2007.04.29 Sunday
20歳の誕生日にサンドイッチのお弁当
昼食は自分で作って持って行ったり大学の学生食堂で食べたりしている長女ですが、1昨日は誕生日、久々に好きなサンドイッチを作って、(HAPPY BIRTHDAYの小さなカードも内緒で添えて)持たせてやりました。
20歳…… あれからもう20年も経ったのかと、感慨深いものがあります。こはるがお腹にできた時に母の癌がわかりました。毎日毎日祈る思いで出産のその日まで母の病院に通いつめました。無理がたたり8ヶ月で切迫早産3週間入院した時には、その間に母の命の灯が消えてしまわないかと24時間点滴をされながら気が気ではありませんでした。こはるが生まれた時はもう母は危篤に近い状態でした。退院時直行すると痩せ細った手で涙を流しながら小さな頭を触っていた母…今にも消えそうな母の灯に手をかざして少しでも延ばしたい、或いは生きている姿を少しでも焼きつけておきたくて、産後の体を休めるべき授乳の合間の僅かな時間に病院に走ったりもしました。 それから1ヶ月もしないうちに母は亡くなり、小さな娘を抱きながら、残された父や祖父母達の為に私がしっかりしなければ…と悲愴な思い…辛い、重い日々の中で、こはるの存在は皆の希望の光でした。こはるが生まれて来るのを楽しみに、母も「余命3ヶ月」の宣告から8ヶ月生きてその誕生を見たのです。 あれから20年… 母に今の娘達を見せてあげたいな… もう、私が母の歳に近くなりました。
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