2010.06.14 Monday
昨日のモーネ工房でのワークショップ 2・・心に熱いものが・・
このワークショップは、モーネ工房グラフィック工芸コース2年生のクラスで、年一回私が特別講師に入る(他にも色々なジャンルの特別講師が要所要所で入りはります)もので、去年と一昨年にもやりましたが、もちろん今年また新たなメンバーなので、最初1時間あまりは簡単に由季子さんが私の紹介した後に私自身が、由季子さんとの出会いも含め芸大に進む事になったきっかけから、芸大を出てからの思いがけない色々な困難、一時はもうあきらめないといけないかと思った創作活動、でもたった一枚の小さな絵がまた描けた時の言い表せないくらいの大きな喜び、絵の持つ力や、指針を与えてくれた大切な人との出会いへのつきない感謝… ここ数年の間の公的な機関からの信じられない受賞に、かつての恩師の「今は大変な状況のきみだけど、努力は必ず報われるから…」との言葉や、 いつも自分に言い聞かせてきた「継続は力なり…」の言葉を、実感を込めて子供たちや教え子たちに伝えていきたいと思ったこと、 個展会場で、人そのものは描かないけれどその大切な人の存在感や、たった今までそこにいた温かい気配のはかなさを描いた自分の絵の前で、じっと動かずに見つめて涙してくれる人がいたりして、「すごく感動しました」との言葉にまた、こちらこそが涙してしまうくらいに…また頑張って(どんなに大変な日々の中でも)絵を描いて行こう…とすごく元気を貰ったこと。 そしてそんな絵が持つ不思議な力で(最近はまた、音楽が持つ不思議な力にも時々じんときている私なのですが・・・)、自分も何か人の力になれるのならと、母や姉を助けたくて読んだ本などから、絵やアート作品を作ったり見たりすることで、病院での末期患者に延命効果があったり、心理臨床の場でも役立つ事、ホスピタルアートの存在も知り、自分ができる形で関われないかとして模索してきた小さな事などなど… 皆さんまっすぐにこちらを見つめて話しを聴いてくれて…(時々鼻すすりながら…が聞こえてきて、実は平常を装いながら、自分もまたちょっと目頭熱くなるのをぐっとこらえ)有り難い事でした。 そして今日の作業の手順も説明後、昼食休憩を挟んでこの作業状態へ。 画像からも皆さんの熱心な取り組み方というか、制作への熱中ぶりが伝わってきませんか? モーネ工房には、由季子の発するものに呼応してか、本当にピュアで真っすぐな人達が集まってくるのでした。
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