2010.02.09 Tuesday
願わくば…生き方が美しくありたい…
もう何年も前、親友の由季子から「オハセ(旧姓長谷川の私のニックネームです)の生き方のポリシーは?」って尋ねられた時、ちょっと考えて答えたのは「美しく生きるってことかな…」「美しく?」
「あ、外見の事ではなく、生き方が美しく…って事」「なるほど…」 日々迷ったり、自分のした行動に落ち込んだりもしながら、今もそれは根底にある思い…。 汚い事はせずに潔く正々堂々と…、何事にも自分なりの誠意を尽くして…、人には思いやりを持って・・できればささやかにでも人や世間の役に立つ生き方…理想です… 昨日は病院での検査・診察を終えて、とりあえず今の所肺ガン治療の経過は良好と言ってもらった父親をまた車に乗せて明石まで送って行ったのでしたが、その車の中で、 「私は本当に悪運が強いわ」と父。 「今回も偶然早期発見で助かったし、前の心臓の時もそうや。だいたい戦争でビルマから帰って来れたのが、悪運が強かったとしかいいようがない…あんなひどい所から…本当に酷い色んな思いをしたんや…」 … 「…でも、私の人生で、幸せだったのは、お母さんと出会えた事や… 本当に心のきれいな人やったな… お母さんと出会えた事で、私はまた人を信じる事ができた…」 父の声が少し涙声に…うなづきつつまっすぐ前を向いて運転しながら、私の視界も少し涙でぼやけました。 母は専業主婦で何事も少々ゆっくりだったけど、父や私達娘の事に本当に一生懸命だった、清らかな少女みたいな所のある人でした。姉が亡くなった後はどこへ行ったかと思うと姉の部屋に行って泣いていた…若くして実母を亡くし40で娘まで亡くして、悲しい思いをしたぶん、愛情が深かったのかも知れません。いっぱいいっぱいの愛情を注いでくれたから、今の私も子供達や人に人一倍愛情を注げる気がしています。嘘のつけない本当に純粋な人でした。 以前、父親が「あんたはお母さんに似たな」って言ってくれた事がありました。子供達に「あんたらのお母さんは苦労したけどよう頑張ってきたんやで。本当に心のきれいな人やで」と言ってくれた事もあって、日頃私と冗談ばかり言い合う子供らは、めんとむかって真面目におじいちゃんの言った言葉に照れていました。 私もそんなふうに父親に言われたのは初めてだったので少し驚き、でも小さい頃から私を見てきた父親が子供達にそんなふうに言ってくれたのが有り難くて、自分も照れながら心に刻まれた(子供達は覚えていないだろうけど)ひとときでした。 そんな事を言ってくれる父親の存在の有り難さをまた思い(昨日はそのあと、車から降りた駐車場で父が転倒し、頭は打たなかったか、骨は・・と心臓が止まりそうになりました。無事でよかった・・!)母の分まで長寿の健康を祈ります… 自分は今、美しく生きる生き方が少しはできているんだろうか…と自問・反省しつつ……
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