YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
am6:40…刻々と変わる海と空の色

日の出が遅くなってくるこの季節、朝ごはんを準備しながら見える空と海の色の変化がそれは美しいのです。
少しの時間で次々と表情を変えて行きます。
それも、天気や湿度によってもまた違い…今朝の色はひときわ綺麗で思わず見とれ…
こんな自然の色が見られる幸せに感謝…
| - | 23:03 | comments(0) | - |
兵庫県立美術館ギャラリ- へ出す作品

大手前大学授業終了後のpm8時前、子供らちゃんと食事したか確認の電話入れ、帰途、翌朝の卵や牛乳、野菜など足りなさそうな物を買いに走り9時前に家に帰って遅い夕食。それから、兵庫県立美術館ギャラリ-に(21世紀関西女性作家展-このblogとリンクしている井上よう子HP、EXHIBITION=展覧会ページをご参照下さい)11月19日〜23日出品する作品の地塗りを狭い中で。
ブルーの透明感を出すため、薄塗りで何回も何回も重ねるのです。
この作品は、幅40cmだけど、2枚繋ぐと高さは366cmになる作品です。(まだまだ上から描き込みます)

あぁ、まだまだ寝不足続くナァ…
| - | 01:19 | comments(0) | - |
秋色の大手前伊丹キャンパス

大学キャンパスも秋の気配…、大学祭も近づき活気づいて…でも暮れるのはめっきり早くなって、1時過ぎから4時過ぎの授業が終わり、次の4時半から8時前までの授業前の休憩時間。影が長く延びて…次の授業の間にあっという間に真っ暗になります。
朝晩冷える日も増えたせいか、何だか風邪ひきの学生も増えて…
授業中に咳が続く男子学生がいたり、「気分悪くて吐きそう…トイレ行っていいですか?」とトイレ行った女子学生を「一人で大丈夫?」、無事戻ってからも「あまりしんどかったら保健室行く?」と心配した事でした。
| - | 00:41 | comments(0) | - |
Ge展展示完了

私のブルーの掛け軸作品のあるコーナーです。
| - | 20:49 | comments(0) | - |
Ge展- 搬入・陳列風景
世界的に有名な作家さん-元永定正先生ほか・・とか-も、私も、皆平等にくじ引きで壁面場所決まり、展示作業。ほぼ出来上がってきた会場風景です。
| - | 20:14 | comments(0) | - |
「Ge展」に出品します
画像の作品「In the Blue」、掛け軸仕様にした縦116cm横92cmの作品を、「Ge展」に出品します。
やっとぎりぎり完成し、今日搬入してきました。(今、帰りの電車内です)
Geとは、ギリシァ神話の全ての根源となるガイア(女神)の名前から来ているそうで(不勉強の私は長らくゲンダイビジュツのゲだと思ってました)、かつて恩師・三尾公三先生も参加されていた、由緒ある現代美術の精鋭のグループ展。
夏、デンマークへ発つ前に、参加メンバーに推薦されたお電話頂いた時は、「え?私が?」と、光栄てあると同時に、現代アートの大ベテラン集団に具象絵画で若輩の私がメンバーとしてつとまるのかとかなり迷いもありましたが、必ず毎年出さなくてもいい自由な会であるとの事と、高齢メンバーが多くなり新しい風を吹かせて欲しいとの有り難い言葉も頂き、勉強させて頂く思いで参加させて頂く事に。
現代美術では知る人ぞ知るスター作家さんたちが並びます。大阪行かれることあれば是非ご覧になってみてください。

来週27日(月)〜11月1日(土)10:00〜18:00 大阪府立現代美術センター(地下鉄谷町四丁目駅 1A出口から上がってすぐ1F)
木曜の14:00〜18:00と最終日搬出16時前には、私、会場にいる予定です。
| - | 20:02 | comments(0) | - |
いいものです・・雨の日のお迎え風景
昨日は小学校の立ち当番に行ってきました。
あの悲惨だった池田小学校襲撃事件のあとから、ここ平和な西宮浜小学校でも、登下校時の通学路に地域のシルバーボランティアさんが立って子供らを見守って下さっていてありがたいのですが、父兄にも、定期的に、下校時の通学路・信号のところで黄色い旗もって立つ当番が回ってきます。
昨日は朝はいい天気だったのに、午後から雨・・私はちょうど立ち当番だし、息子のために傘を持って行ったのでしたが、やはり雨がふるとは思わず傘のない子が多くて、信号待ちの間、傘をさしかけてあげたりしていました。
そうしたら、1人・・また1人・・お母さんが傘を片手にやってこられました。中には、仲良しの子の分、兄弟の分、と何本も抱えて来られる方もあって、どうしよう〜といった風に学校の玄関前で雨宿りしていた女の子だちの表情がぱっと明るくなりました。そしてうれしそうにお母さんと話ながら帰っていくのです。

何だかほっと心あたたまる情景でした。

最近、虐待とか、母親が子供を死なせたりの報道が多くて辛くなったりしますが、子供を大切に思うお母さんの愛情は、昔も今も、かわらない・・・
(もちろん、私も大学のある日は急に大雨が降ろうが迎えにはこれないし、仕事でこれないお母さんも多いけれど)
冷たい雨の中、心はほっこり温かくなった情景でした。
| - | 23:13 | comments(0) | - |
秋雨の朝…寝不足は続く…

