YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
井上よう子展ー みえるもの と みえないもの

今年のしめくくりとなる個展まであと1ヶ月となりました。

[ 井上よう子展ーみえるもの と みえないものー ]
2024.12.14(土)〜24(火)12:00〜18:00 最終日は16:00まで 水曜休み
*14(土)17:00からささやかなオープニングパーティーを行います。
ギャラリー島田 神戸市中央区山本通2−4−24りランズゲート1F
tel.078-262-8058 meil. info@gallery-shimada.com

 失われたものは目には見えなくなるけれど、今見えているものも、人、風景も、時も、いつか(あるいは突然〉消えゆく…たしかなものは何も無く、大切な事は実は見えていないことだったりする。いってしまった人や、失った物や刻の、不在の存在を、記憶の海やそこにさす温かな光に、私は長年描き続けてきた気がします。
 35年前どん底の状況の時に海文堂(ギャラリー島田の前身)ギャラリーで島田さんに、画廊企画での個展を2年後にと言って頂いた・・・お金も時間もない(家事・育児・病気抱える父の世話・生活の為の仕事も掛け持ちで)中、一縷の希望を頂き寝る時間削って描いて1991個展が実現。あの時が無かったら今の私はいない・・・第48回井植文化賞を頂き、あらためて島田誠さんに心からの感謝で一杯です。

 今春33年務めた大手前大学を退職(専門学校、美術館講座や他の大学もいくつか兼務してきました)。引き続きNHK文化センターや年数回の大阪歯科大造形美術学概論授業は担当しつつも、今年は今まで以上に制作中心の年に。3月京都ギャラリーなかむら、8月仙台三越、9月銀座ギャラリー枝香庵で個展、9月は京都市京セラ美術館でのGe展にも出品しました。10月には、身に余る井植文表彰表彰式、そして父が最後にお世話になった病院へ130号大作『道』を収めさせても頂き、11月初の台湾へ、JAPAN ART WEEK in Breeze出品へと続きました。
ホームグラウンドたるギャラリー島田での、この個展が、今年の締めくくりにふさわしい内容になるように、あらためて姿勢正しながら準備しております。
みえるもの と みえないもの ・・・ずっと考えながら。

 







| - | 12:02 | comments(0) | - |
11月になりました(画像は前回のが消えた?ので再掲載)

先日あげた作品写真がなぜか消えてしまったので、再度アップしておきます。
この『道』の大作は、先日無事にアトリエから見送りました。病院内の設置場所はまだ色々検討中なようですが、「まずは医師、看護師、職員らでじっくり干渉させて頂きます」とにっこり絵を運んでいかれた事務局長さんと医事課の課長代理女史の嬉しそうな笑顔が、私も嬉しかったことでした。

そして早くも11月。今年ももう2ヶ月を切りました。
12月14〜24日神戸ギャラリー島田での個展準備奮闘中ですが、来年6〜9月芦屋市立図書館での展示依頼(これまでも2回)や、某紙挿絵の依頼なども連絡が来たりして、ありがたいことです。
来年は既に1月Ge新春小品展、4月Breeze展〈京都・ギャラリーなかむら)、5月個展〈秋田・ギャラリー杉)、7月個展(うめだ阪急百貨店美術画廊)が決まっていて、それぞれに楽しみにしていて下さる方々もいるので、充実した物にしていけるよう頑張りたいと思います。

今月台湾への出品は
 「 JAPAN ART WEEK in Breeze 」というアートイベント。
台北の Breeze Center 微風廣場8F Breeze MEGA Studio 15日(金)〜19日(火)依頼受け20号2点を出品(同センター下階にある紀伊國屋書店のPOP UP会場でポストカード販売も)します。
台湾へは初出品なので、台湾の方々にも、私のブルーの世界楽しんで見て頂けたらいいなと思っています。



| - | 22:15 | comments(0) | - |
道の先には…


先日、打ち合わせに行った、父が最後に長くお世話になった病院に、地元のヨットハーバーへの道をモデルに(作画のイメージに変えていますが)描いた130号作品(横2メートル近くある大作)を、収めることになりました。
タイトルは 「 道 」
画像では暗部がわかりにくいですが、光さす海の方向へ、まっすぐに続く道が描かれています。
緩和ケア病棟(そこで父は最後を迎えました)もある病院で、その患者さんやご家族、医療に携わる方々…医師も看護師も、リハビリ担当の方や緩和ケア病棟に定期的に各種セラピーなどに来られてるボランティアスタッフの方々にも、あの大作が、飾られるその場所に道が続く空間を作りだして、ブルーの世界に浸って貰えるように…喪失と再生の色ブルーが、ささやかにでも心の役に立ってくれることを心から願っています。



