YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
桜・・・新年度へ・・・
あちこちで桜の開花宣言がされ、我が家前の桜並木も、ちらほらと桜が咲き始めて(でもお彼岸過ぎても、朝晩は肌寒いですね、、)、3月も終わろうとしています。
今年になってからあまりに沢山の事があってこなしてきたので、既にもう半年くらい過ぎたような気分でいますが、大学は4月から新年度スタート、また新たな面々と向き合っての授業もしっかり頑張らねば…
 昨年秋学期の授業アンケート(各授業最終時に、学生に書いて貰うもの)結果の集計が出たので、それを確認したうえでコメントをとのメールが大学から届きました。
私の担当する授業のどれも、概ね良い評価をつけてくれていて、あぁ熱意は一応通じたかな…と。そして、下にある自由記述欄に目をやると、ちょっとじんと来てしまいました。以下に。

絵画基礎の授業に・・・
「一人一人にアドバイスを細かく教えてもらえる。自分に何が足りないかわかりやすい。」
「自分で駄目だなと思っていた所でも、良い所を見つけてもらえて、どこを直せば良いのか的確に指摘して貰えた」
「先生が、大好き」…(無記名だから、誰が書いたかなんてわからないのですが、可愛くて抱きしめたくなりました)

現代絵画表現の授業に・・・
「井上先生が優しく丁寧に教えて下さるので、毎回の授業、本当に楽しく受けさせて頂いています。」
「アドバイスがとてもわかりやすく、作品がうまく完成できて嬉しかった。」
「常に何かに挑戦しながら作品制作した。自分の技術が少し上がった気がする。」
「自由に描けて楽しかった」

こちらこそ、頑張る学生たち一人一人に向き合い共に考える事で、沢山刺激をもらいました、ありがとう!と言いたくなりました。それは、NHK講座の生徒さんらもそうです。
そして、自分自身が毎日どんなに忙しくても、制作を欠かさず続けて、真剣に取り組んでいればこそできるアドバイスがあることは、永年実感してきましたから、新年度もまた頑張って描き続けたいと思います。
| - | 01:42 | comments(0) | - |
卒業式
昨日は、大手前大学卒業式でした。
私は非常勤講師なので、卒業式に出席義務はないのですが、行けるときはできるだけ出席して、教えた学生らを見送ることにしています。
2年、3年、4年と教えた学生ら、とてもよく頑張っていた学生も、卒業を心配した学生も、皆それぞれに晴れやかに…
おめでとうを言い、一緒に写真に納まりながら、一抹の寂しさ。。。皆、これから社会に出て、色々な事があるだろうけれど、頑張ってね…と。

毎日が、色々に慌ただしく過ぎてゆくこの季節。この春は一段と・・・
旧年度から新年度への大学(教える2つの)やNHK講座の大切な仕事に加え、娘のbabyのあれこれ(新しい小さな命が育ちゆくのを見るのは元気をもらいます)、息子の卒業と社会人スタート、、、まだ色々にある父の後片付け。
毎朝、父と母と姉の3つ並んだ位牌にお線香を立てて、手を合わせ、コーヒーを供えるひとときだけは、心静かに・・・
毎日通った日々が長かったから、いまだに帰り道に父がいた病院が近づくと、病室を見上げてしまったり…の、昨夜は満月の夜でした。
| - | 13:17 | comments(0) | - |
審査〜東北へ〜父の百か日、そして納骨
怒涛の1週間でした。。。
7日、神戸市展の審査。一人一人の方が、想いを込めた作品たちに、真摯に向き合い…
8日、早朝に発ち伊丹空港から仙台へ。空港でレンタカーを借りて、ひたすら走れるだけ沿岸部を北へ走りました。
「忙しい日々の中、ボランティアに来れなくてもいい、また来てくれるだけでいい。忘れないで…」仙台の方の言葉がずっと心にあります。
今年も何とか、仙台から松島、石巻、女川町を経て南三陸まで、そこかしこから感じる声なき声に心で手を合わせながら、また昼食も夕食もとらずに走り続けて、レンタカーを返し宿に着いたのは夜の9時。
震災から8年経ってもまだ沢山の重機、そして重くのしかかるかの防潮堤。津波の爪痕の深さを痛感。でも道はたしかに以前より繋がって…
2日目・9日の東北は抜けるような青空。
未だ荒れ野が広がる名取市閖上地区(仙台の南側)を案内頂いてから≪かたりつぎ≫へ参加し、竹下景子さんと再会。どんなに忙しくても、必ず朗読に被災地に駆けつける景子さん、頭が下がります。
心こもった朗読での7人のエピソードは心に沁み、とりわけ津波から子供とともに逃げたのに自分だけが生き残り毎日自殺を考えていたお母さんの話に胸が震え涙。終了後にお会いするなり「(父の事で)大変だったでしょう?あなたの身体は大丈夫?」と私の心配までしてぎゅっと握って下さった手は、温かでした。

