2013.04.26 Friday
亡き人を思う「天国に近い場所」
私が描く絵の、たった今までそこにいた大切な人の存在、喪失感は、思春期…私が15の時に17歳で自殺した姉の存在や、私が20代の時今の私と同じ54歳で末期癌がわかり突然余命3ヶ月の宣告受け必死の看病のかいなく亡くなった母の存在が、いわばとてもプライベートなものが根底にあるのだけど…でも、そういう一生消えない体験があるから、阪神大震災でも尼崎JR脱線事故でも、突然に大切な人を失った方々の悲しみが 苦しく痛いほど胸に滲みたのです。 尼崎の事故の日は、西宮の大学で朝から授業をしていて近く2号線を救急車のサイレンが次々鳴り響き、胸騒ぎ。休み時間に研究室で助手さんから「なんか大変な事故が起きたようです」と聞き、遅刻で今だ来てない学生数人を、どうか巻き込まれていないで…祈る思いで待ちました。 教え子は無事だったけど、友達が亡くなった…と後から涙で聞きました。 あの年の夏ギャラリー島田での個展に、ほんとにはかなく呆気なく亡くなった大切な沢山の方々への思い込めた詩と共に飾らせてもらった100号作品「天国に近い場所」 あれから8年……
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