| - | 00:52 | comments(0) | - |
芸術の秋です。(まだ少々暑い日が続いてますが)
朝夕は少し涼しく、時には肌寒くもなってきました。
大好きな秋!と言いたいところですが、まだ日中の残暑も続いて、体調崩す方もあるので、皆さんどうぞ気をつけて下さいね。かく言う私も、仙台〜銀座の個展と、生徒さんらの展覧会も続いて少々疲れが・・・でも、生徒さんらの展覧会は、皆さん本当によく頑張ってこられ充実したものになって、、ご来場下さった沢山の方々、ありがとうございました!

ありがたいことに、11月12月も展覧会は続きます。
11月は初の台湾への出品。Art in Breeze展へ、20号2点を。台湾へはちょっと遠いですが、
12月はいよいよまた今年の締めくくりたる、ホームグラウンドの神戸・ギャラリー島田での個展。先日スタッフとも、打ち合わせをしっかりとして、神戸で楽しみに待っていて下さる方のため、(遠方からもよく来て下さいますね)充実した展覧会にしたいと思っています。どうぞお楽しみに!
(井植文化賞受賞記念展にしましょうと言っていただき、さらに身の引き締まる思いです)

またそれぞれに報告していきます。
その間にも、地元義務教育学校の図工サポートも、防災・減災を考える会実行委員会にも、先週から今週も、行っていました。少しでも、自分が役に立てることはしていきたく思っています。
今日は、父が最後にとてもお世話になった病院へ、これから少し打ち合わせに。こちらでも、絵がお役に立てるかも・・・と。
| - | 14:37 | - | - |
井植文化賞を頂きました。
このたび、第48回井植文化賞 文化芸術部門 受賞させて頂きました。昨日10月5日、神戸・塩屋の山手、海が見渡せる井植記念館で表彰式でした。
もう本当に身に余る受賞で、6月に連絡頂いた時は、信じられない思い。。
公式発表までは内密にとの事で、ブレスリリース用のプロフィール写真や略歴のチェックなどメールやりとりしたり、仙台の個展中に財団の常務理事さんから一度お会いして打ち合わせをとの電話が入ったり、仙台個展、銀座の個展をこなしながら受賞への対応に追われていたのですが、個展でお会いした方々にも身近な人、NHK生徒さんらにもお伝えする訳にいかずで、失礼しました。

自分から応募したりなどでなく長年コツコツやってきたことを見ていて下さっての推薦文に涙…推薦者のK先生、S先生に心から感謝でいっぱいです。
芸大時代から40年以上、ずっと描き続ける中では本当に色々な困難があり、どん底の時もなんとか綱渡りのように、、命を削ってるようだと友人に言われても(家事・育児・父親の世話と生活支える仕事の為)寝る時間を削るしかなくても絵を描く時間に生かされてきたと思っていて、そしてその絵に感動したとかまた次の展を楽しみに待ってると言ってくださる方々に力をもらってきました。
そして何より、ずっと長年発表の場を与えてくれたギャラリー島田・島田誠さん、そこで出会って銀座の個展の場を与えて下さったギャラリー枝香庵・荒井よし枝さん、京都ではギャラリーなかむらさん、ギャラリーaさんにも、心から感謝しかありません。

公益財団法人井植記念会は、かつてのサンヨー(三洋電機株式会社)の創業者井植氏が、利益を内側にだけでなく社会貢献に役立てようと発足されたそうで、年に一度、文化芸術・科学技術・社会福祉・地域活動・報道出版・国際交流の6部門に各1名または1団体を顕彰される、それが井植文化賞で、今年は3個人と3団体。
本当に私が頂いて良いのか?と身の引き締まる思いで、これから益々精進せねば…そして絵がもたらす素敵な力を伝えていきたいと思います。
賞を下さった(公)井植記念会理事長、色々動いて下さった財団スタッフの皆様も、本当にありがとうございました。

そんな私のバタバタ続きですが、NHK文化センター神戸教室の生徒さんらの展覧会迫って来ました。1年間の力作が並びます。ぜひご高覧下さい。(私も1点賛助出品)

「彩洋会」第3回作品展
10月10日(木)〜15日(火)10:00〜18:00(初日は11時から。最終日は16時まで)
みなせ画廊 神戸市中央区元町通5−8−1 tel:078−341−2541
JR・阪神・元町駅西口より徒歩8分、JR神戸駅中央口より徒歩9分、

| - | 00:44 | - | - |
銀座の個展終了しました。ご来場に感謝!

