2017.02.16 Thursday
毎日新聞夕刊に掲載頂きました。
個展始まってすぐに丁寧に取材下さり記事を書いてくれた美術記者・岸桂子さんは、陳舜臣さんのエッセー連載の挿絵を描いた時の担当者でもありました。東京・神戸の個展も、ずっと見てきて頂いての文章…亡き恩師にも触れ…が有り難く、感謝です。画像では内容読めなさそうなので下記に。 青の風に吹かれて 井上よう子新作個展 青を主題にした絵画を描き続けている井上よう子が、京都市中京区のギャラリーなかむらで新作個展を開催中だ。約20点を発表している。 最新作は、6枚組みのパネルで構成した「風に吹かれて…光見つめて…」。どこまでも水平線が広がる海と、広大な空をアクリル絵の具で描いた。「頭の中にある想像の海です」と話す。パネルを配置する「間」をつくったことで窓から海を眺めるような効果があるだけでなく、奥行きができた。ギャラリーの空間と向き合っているうちに構成を思いついたという。 「静かなる光」は旅先のデンマークで目にした光景をもとにした作品。真冬の冷気を帯びた光を、絵筆の筆触を意識的に残すことで表現した。細密だがテクニックに拘泥しない、絵画ならではの力を感じさせる。 1958年生まれ。神戸や東京で定期的に個展を開き、近年は小説家の挿絵の仕事も多い。同ギャラリーでは5年ぶり3度目。京都市立芸大時代の恩師である画家、三尾公三も発表していた場とあって、格別の思いがあるという。「背中の後ろから見ておられるような気がします」 青の色遣いも多彩になってきた。「ブルーはまだまだ挑戦しがいのある色。時間がかかる描き方ですが、絵筆を握っていると心が落ち着きます」と話す。 19日まで。ギャラリーなかむら(075・231・6632)
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