YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
 神様の差配…(「姉の通った病院」神戸新聞随想、10,19日夕刊掲載)
神戸新聞≪随想≫19日夕刊に掲載された私のエッセイ、神戸新聞を取られてない方にも読んでいただけたらと記します。

「人生の中で、時々、神様が差配されたのではと思う出来事が起こります。
先日、長年お世話になっているギャラリー島田の島田誠氏の講演を聴講に行った甲南大学で、そういうことがありました。
会場に1時間も早く着いてしまった私に、「今、向こうの棟でこんな展示をしてるので見て来られたら」と渡されたチラシの文字に「え!?」
「欠片の復元力〜三聖病院の余材から〜」。「築90年の木造建築物が一つ、姿を消しました。…残された欠片と向き合ってみましょう」という美術家・伊達伸明氏による展示でした。
その三聖病院とは、15歳から心を病んだ姉(17歳で自死)を、何とか藁にもすがる思いで親が一時通わせた、京都・東福寺境内にあった神経科病院。ついて行ったりした私には展示された看板や標識は遠い記憶に、でも鮮明に、残されていた物たちでした。
母・姉と共に大阪から行った中学生には場所は曖昧で忘れていたのに、京都芸大に入りデッサンで行った近くの東福寺で、その看板に思いがけず再会し、立ち尽くしました。
映画化もされた村上春樹さんの≪ノルウェイの森≫で、主人公の彼女が入った「療養所」が、私にはこの三聖病院とその後、姉が入院した九州の病院に重なって、とてもリアルに感じられたものでした。
展示を見て初めて知った厳しい戒律。姉にはかえってつらい場所であったのかもしれない。でも、そこから治って社会復帰した方々もいて、今となってはわからない遠い日のことに想いを馳せながら、「日々を駆け抜ける中で、今も毎日生きづらさと戦うたくさんの『私』がいることをあなたは忘れないで」と、姉に言われた気がした出来事でした。」

(次回の私の「随想」は、11月4日神戸新聞夕刊に掲載予定です。)

| - | 00:17 | comments(0) | - |
文章の放つ力をあらためて感じています
昨年ずっと白石一文さんの小説に向き合い描く中、秀逸な文章は人の生き方すら変える可能性を感じていました。(実際白石さんの小説に出会って生き方が変わったとの方もあり)
私は絵描きとしてはもう芸大4年時の初個展からは36年ですが、それでもまだまだ精進のさなかで、文章の方は、小学生の頃に読書感想文で表彰された位のこと、全くの素人。こんな私で良いのか・・と思いながらの神戸新聞「随想」3回目が今日夕刊に掲載されました。今回は、亡き姉が引き寄せたかの出来事について書いています。
それに対して、とてもよかった、素晴らしい、とのメッセージを早速頂き、とても力を頂きました。
もう一つ、少し前にこのブログで書いた「未来郵便局からの手紙」、それを読んで感じて下さっての取材申し込みがありました。
自分の書いた文章に、責任を感じるとともに、文章の放つ力をあらためて感じたことでした。
| - | 00:23 | comments(0) | - |
幸せな Birthdayに感謝
昨日は誕生日でした。この歳になるとお誕生日は嬉しくないという方もおられますが、
やはりこの日がなければ私は今ここにいない、両親への感謝とともに、年に一度の自分のための唯一の記念日、自分なりに大切にしたいと思っています。
そこへ、沢山の方からのお祝いメッセージ、FBに誕生日登録していると通知が行ってしまい申し訳ない思いながら、デンマークでの展にお世話になったHさんのデンマークからのメッセージ、お世話になってる方からも、沢山の後輩や教え子からも、そして親友からのメール、どれも有り難く感謝でいっぱいです。

日ごろ心配ばかりの息子が、大学から帰ってなれない手つきでお誕生日ディナーを作ってくれ、日々カフェ厨房で料理してる次女が駆けつけ絶妙にアシスト、愛知から仕事終えて深夜に帰ってきた長女も祝ってくれて、3人が小さい頃は仕事と子育て孤軍奮闘大変な日々があったけれど、このひとときが、今日も病院の父の介助しつつ(毎日小さくなる父、本人がつらいからのいらいらや看護師さんへの暴言を看護師さんから聞かされて胸がずっしり重くなりながら帰ってきて)色々ある事も消し飛んでくれます。
| - | 00:50 | comments(0) | - |
大阪ほんま本大賞
上記の賞をご存知でしょうか?
毎年1作品を関西の書店・問屋の投票で選ぶ賞。
「本屋大賞」は、サイズの大きな単行本ですが、町の小さな本屋でも置ける文庫本で、関西ゆかりの小説で、今、閉店相次ぐ小さな本屋業界を盛り上げるためにできた賞、今年4回目(1回目は高田郁さんの「銀二貫」)、かつ、受賞作品の売り上げ5%で児童養護施設に本を寄贈といういい企画なのです。
その今年の受賞作に、高校同級生、増山実氏(放送作家で頑張ってきて小説家デビュー)の「勇者たちへの伝言ーいつの日か来た道」が選ばれました。
「この本を、ぜひ町の小さな本屋で(アマゾンででなく)買ってほしい」
増山君からのメッセージです。
昨夜はその爆売れ祈念祭に、父の病院から何とか駆けつけられて。。。同じく高校同級生の嘉門達夫君が、増山君のためにの歌を熱唱するのを聴いて涙でした。
二人とも、苦労しての今がある、この小説が本になるまでの苦労も、まだ原稿の時に意見聞かせてと僭越ながら読み込み意見言ったりした者の一人として、感慨深いものがありました。
西宮北口、西宮ガーデンズから始まる壮大なストーリー、「勇者たちへの伝言ーいつの日か来た道」ぜひ町の本屋さんで沢山の方が購入されますように!
| - | 00:50 | comments(0) | - |
「大好きな絵を描こう」講座の展覧会
神戸教室で教えてもらえないかと、ギャラリー島田での個展会場へ、NHK講座の担当者(当時の)が私に会いに来られてから早や10年が経ちました。
水彩・アクリル・パステル・色鉛筆など、油彩に比べ取り組みやすい画材で、その人その人の個性や好みを生かしながら、各人に必要な技術指導して絵を描く楽しさ面白さを感じてもらいたい、そんな思いで第1・第3土曜AM10:30〜12:30 JR神戸駅前のHDCビル6階で、静物・風景・人物画などを指導しています。
実は毎回私の方が、熱心に頑張る生徒さんたち(人生の大先輩方から若い方まで。病気を抱える方も)から元気をいただいているなと、感じています。
その生徒さんらの年に一度の作品展「彩洋会」作品展今年も開催されます。
展覧会目指して頑張って来られた個性豊かな作品たち、ぐっと力付けて来られています。どうぞ沢山の方に楽しんで見て頂けますように。
(講師の私も小作品1点賛助出品します)

「彩洋会」第5回作品展   10.6(木)〜11日(火) 10:00~18:00(ただし初日は11:00〜。最終日は16:00まで)
みなせ画廊  神戸市中央区元町通5-8-1 Tel078-341-2561
JR元町駅西口より徒歩8分、JR神戸駅より徒歩9分、阪神西元町駅東口より2分
元町商店街に面しています。

そして、昨日の神戸新聞夕刊「随想」に、私のエッセイ2回目掲載されました。ギャラリー島田の今朝配信メールマガジンにも、取り上げて頂き感謝。
次回は10月19日掲載、今そのエッセイを書いています。
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