銀座の個展は2年に一度開催頂いて、今回が7回目。開催を楽しみにしていて下さるギャラリー枝香庵の常連さんも次々来て頂きましたが、遠く新潟からや、大阪、神戸からも見に来て頂いて、本当にありがたいことでした。
そして、いつもお花を贈って下さる女優の竹下景子さんも、今回久しぶりにご来場。初めてご主人の写真家・関口氏もご一緒に。嬉しかったことでした。
絵を見ながら、私が8月仙台の個展時、数年ぶりにまた仙台〜石巻〜南三陸までレンタカーで走った事、少し前に見たドキュメンタリー「生きる」の大川小学校の遺構にも行ってきたことなどもお話。『生きる』の映画パンフレットの写真は関口氏撮影で、竹下景子さんもメッセージを寄せてらしたのです。
 よく個展会場で「竹下景子より」とお名前入りの花に「あれは女優の竹下景子さん?お知り合いなんですか?」と尋ねられるのですが、景子さんと初めて直接お会いしたのは、阪神大震災後毎年1.17に被災者の詩を音楽と共に朗読されるチャリティーコンサートに神戸に来られ、、2009年のその舞台に私のブルーの大作『天国に近い場所」が設置された時。ステージ上で一緒に舞台挨拶させて頂き楽屋でもお話しました。大女優とは思えない気さくさで私の緊張を流し、被災者によりそう優しさは、絵で被災者の役に立ちたいと思ってチャリティー展参加していた私には共感する事が多く、また景子さんも私の絵を気に入って下さって、それから銀座の個展には忙しい舞台稽古の合間に来て下さったり、神戸の個展も銀座の個展も会場初日にお花を届けて下さったり、、。東北の震災後は東北に3.11前後に「かたりつぎ」コンサートへ行かれる時、私もなんとか仙台に飛び、被災地を走ったりしてきたのでした。
 10年ほど前、鉄筆文庫のキックオフパーティーで知り合わせて頂いた、作家の樋口毅宏さん(白石一文さんを師匠と仰ぐ)も初日に息子さんと来て下さって、京都や神戸の個展に来てくれた時は赤ちゃんだった息子さんの来られるたび成長がまた嬉しく、奥様で美人弁護士・三輪記子さんと連名で送って下さったお花もブルー。景子さんからのお花と共に、個展会場で最終日まで、私を励ましてくれてました。
 京都の美術館でGe展展示や、NHK神戸講座で、東京3往復のハードスケジュールでしたが、遠方からや、何度も繰り返しや、絵に元気をもらいにと今大変な状況の中で見に来てくれた方々にこちらが元気をもらいました。本当にありがとうございました。

まだまだ書きたいエピソードはありますが、実は身に余る大きな賞を頂く事になり、土曜は授賞式に。。色々なやりとりにバタバタありがたくも追われています。それはまた次回に!


| - | 22:57 | comments(0) | - |
Ge展始まりました

銀座の個展無事20日からスタートし(このHPブログは自宅PCからしか入力できずであげられてませんでしたが)沢山の方に連日ご来場頂いて感謝しつつ、一昨日深夜一旦帰宅。昨日は京都市京セラ美術館で「Ge展」展示作業でした。
今日が初日で、私は今日だけ会場に。明日からまた東京へ。
その私がいる間に、友人知人や、NHK生徒さん、梅田阪急でファンになってとの方なども見に来て頂いたり、アートライターさんや美術館顧問の方、Mギャラリーさんなども、お会いできお話しできて良かったです。ご来場に感謝。。
じっくり会場を回ってみても、本当に力ある作家さんらの集団だなと、見応えある展覧会。29日まで、沢山の方に見て頂けますように。

明日朝早く発つので、銀座個展のご報告はまた後日に!

銀座のギャラリー枝香庵での個展は25日は休みです。お間違えなきよう・・・
26,27日またギャラリーにおります。28日はNHK文化センター神戸教室のため、27日深夜にいったん帰宅、29.30日は、また銀座の個展会場へ参ります。
NHK生徒さんらの展覧会も10月に迫ってきてるので、個展終わってから告知させてもらいますね。。

と、これを書きかけてたら、、かつて兵庫県立美術館の講座を担当していた時に教えたSさん(その後も病気を抱えながらもいろんな市展に応募したり作品制作も頑張り、私の個展にも仲間でそろって来てくれてた)の訃報が飛び込んできて愕然・・・昨年個展に来てくれた時の笑顔と、教えてた時の色々な作品が浮かんで来て、、涙です。。。
Sさん、よく頑張られましたね・・・お疲れ様でした・・・
| - | 22:59 | comments(0) | - |
銀座へ発つ前に…

