2009.04.26 Sunday
涙雨……
昨日は朝からとても冷たい雨… 尼崎のJR脱線事故から4年めの朝、 「沢山の人の悲しい悲しい想いの、涙雨やね…」 息子にそう言いながら、未だ癒えない心を抱え苦しむ遺族、奇跡的に助かりながら、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ心身の不調と闘う人、それに耐え兼ねせっかく助かった命を自ら絶ってしまった人のお母さん…TVや新聞で伝えられるそういう方々の想いに、目頭を熱くしていました。 4年前のあの日、朝から大手前大学で授業しながら、遅刻の学生が多いのはどうもJRで事故があったらしい。テレビのない共同研究室で、パソコンに向かってた助手さんが、インターネット情報で「なんか大変な事故みたいです…情報が錯綜していて、刻々と新情報が…」 そういう中、近くの国道をサイレン鳴らして駆け抜ける救急車が次々……緊張感が走りました。 授業担当している学生には、遅れては来ても、事故には巻き込まれた子はいなかったのでしたが、後日、別大学へ行った高校での同級生が亡くなった事がわかり、沈んでいた子達もいました。 その夏にギャラリー島田での個展に出した「天国に近い場所」100号作品は、亡くなった方々や残された方々への想いを込めた詩も添え展示しました。 天気予報では午前中だけだったのに、午後になっても降り止まない雨の中、車走らせて迎えに行って、父親は無事退院しました。 夕方帰った自宅で、ふと夕刊(毎日新聞)に目をとめた息子が、「お母さんが言ってた言葉が新聞にも載ってる」 「4年の時止まったまま 106の涙雨 」 社会面に大きな見出しでした。
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