YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
車窓から、海・・そして山・・
15日、お盆も最後になってやっと明石のお墓参り。
朝7時ごろは曇っていて、これくらいの天気がちょうどいいねと家をでたのに、明石についてお墓に参る時にはかんかん照り。「暑〜〜〜〜い!」といいながら、父の家でやかんにいっぱいお墓を潤す水をいれ、お花やお線香、マッチや花ばさみやぞうきんももって、お墓までてくてく。
ジブリの名作「となりのトトロ」を思い出すような・・・向こうにこんもりとした森があり、青々とした稲穂の輝く田んぼが広がる間の道を、空の入道雲を見上げたり、田んぼの上を飛び交うたくさんのツバメに見入ったりしながら歩きました。
高齢の父親はもうちょっと無理だからとお墓に行けないまま迎えた15日で、周りのお墓がお盆で来られた方々に綺麗にしてもらってる中で、15日になってもまわり枯れ草ぼうぼうの、お花も朽ち果てた長谷川のお墓・・
一生懸命汗だくになりながら草もひいて、枯れたお花を捨てて綺麗な生花をいけてお線香をあげて・・・ぞうきんで綺麗にしながら「暑かったでしょう」とお水かけてあげて・・
小さいころうんと可愛がってもらった長谷川の祖父母・母・姉に語りかけながら手を合わせ、また来るね・・とあとにしました。
子供たちも暑がりながらも動いてくれていました。

帰りがけにやって来られた見知らぬ若夫婦も気持ちよく挨拶されて、なんだか、清々しい気持ちに・・

やはりお墓参りって、自分に謙虚に向き合って、先になくなった人を敬う気持ちでお墓を綺麗にすることで、自分の心が・・日々の混沌の中で汚れてしまってる心が、ちょっぴり洗われるような・・そんな気がしたことでした。

15日はお盆休みのUターンラッシュのピークで、高速道路は大渋滞だとニュースで何度も言っていたので、電車で久しぶりの明石行き。
行き帰り、持っていくものや、持って帰ってくるものの、荷物が、車でないと大変ではあるのですが、でも・・・
JR西宮駅から、魚住駅(明石から3つめ)まで1時間弱、少し乗ったら座れて、ずっと車窓を眺めてゆられていたのですが、須磨あたりから、垂水、舞子・・窓のすぐ向こうに海があって、かつ反対側には山も迫っていて・・・こういうロケーションは神戸の西のこのあたり特有の、本当に心地よい風景。少し前に友人とも話したこと思い出したり・・
いつまでもこの風景を、海を、山を、眺めていたいな・・なんて思いながら、なかなかいい時間だったのです。

また、いつものブルーのノートを取り出して、ちょっと言葉を書き留めたりもしていました。


*  大切な物の大切さは  失ってみて  わかる 

*  一歩ひいてみること   それをわすれずにいたい  

*  静かに見つめたら、わかることがある

*  目を閉じれば見えること・・・

*  心を澄ませば聞こえてくる・・・・


  心の向こう側・・


(こういう言葉の断片が、作品に、タイトルに、なっていったりします)
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