2013.04.17 Wednesday
HIKOBAEひこばえ(蘖)
昨日は、午前は夙川キャンパス午後は伊丹キャンパスで授業した後、6時半から神戸朝日ホール「HIKOBAE2013」の舞台劇に招待頂いて見に行きました。
2011.3・11に発生した東北大震災。映画を福島県相馬市で撮影中だった塩屋俊監督は自分にできるせめてもの貢献は何かと考え、命の現場で闘い続けた医師や看護師たち、消防士たち、実際に撮影したドキュメンタリー素材を基に舞台劇「HIKOBAE」を制作。昨年はニューヨーク、国連本部、東京、相馬市で上演。今年も日米7都市で上演されます。「特に(阪神大震災のあった)神戸では必ず上演したいという思いがあり、何とかサポート企業など協力を得て実現できて嬉しい」と、最後の舞台挨拶で塩屋監督。 アメリカから来ていた医師は「原発もメルトダウンする、日本はもうだめだすぐに帰ってこい」と言われ葛藤する。人々を助けに行って津波に巻き込まれ亡くなった消防士、その婚約者の看護師が大きな悲しみと闘いながら患者らにひたむきに向かう姿、時に葛藤し泣き崩れ…やっと手術で助けて貰ったのに「何で助けた!母ちゃんを連れてきて!父ちゃんも姉ちゃんも連れてきて!」津波に流された家族を思い食事を投げつけ泣き叫ぶ少年。そしてその少年がその看護師の悲しみを逆に慰めるシーン。途中何度も涙…止まらなくなりました。亡くなる消防士役・鈴木亮平クンは、神戸を舞台にした映画「ふたたび」(これも今だに残るハンセン病患者への差別問題を根底に塩屋監督が制作した映画で、数年前大手前大学でロケされたんですが、ハンセン病でその存在さえ隠され知らなかったかつてのジャズマン祖父(財津一郎)が帰ってきて、大学でジャズをやる孫と昔のジャズ仲間を探す旅に出る、やっと念願のソネでのステージへ皆が立つ日に祖父は倒れ孫がトランペットを…)で主役の孫を 演じた俳優で地元西宮の今津高校出身(次女らの先輩)。「東北大震災が起こって、阪神大震災を地元で体験した自分だから、俳優として自分も何かできないのかと悶々としてた…そしたら監督からこの舞台のお話があって、これができて嬉しい」と。相馬市での上演では遺族の許可を得て、実際に殉職された消防士のはっぴを着て舞台に立ったそうです。 そして今、再生しつつ頑張る相馬市の祭のシーンで(実際の映像もバックスクリーンに流れ)終りました。 「ひこばえ」とは、古木の切株や根本から生えてくる若芽、再生と新しい息吹の象徴だそう…。 今、何を伝えるべきか熱い思いで動き、それを継続してやっていくスタンス、エールを送りたいです。 終了後また塩屋監督とも、自ら募金箱持って立ってた鈴木亮平クンとも少しお話ができてよかった… 私も頑張らなきゃ… 余韻胸に、今日は滋賀県成安造形大学で授業してました。
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