2022.10.26 Wednesday
逝ってしまってわからない
大学院時代に描いた油彩画50号 「逝ってしまってわからない」 京都市立芸大制作室でこれを描いていた時期に父兄会があって、私が知らないうちに、制作室も案内して貰って絵を見た母に、「あのマーガレットの絵、いいわね。ほしいわ」と言われ、展覧会に出す前からそんな事言われても…とちょっと困ってしまった私だったけれど、 結局、個展後にこの絵は母にプレゼントして、長く実家にあった。 私がこの絵を描いた時に思っていたのは、17歳で逝った姉の事で、タイトルは個展に出す時つけたから、母には「私の好きなマーガレットの絵」だった。 両親が明石に家を建てて移り住んでから、マンション暮らしよりは広くなったリビングに飾られたのだけれど、母がゆっくりそれを眺められた時間はそう長くはなかった。 1年を経ず入院。すぐに戻れると思った家に母が戻る事はなく、翌年逝ってしまった。 もう、あなたの止まった歳を、私は10歳も越えてしまいました・・・ そんな事を思ったりしながら、この絵も11月の個展で見て頂きます。
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