2019.08.16 Friday
台風の中、終戦の日に
台風は日本海に抜けたようですが、まだ雨風は唸り続ける中、これを書いています。
今日は終戦の日、そして父の初盆の最終日。 父は士官学校から若き軍人としてビルマに行き、最悪の悲惨極まりない作戦として語られる「インパール作戦」に参加、数少ない生き残りとして収容所に2年間収監されてのち帰還したのでした。 インパール作戦の無謀さ凄惨さについて私が知る事になるのは、本当に最近になってからで、すぐそばで仲間が皆死んでいく壮絶な体験をしたのだろうと思います。そんなことも知らずに、父に、戦争実体験者として、子供らに語ってやってほしいと頼む私に「戦争は本当に行った者にしかわからん」と多くを語らずに来た父。それでも、死期が近いことを感じ取ってからは、少しづつ息子らに語って・・・ でも、戦争は絶対してはいけないと言う一方で、あの時代、教えられた精神にまっすぐに生きた事は間違っていなかった、という言葉には、複雑な思いがありました。 父の遺影に手を合わせながら、色々な思いが去来した、台風の中の終戦の日でした。
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