2020.07.25 Saturday
でも、やはり、生きてほしい
人によって状況はそれぞれ違うし、私には、私が経験してきたことから語る事しかできません。
そして、心理臨床の現場にいる医師たちから、人が自死した後にその状況などを繰り返し報道したり語られる事は、今悩み苦しみの中にある人達に悪い影響を与えるからやめてほしいと発信もされている・・・けれど、 遠い日に姉を自殺で亡くした者として、もしあの時、こうしていれば彼女は亡くなる事はなかったのでは…との思いは、何年たっても何十年たってもあり(それは父も母も、身近にいた祖父母も)、今回の俳優Mさんの死にも、身内や友人や沢山の方がこれからずっとその思いを抱える事になるだろうと思うと胸が痛み、そして、本当に辛かったのだろうご本人も、そのひと時に、別の事件が身内に起ったり、自然災害に巻き込まれたり、何かのタイミングでそれをやり過ごすことができたなら、また別の道が開けたかもしれない…と思ってしまうのです。 姉の葬儀の時、大叔母が(それは悲しみに暮れる母や私たちを慰めるためにの言葉であったのでしょうが)、「里美ちゃんはこれがきっと寿命だったのよ、純粋過ぎるから、この先のいやな世界を生きなくてすんで、神様が早く呼ばれて良かったのよきっと」との言葉は、中3・15歳で多感な時期の私には、いやお姉ちゃんはもっと生きれたはず、助けられたはず、本人も助けてほしかったはずだと思ったのを思い出します。 今、コロナ禍の中で、本当に生きづらく思う人が多くなってると思うし、コロナに関係なくとも安楽死の事件、障害抱える方も、先が見えないとほんとに辛い、でも、やはり生きてほしい、何とかこのひと時ひと時を乗り切って、乗り切るというより静かにやり過ごす事ができたら・・・何らかの道は開ける、そう信じます。 どうぞ、自分を大切に、ずぼらしても、嫌なことからは逃げてでも、生きてほしいと思います。障害がある人には、もっともっと生きやすい社会に皆でしていかねば…
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