YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
女子力と老人力
日曜、西宮北口の兵庫県立芸術文化センターでの「お家さん」公演(原作・玉岡かおる、第25回織田作之助受賞作)に、主演の竹下景子さん拝見したく(ご本人からお誘い頂いたし地元だし何とか是非行きたいと予約。もう少し遅れたら3日間とも完売でだめだったらしい満席状態でした)アトリエからとんぼ返りで行ってきました。実話が持つ力、壮大なストーリー、休憩入れ2時間40分の数々の奇跡と地獄。見事に演じきられた竹下景子さんに止まぬ拍手、あの小さな体から発するエネルギーに満員の会場が圧倒されていました。
そして今日は仕事後夕方からギヤラリー島田へ走り「加川広重巨大絵画が繋ぐ東北と神戸プロジェクトを読み解く」火曜サロンに参加。始まり出会いから去年のKIITOでの展示が決まり怒涛の流れ、混沌の中から生まれ来る物、先月5日から17日のKIITO記録画像見てから委員の報告、参加者、スタッフのコメント、それぞれに意味深い物があり、若い参加者も熱心にメモ取る情景もあり時間オーバーでも足りない位の濃い時間空間となりました。
いみじくもギヤラリースタッフH嬢が言った「島田の暴走老人力にいつの間にか皆さん巻き込まれ(笑)でもなぜか自分から「やらねば」と。そしてそれが大きな動きに…」
私は…「お家さん」にも、このプロジェクトにも偉大なる女子達の大きな女子力と老人力に、感じいっていました。
私ももうすぐ初めて東北被災地へ行ってきます。
| - | 01:40 | comments(0) | - |
食の工夫も創作ですね

裕福でなくても、その時々安くなってる食材や残り物工夫して美味しくバランスよく…これもこうしてみよう、これ組み合わせたら中々いいやん…とっさにクルクル頭を巡らせるのも「創作」なんですよね。芸大仲間やクリエイティブな仕事してる人に男女問わず料理上手が多いのはその感性が通じるからだろうなとよく思います。
私も長年厳しい家計で常に「安上がり」に、でも「栄養バランスよく」「美味しく」を工夫、かつ仕事帰ってすぐにお腹すいた!とせっつく子供らに「手早く」でした。
寒い日は温まる物をと考えながらアトリエ帰りにスーパーに寄ると、豚スペアリブと殻つきカキがどんと半額!。形悪く小ぶりだけど安い地場野菜売り出し日でもあり、玉葱・人参・こいもも沢山買い込んで帰り、皮剥いて丸ごと大鍋にスープストックとほりこんでざっくり切ったキャベツとスペアリブとで煮込む間に貝殻付きカキはしっかり火を通すべく(半額だし)息子大好きなグラタン風にしてホワイトソースと溶けるチーズ乗せオーブンへ。ピリ辛チョリソーソーセージも加えたポトフはスペアリブの脂はしっかりこまめに掬い上げヘルシーに、両方が調度熱々で仕上がりました。安い食材でもちょっとの手間でご馳走風に、かつ野菜もたっぷり美味しく食べられます。ポトフにはたっぷり粒マスタード添えて。
温まりました。
| - | 00:01 | comments(0) | - |
祈る想いで…

何だか2週続いて西宮浜でさえしばし積もった雪、異常気象は、信州から東北へかけ大変な事になって、雪に閉ざされての停電や食料難民、車での立ち往生の挙げ句の凍死…白銀の世界は美しくて好き…なんて言っていられない、突然予期せぬ自然の猛威の前に、人間はなんてはかない弱い存在なのかとまた思い知らされます。
もう一度雪が今週またやってくる予報に、早く救援など行き届きこれ以上の犠牲が出ない事切に祈りながら、絵を描いています。
昨日も今日もやるべき事がありすぎて(昨日は微熱もあり家に篭ってできる仕事してました)とにかく時間が足りない…でもこうして少しでも絵に向かう事ができる時間、子供らや父も友人たちも色々ありながらもとりあえず元気でいてくれての、忙しくも平穏な日常が、いかにかけがえないものであるかとまた実感しつつ。
| - | 16:32 | comments(0) | - |
45年経て広島に向きあいました

昨日広島県立美術館をじっくり拝見した後、限られた時間、広島にはあと二つ美術館がありそちらも見たい思いも過ぎり正直心迷いましたが、やはり今、ここに来るべき…原爆ドームの崩れ落ちた瓦礫そのままの建物に向き合い、平和公園で祈り、広島平和記念資料館へ45年ぶりに行きました。
九州博多の祖父母宅へ夏休みごとに神戸から行った小学生時代、駅に迎えに来てくれてたら子供二人でも大丈夫だから父母より一足先に亡き姉と私と二人で、ちょうど真ん中辺りの広島に叔母が住んでたので途中下車し滞在してから九州へ行っていました。私が小4亡き姉小6の時に、叔母が初めて平和公園へ連れて行ってくれ…あの資料館の悲惨な被爆者の写真や遺品に物凄い衝撃を受けました。
原発問題で揺れる現在の日本に生きる大人の目線で、今、改めて向き合わないと…自然に呼ばれた思いでした。
その場で熱風に殺された沢山の方々に加え、放射能に侵されしばらくしてから、あるいは何ヶ月何年経ってからの悲惨な症状。新たに分析しての展示や動画、数年前原子力発電所で被爆し亡くなった事故の犠牲者の被爆量など新しいデータの展示もあり…平日でも結構観覧者がいる事にやや救われる思いでした(でも外国人旅行者の割合の方が多い…)、こういう厳然たる事実、もう人類が持つべきではない原子力…
これからを生きる子供たち、生まれくる子たちの為に、物言える立場にある方が勇気ある決断をして欲しい…切に思います。
| - | 21:39 | comments(0) | - |
「不思議な力に導かれるように…」