1昨日、銀座のギャラリーへ個展用作品20数点と、京都市京セラ美術館『Ge』展用大作4点を、それぞれに集荷に来てもらって無事発送し、アトリエを片付けて次の展(12月の神戸・ギャラリー島田個展)への作品の準備・下塗りなどにも慌ただしくかかりながら、(12月個展の案内状は10月に打ち合わせして作成にかかって下さるので、銀座の個展から10月1日に戻ったら、もうすぐさま案内状用の作品決めないとです)
 そんな時間ない中でも私にとってやはり行っておきたい、行かねば…と、父・母・姉の眠るお墓参りへ、今日は炎天下急ぎ足で汗だくになりながら行ってきました。お彼岸は明日からだけれどお彼岸中ずっと銀座だから、行けて良かった・・・電車はすいていて窓辺に座って海を見つめ、駅についてからは坂道をあがりな38年38年前晴天の霹靂のように母の余命3ヶ月宣告を受けた頃の、何度もこの道を、実家まで歩いた遠い日が思い出され少し切なく…、お墓にたどりつくと、お彼岸は明日からだけどお墓を掃除に来られてる方々がいて、「暑いですね」・「本当に…」『お疲れ様です」など短い言葉を交わして・・・
お墓をきれいにして、花を手向け、両親と姉に、皆を見守って下さいねと手を合わせると、心が落ち着き、風が流れました。
さあ、明日早朝の飛行機で、東京。いざ銀座へです。
また楽しみにしてると待っていて下さる方々に、想いをこめて描いた絵たちが、素敵な力を届けられることを祈っています。



| - | 21:17 | comments(0) | - |
銀座の個展近づいて来ました。

まだまだ暑い日が続きますが、皆さんお元気でおすごしでしょうか?
私は、夏バテしてる暇もなく、仙台個展の後は、銀座の個展と、京都市京セラ美術館での「Ge」展出品作品の完成と輸送準備に追われながら、日曜には地元の防災減災を考える会に、金曜には地元義務教育学校の図工授業サポートへも。やはり体がいくつかほしい状態です。

近づく展覧会情報を告知させて頂きます。

『井上よう子展ー光と青と海の記憶ー』
9.20(金)〜30(月)水曜休み 11:30〜19:00日曜と最終日は17:00まで
東京銀座 枝香庵Flat 東京都中央区銀座3−3−12銀座ビルディング7F
tel 03-3567-8110
「存在と不在、喜びと悲しみ、は光と影…
そして喪失と再生の色ブルーにも繋がる。
私の絵には、10代で姉、20代で母が逝ってしまった時の大きな喪失感、大切な存在の儚さへの想いが根底にある。
でもそれは、温かく心に残る記憶の海のようなものでもあるのです」

「Ge展」9.24(火)〜29(日)10:00〜18:00 最終日は15:30まで
京都市京セラ美術館

沢山の方の心に、また何かを届けられますように・・・



| - | 00:25 | comments(0) | - |
感謝の想いを胸に大作と格闘

迫る銀座の個展準備もしながら、同時期に京都市京セラ美術館で開催のGe展出品の大作(4枚組作品)仕上げにも格闘中です。狭いアトリエでは4枚組み作品を並べては見られないから、美術館壁面での横5メートル展示をイメージしながら四苦八苦。
台湾に出品する作品20号2点は、データ締切りが8/30.作品は9/6までにとの事だったので、仙台から帰ってすぐにデータは(苦手なエクセルとにらめっこしながら)メール添付して送信、作品も無事発送しました。(台湾での展示は11月なので、後日詳細お知らせします)

先週土曜は、NHK文化センター神戸教室へ。生徒さんらの年に一度の展覧会も来月10月に迫り、皆さん一段と熱が入り、私もできるだけのアドバイス。迷走台風にお休みになるかと心配しましたが、無事和やかに充実のひととき。私自身が感じてきたことですが、絵を描くことでの「継続は力なり」を実感。本当に皆さんそれぞれに、それぞれの個性の方向で絵に実力がついてきていて、楽しみでもあり責任も感じて、教える側も背筋が伸びる想いです。

昨日は、別件少し打ち合わせもありました。
とてもありがたく励みになる事で、、、
心からの感謝の思いを胸に、これからも色々な大切な想いを込めて作品を描き続けてそれを見て頂く事や教えることで、絵がもたらす素敵な力を伝え続けて行きたいと思います。
| - | 10:31 | comments(0) | - |
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