YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
コンサート〜色の話〜また次の搬入へ
息子の熱も下がり、学校へ復帰して一安心。そして昨日は朝からマリナコンサート。小学校での最後のコンサートに、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)を一生懸命演奏する息子、-毎日ひそかに家でもピアノの鍵盤をたたいて練習していたのを母は知っていました-これからどんどん大人びて行くであろう息子の、今この時のまだひたむきな少年の姿を、しっかりと瞼に焼き付けておこうと思って見つめていました。
それから午後は成安造形大学での展覧会最終日で、東京から来られた港氏(写真家であり2007ベネチアビエンナーレ日本コミッショナー)の講演もあり、また湖西・雄琴へ。
今日、美術運送が取りにくる大きな作品-来週、兵庫県立美術館ギャラリーに出品する作品を仕上げるためにずっとまた寝不足の為、話しを聞きながら居眠りしたら困るなと、遅れてさらに長かったJR車中にて居眠り。
講演はとても興味深い「色」に関する話しで、しっかり居眠りせずに拝聴しました。
ニュートンの物理的分析と、ゲーテの唱えた色彩の心理的効果という、色彩論対立。
私はゲーテ論だな…
色彩を立体的に考える(私が学生に授業で色彩論の触り程度をやる時も、色相・明度・彩度の色の三属性を説明するのに、色立体を見せるのが一番解りやすいのです)事を考え出したのが19世紀シュグルールという人だったこと、後期印象派スーラなど、シュグルールの色彩論に直接の影響を受けた近代の画家達が多いこと。
今は当然のように語られる色の立体的概念を、考え出したシュグルールのその発想力に感動…
その他写真の歴史もひもときながら、充実した内容でした。
そして思いがけなく出品作家達の話しを聞こうという事になり、10作家中出席していた5人にマイクが回り、私も講演会場の大勢の方々に向けマイクでちょっと作品のBlueについて語りました。(心の準備してなかったのでちょっと緊張。)

会場を出る時、「最後の作家の人達の話しが一番面白かったわ」と話しあってはるのが聞こえてきてちょっと嬉しかった事でした。

今日は何とかぎりぎり梱包までした大きな作品たちが、先ほど美術運送に運ばれて行き、一安心。明日は大学で夜8時前までまた授業ですが、あさっては兵庫県立美術館ギャラリーで陳列作業、しあさって19日から23日までの展覧会です。
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