YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
…あの頃…

我が家に飾る絵・・・三尾公三先生のリトグラフ(版画)とポストカード、お気に入りの写真家や自分の展覧会ポストカードなどなどは、リビング、ダイニングやトイレにも数々・・・、そして額に入った自分の作品も、カラーが3点、モノクロが3点…

これはその中のハガキサイズのモノクロドローイング、たしか10年以上前、京都新聞コラム欄の挿絵を何回か描いた中の一点。

何年経っても、描きたい雰囲気は変わらない…
直接は描かないそこに漂う大切な人の気配、切なくて温かいその存在感…

ちょっとしみじみ絵を見つめ返していた雨の午後でした。

この絵を描いた頃はまだ乳児や幼児の子供らを抱え、仕事と保育所の送り迎え…家事育児に追われ目まぐるしく走り続けながらも,寝る時間削れば何とか絵が描ける幸せ、中々自分から求めても無理な大学の仕事や、定期的に個展を企画していただけるようになってきた事、時々新聞挿絵を依頼頂いたりに、本当に感謝感謝で…
でも仕事が休める時になると高熱出してダウンしたり、連日点滴になることもあるくらい本当にぎりぎりだった…
だから、今は、相変わらず忙しい毎日ながら、病気の子供らや父の看病で一睡もしないまま仕事をする日が続くなんて事もなく、何とか頑張って捻出すれば自分の時間を少しずつは作れるようになってきたと思います。
そうなると無理だから仕方ないと不義理してきた数々の展覧会の案内にも、大学で教える立場としても作家としても、行けるものは行かないとと…
昨日も多少の体調不良を押して、大阪と神戸で6ヶ所のギャラリーを巡りました。
(それでもまだ、行けない展覧会も沢山…
案内下さってる方々ごめんなさい。)

沢山歩いた後のビールが美味しい…そんなひとときにも感謝。

そんなひとときが持てる元気な人でいられるように、朝はちゃんとまたお医者さんにも行って追加の検査も受けてきました。

でも、ギャラリーをめぐるのも大切だけど、限られた時間の中、病院で人を癒すホスピタルアートや、昨日の新聞に載っていた長期入院する子供たちの病院での遊びの部屋で、そんな子供たちに絵を描かせてあげられないか・・とか、以前から思って多少は関わってきたことに、最近なかなか関われずにいることも、また考えてしまっています。
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