最近また不思議な繋がりや導かれるように…の出来事続いています。何なんだろう…神様が私のゆくべき道を示してはるのかと思ったりします。
子供ら3人小さく父もうちに来てる時なんか、とにかく仕事からも慌てて飛んで帰り6人分食事作り、それぞれにその日のフォローし翌日の準備して、順に寝静まった日付変わった真夜中に少しでも絵を描いてまた早朝から始動の毎日で、私が一人遠方に出かけるなんて全く不可能で思いもよらなかったけど…今、娘らは自立し(長女はしょっちゅう羽根伸ばしに帰ってくるけど)毎年入院したりしてた父も介護ヘルパーさんらのおかげで何とか元気で暮らしてくれていて、二人暮らしの息子が元気に高校行き遅くまでサッカー部活動してる間に大学休みなら広島まで展覧会を見に行ける事その事に感動を覚えた今日でした(もちろん突然事が起こり、飛んで帰ったりもよくありますが)。
広島県立美術館
クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に「印象派を超えて−点描の画家たち」 ゴッホ、スーラからモンドリアンまで
科学的知識を元に独自の点描技法開拓したスーラとその関連の展覧会は以前にも見ましたが、混色で彩度落とさずに絵を見る人の視覚内で鮮やかな混色を感じさせるその「分割主義」を意識してコレクションされた作品群は作品レベルも高く見応えあり、実は先日の三木市の個展で色々な方々とブルーについてや「色」について語ってからまた改めて色彩心理の本を読み返している私には、「色」について分析し向きあえた展覧会でした。
16日までです。
見に行ける方はぜひ見に行ってみて下さい。
館収蔵品の展示も、意外な物まであって見応えありました。
そして広島でもう一つ向きあったものが…
| - | 23:45 | comments(0) | - |
虚実の境界はあまりに危うくて…
多感な思春期に突然亡くなった姉の事は自分でも自覚している以上に深層心理にあって、芸大に入って絵を描きだした時根底にあるものが自然に立ち現れて自分でもどきりとしました。父母の悲しみの前に自分はしっかりしないとと中3から高3は心の奥深く沈めていた思いが絵に…。まだ幼い心にはいくら自殺ほのめかしても簡単に消えるはずないとどこかで信じてた…人間ってなんてはかなく危うい存在って事実感として知り(だから愛おしい)そこからまた永い時を経て今…人間だけでなく目の前にある穏やかな日々も、震災や事故や、時には人災である日突然に崩れさる。
明日は無事来るのだろうか…今の日本に危うさも感じ自分自身突然消えゆくかも知れないのに、日々必死で頑張る事にもふと空しさ感じる日もあります。
でも、身近に生まれくる命や、被災地で頑張る若者のエピソード、愛する人失って立っていられないほどの悲しみが時を経ても襲う中頑張ってる方の事思い、きっと彼方に希望の光もあると思いたい…そんな思いで今日も絵を描いていました。絵がもたらす力信じて…
| - | 22:45 | comments(0) | - |
2014.2.5.am5:50

早朝息子のお弁当作りの時間も少しずつ明るさを増して、確実に日が伸び季節の変化感じます。明けゆく空と海の変化する自然の色は本当に美しい…涙が出そうになる時もあるほど。
先日の個展の余韻がまだ続き、届けて頂いた写真やメールにじんと来たり…また頑張って描かないとという思いにさせて頂いて、こういう自然の美しいブルーに触発されています。今日は今年90歳になる父にまた会いに行き、色々心配な事あるけど私の元気な顔見せを喜んでそこに生きていてくれるその存在に感謝。同じく高齢叔母の所にも寄り元気でホッとし、明石市立文化博物館に寄り(先日三木市まで見に来て下さった学芸部長Tさんにご挨拶し、見応えある展覧会拝見、喜多川歌麿・酔夢亭蕉鹿・鳥文斎栄之らの肉筆画の迫力に驚きでした)早朝から忙しく、時々雪の舞う寒さでしたが心豊かな一日となりました。
| - | 23:56 | comments(0) | - |
要注意、魔の季節

いつも2月は、体調不良に陥りやすい。一昨年は体調不良の続いたあげくバレンタインの頃40度の熱が3日ほど続いて肺炎の手前まで行ったし、昨年はまた色々心労重なる件あって体調崩し2月に3kg痩せました。
それ以前も、掛け持ちで教える大学やらそれぞれに年度末のバタバタと新年度の準備、確定申告もあるのに2月は「逃げる」あっという間で慌ただしい事この上ない、授業自体は終わって気持ちちょっとホッとした今頃なんかが危なくて…、毎年2月は魔の季節。ダウンする事多かった気がするし友人にもそうだと言う人もいます。
今日はアトリエで個展後片付けと次の制作準備しながら気をつけなきゃと。
皆さんも気をつけて下さいね。
| - | 19:53 | comments(0) | - |
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