YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
光る海 漂う想い

一昨日夜スーパームーンは、何度かベランダに出てみるも雨に煙る暗い夜がそこにあるだけで・・
昨夜は、流れる雲の間から輝く月が垣間見えて、また大量の洗濯物を干しながら、月の光にちょっとほっと。。
今日は、太陽が低くなるこの季節一段と光が輝き増す海を時々見つめ仕事と雑用…光は癒しですね…そして思いは色々に漂い。。。

白石一文さんが、神戸を舞台にがん告知受けた主人公を描いた小説「神秘」を毎日新聞に連載された時、担当編集者でらした三輪晴美記者が、自ら乳がんステージ4患者として今も治療と仕事を続ける「現場」を描いた≪乳がんと生きる≫(毎日新聞生活報道部)を出版されました。
「迷わない、あきらめない」の帯の言葉、「最善を期して最悪に備える」というご本人の言葉が胸に迫ります。

三輪さんの記事を初めて読んだときは、30年前に末期がん宣告受けた母の事と重なり、名前も亡き母と同じ「晴美」で不思議な思いにとらわれました。
白石さんが神戸の書店で「神秘」の出版記念サイン会された際に初めてお会いしたときも、人柄のにじみ出る素敵な笑顔、神戸高校出身でらして、永年お世話になってきた海文堂ーギャラリー島田とも繋がりがあり、初対面のような気がしなかったのです。

「人は、ある日突然、がん患者になります。治癒や暮らし,将来のこと。さまざまな場面で価値観や人生観が問われます。『自分にとって大切なものが何か』。それを教えてくれるのが、がんという病気なのかもしれません。」三輪さんが週刊女性PRIMEの取材に答えられた言葉です。これは患者の家族にとっても同じ。

この本は、きっと沢山の方に、温かい力を与えることになると信じます。


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