深夜に帰宅して翌日は父の百か日法要に明石のお寺へ息子と。それから、小雨降る中お坊さんとともに車走らせお墓へ行って納骨。
母や姉も眠るお墓に、父の遺骨も無事入り、ちょっとほっと。でも次は初盆のことや1周忌の事など、お寺さんから聞きながら頭がクラクラ…
いえ、32年前の母の時は、生まれて間もない長女抱きながらこなしたのだから大丈夫、一つ一つこなしていこうと思います。

今日は審査した神戸市展会場に行ってから(土曜日NHK講座後に講評会に出ないといけないので入選作品しっかりもう一度拝見しておかねばと)、アトリエに走って制作。自分の絵に向き合う時間が、やはり一番心落ち着きます。

美術館の近くで白いこぶしの花に出会い…あぁ母が好きだったなと。
今の私の年よりずっと若くで亡くなった母は、本当に心の綺麗な人でした…暫し足が止まって見入ってしまった事でした。


| - | 00:35 | comments(0) | - |
3月になりました
2日土曜は朝からNHK講座へ。お休みされてる方を心配しつつ、来られてる方々はそれぞれに絵をこつこつと頑張ってられて、私も一人一人にできる限り向き合って、穏やかなひととき。
その後、大阪へ、その日までの展覧会など5件のギャラリーを駆け巡って、最後に梅田阪急百貨店美術画廊での井上直久先生の個展へ。
私にとって、高校時代に井上直久先生に出会えた事が、芸大へ行く事になる大きな要因であり、大学時代に三尾公三先生と出会えた事と共に、今、画家としての自分の人生の大きな出来事だったことは間違いなく、、スタジオジブリとのお仕事や、とても有名な画家になってしまわれてからも、お会いすると高校で担任を持っていただいた頃と変わらない気さくさでニックネームで呼んで下さる有り難い存在、人生の恩師です。(成安造形大学に非常勤講師に呼んで下さったのも井上直久先生でした。)

3日、朝から迎えに行って、娘夫婦とbabyと息子と私で西宮神社へbabyのお宮参り。泣き出しかけてミルクを慌ててやったりしながら無時祈祷して貰いやれやれ。祈祷の祝詞の中で、来ているbabyの住所氏名生年月日を読み上げていかれるのを聞きながら、あぁ娘や息子の時もそうだったな…と、遠い日を思い出していました。

その日は夕方京都で、京都芸大同期のゆるやかな同窓会。ふたを開けてみれば、東京・広島・岡山など結構遠くからも、40年ぶりの再会もあり、現代アートのトップランナー達、TV関係やCG制作会社トップから、定年退職や早期退職して悠々自適の人、親の介護で仕事やめ昼間は介護し夜間バイトの人まで立場は様々に、それでも話し出すと学生時代の雰囲気のまま…いいなぁこの感じ…来たくても来れなかった友人にも思いはせながら、元気を貰ったひと時に感謝。

確定申告、父の書類も何とか終え、明日は神戸市展の審査へ、週末は今年も何とか東北へ、8年目の被災地へ行ってきます。
| - | 22:45 | comments(0) | - |
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