2021.05.30 Sunday
青の中での尊厳
もうすぐギャラリー島田2021特別企画「エポック・ノック」展に出品の作品を額装、オンラインでも公開されるので、画像をギャラリーに送りました。 「Dignity in blue (青の中での尊厳)」M4号変形です。 毎日けなげに海風に揺れながら咲いてくれるブルーデージーに、澄んだ空の青だとのその色に、癒されて…それを、空と海のブルーと光に重ねて描いてみよう…そう思って描いていた先週、哀しい報せが届きました。 ステージ4の癌を抱えながら、頑張ってられた毎日新聞学芸部記者/三輪晴美さんの訃報。 出会ったのは7年前。白石一文さんが神戸が舞台の小説「神秘」を毎日新聞に連載されていた時担当編集者だった晴美さんは、その出版記念サイン会で白石さんと並び座っていて、白石さんからの紹介でした。 亡き母と同じ名前であった事、癌を抱えてらした事、そして何よりその笑顔に最初から波長が合い、その後個展に来てくれたり、一緒に食事に行って飲んだり…。「癌ステージ4の現場から」、との記事を書かれたりの一方で、美術担当にもなって、私にも色々とたずねられたり、週一回芸術面に晴美さんの書いた記事が載ると、楽しみに拝読したりしていました。 つい先々月も、も少し落ち着いたらまた美味しい物食べに行きましょうと、どこがいいかしら?とメールやり取りしていたのです。 病の重篤さから、いつかこういう日が、そう遠くなく来ることは覚悟していたけれど、訃報を受け取った日は涙が止まりませんでした。いつも会うと笑顔で、病気の事は気にしないでと。 晴美さん、天国でまた一緒にワインを飲みましょう。 今までありがとう。 この絵の、光に向かう白い鳥に、あなたへの想いを重ねています。
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