛い思いでいる人たちに自分が関わるアートが何か力になれるのでは…と、自分が元気を貰う思いで、個人的に関わりのあった九州の久留米医大病院や神戸のシラハ病院へ、窓の向こうに海の広がる大きな絵を寄贈したり、何年か前に出会ったホスピタルアートに取り組むNPO・アーツプロジェクト(同世代の現代美術作家・森口ゆたかさん代表)立ち上げには賛同者として名前を連ね、一昨年はY3仲間のデンマークのYUKO
の作品を兵庫県看護センターに設置する手伝いをしたりしてきました。(今回の森 合音さんのホスピタルアートも、そのアーツプロジェクトの仲立ちでした)

ただ、ここ数年、ホスピタルアートや癒しのアートとして何だかちょっと違和感を感じる物も(商売気を感じたり売名行為だったり・・)増えて、難しいな…と。
それによって本当にいい事にも逆風が吹く場合もあるんですよね。

この記事で病院院長さんが「今回は子供たちが参加したことに大きな意味があった。患者でも医療者でもない第三者の立場の森さんたちと患者との新たな交流が生まれたり、医療者もできる範囲で参加できた。誰もが和めるいい空間が生まれ、効果的だった」と振り返ってられるのが印象的でした。

森口ゆたかさんも、少し前に個展会場でお会いした時、「ホスピタルアートは、それが患者を癒す以前に、その制作に関わる人に元気をくれますよね」と言うと、「まさにそうなんですよ、病院の壁画制作に拘わった、不登校だった学生が、元気になって復帰できましたから」と言われていました。
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