2012.03.25 Sunday
かつて…「日記」と言う作品に出会った
芸大生だった頃だから、もう30年以上前… 皆が「作品作り」「絵作り」に躍起になっていた。 「それ」を作品として成り立たせるために、抽象はミニマルに、あるいはニューペインティングふうに、具象は奇抜なデフォルメやシュールリアリズムに、とにかく捏ねくりまわして駄目にしたりもして… そんな時に出会った「日記」と言う作品。 当時40歳になるかならないかの野田哲也さんの、息子さんの画像の上に、息子さんが描いた落書き画像(目を離したすきに描かれていた)を重ねて刷った版画作品。 こんなにある意味プライベートな私的画像をシンプルに重ねるだけで、(そのただ重ね方が絶妙なわけだけど)こんなに素敵な作品にできるんだ…衝撃でした。 他にもその日付が入った日記シリーズ… さりげない日々の自画像、その日届いた贈り物など… それらの作品達と、ご本人のギャラリートークが聞けると言う初日土曜、アトリエでの時間も足りないし体調もあまりよくなかったけれど、少しだけでもと神戸・ギャラリー島田へ飛んで行きました。。(4月4日までやっています) 日々慌ただしく時間だけがあっという間に過ぎてゆき、今日もわずかな時間を縫って制作していた私は、作品の前で空回り… 少しの時間でも、野田哲也氏の作品と触れ、お話聞かせて頂いた事は、とても貴重なひとときでした…
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