YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
講演を終えて…9月後半へ
 13日、無事はびきの市民大学での講演を終えることができました。
長年の大学授業もNHK講座でも実技指導中心で、何年か前に何回かはスライド(デザイン仕事をする長女作成)講演させて頂きましたが、自身でPowerPointを作成しては初。PCトラブルがあると困るなと思いつつでしたが、始めにちょっと画像が進まず慌てたくらいで、後は何とか全ての画像を見て頂きながらお話が出来て良かった…少女時代の話から、高校〜大学〜作家活動へ。波乱と出会い、絵が持つ力、「青」のもたらす力について、皆さん熱心に聴いて下さって、はびきの市民大学の方以外でも、私の告知を見て聴講申し込みをして来て下さった方もあり、ありがたかったことでした。
 2014年三木市立堀光美術館での大きな個展で、私の青の大作の前でずっと見つめておられた方ー抱えていた行き場の無い大きな悲しみが、この青の絵を見つめてやっと流れた気がすると言われたエピソードを、スライドの画像に組み込んでいたのですが、そのご本人が聴講に来て下さっていて驚き、最後の質問コーナーでその時の事をみずから語って下さって、心に残るひとときとなりました。感謝でいっぱいです。
 公演後の感想には、絵の持つ力を感じて下さったことや、絵を見たい、描いてみたくなった、自分も姉を亡くし悲しみの気持ちが大きかった時に青色を使った絵を描いていたこと思い出した、「ゆくべき道をさがして」の作品やデンマークの展覧会の絵が印象的でした、等々書かれていて、それぞれにしっかりと画像を見ながら話を聞いて下さっていたことが伝わって、嬉しかったです。
 村上春樹の「青が消える」を思い出したという感想もあり、以前から私の作品に少し村上春樹に通じるものを感じると言ってくださっていた河内厚郎学長が、「やっぱり!」と言われたことも、恐縮しつつ有難いことでした。
 講演に呼んでくださった、河内厚郎先生、色々と動いて下さったはびきの市民大学のTさん、他スタッフやボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。

 私自身これまでの来し方を振り返る良い機会となり、沢山の悲しみや困難の波乱もあった中で、出会いに助けられてきたこと、絵がもたらす力・青が持つ力を伝えようとしながら自分自身がそれによって助けられ、生かされて来た事を、あらためて見つめ直す事になりました。
 感謝を胸に、昨日も今日も、アトリエでまた絵に向かっています。
 
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