行っておきたい展覧会、聞いておきたい講演、どうしても無理な(家族の病気とか大学の仕事とかサッカー部の試合引率とか…)のでなければ、多少の時間を無理して走り回ったりして行ってしまい、ただでさえ夜中に洗濯や雑用・制作もあるのが、ますますの皺寄せ。この性分はどうしようもありません。
でも、無理せんとこ-と行かずに後悔するよりは、あ〜大変やったと思いつつもいい話しが聞けたり、いい出会いをさせて貰ったり、お役に立ててよかった…と自分の心が元気になったり…限られた人生、限られた時間を痛感してきている私は、ちょっと体には無理しても今できる事はやっておくべきだと。
で、火曜日成安造形大学に出講時、来月始めの「色」をテーマにした展覧会の為の私のブルーの3部作、日曜と月曜夜中に何とか仕上げたものを大学内情報メディアセンターに搬入(前もってデータ画像とるので早めなのでした)。次は今週土曜日、大阪府立現代美術センター「Ge展」へ搬入の掛け軸タイプの作品を仕上げにかかると同時に、来月兵庫県立美術館ギャラリ-に出品のボード4枚に地塗り。
3〜4時間睡眠で朝起きて息子を起こしたり皆の朝食準備しながら、ぼ〜っと重い頭でリビングからヨットハーバー前を見ると、また徐々に色づく木々が昨日からの雨に濡れて、綺麗でした。
| - | 20:48 | comments(0) | - |
北野坂てっぺんに

ギャラリ-での対談の後、1日だけのオープンハウスをされてた完成間近の島田邸を見学。息子の陽さん設計で、とてもアーティスティック。
(陽さんは、以前同じく北野に設計された名シェフの素敵な自宅の物件で、「建物探訪」にもTV出演されてます。)
北野坂からさらに右上に坂を上りきるのは、皆さんフーフーでしたが、建物3階から暮れて行く神戸の眺めは絶景でした。
| - | 00:01 | comments(0) | - |
木下晋氏の展- はたよしこさんとトーク
先週土曜日から神戸・ギャラリ-島田で始まった、鉛筆画の鬼才・木下晋さんの個展。
今や東大(建築学科)や武蔵野美術大学で教え、色々な美術館で作品展示され収蔵もされている木下さん、実は島田さんの元で初個展されたのは、私と同じ17年前。年下の私と、同じ作家目線で話して下さって、その頃、日動画廊の昭和会展に入選した私に「昭和会展に入るなんて凄いじゃないですか」と言って下さったのを覚えています。
100歳を越えるごぜさんの皺の1本1本まで、魂まで描き出すかの鉛筆画シリーズから、今回は、ハンセン病患者さんを描いた巨大な鉛筆による漆黒の世界が圧巻です。
滋賀県近江八幡にあるボーダレス・アートミュージアム NO-MAで、10月4日〜12月7日開催中の「飛行する記憶」展にも出品されていて、そこのアートディレクター・はたよしこさんが木下さんと対談。
日曜、色々な雑用を急ぎ片付け、ギャラリ-島田へ行ってきました。
はたさんが、障害を持つ方の作品に、絵本作家としての自分がとてもたちうちできないほどの力を感じられた事。でもその方々の施設や作業所に絵画教室を開く事に、施設の側が「障害者が生活していくのに絵が何の役に立ちますか」と断られてばかりだった事。障害者に関わる方々の「皆平等に…」という頑ななほどの平等意識が、逆にアーティストの個性を伸ばす壁になった事…などのお話し、心に残りました。
そして木下さんも、自分の作品などとてもとても相手にならない。ボーダレスアートとのコラボには参ったなと思ったと。そうしたらはたさんが「木下さんの日記のようなあのメモ帳を見たら、やはり木下さんも普通でない」と返し、NOMAでも展示されたという木下さんの肉眼では判読しにくいほどの細かさでびっしり書き込まれた日記メモ帳を会場で披露。
モデルのハンセン病患者のYさんと飲みに行って「彼は僕らよりよっぽど若い女の子にモテるんだ、加齢臭なんかもないし」などの余談も飛び出し、時間いっぱいまで熱い対談、聞きごたえがありました。

(会場風景は、ギャラリ-島田のHPを)
| - | 23:17 | comments(0) | - |
爽やかに芸術の秋- スポーツの秋

1昨日土曜日は、朝からNHK神戸文化センター「大好きな絵を描こう」講座へ。15人の方がまた熱心に椅子のある静物を鉛筆で描写後(前回からの続き)水彩で着色。
同じモチーフを同じ水彩で描いても、感覚派、緻密派、淡く塗る派、濃く塗る派。と色々…個性に合ったやり方で本当にバラエティーに富んだ作品達が出来上がってくるのを見るのはこちらも楽しみ。

ちょっとモチーフ片付けに手間取り、1時前にNHK神戸文化センターを出て、大急ぎで帰って息子のサッカー試合会場へ。でも行きは、私が仕事から集合場所へ遅れまいと慌てて運転するのも危ない…と別の方の車に息子達乗せてって貰えたので、私は到着が試合開始ぎりぎりでしたが、息子達はちゃんとスタンバイできていて感謝しつつ応援。
夏のライオンズ杯で準優勝のチームなので、それにメンバー二人を骨折で欠くわがチームは11人ぎりぎり。苦しい試合を予想しましたが、前半競り合い0-0、後半ややラッキーなゴールが決まりいいムードに。そして2-0で勝利。

帰りは私の運転する車にメンバー半分乗せて帰りましたが、まあ賑やかな事。
まだまだリーグ戦続くけど元気いっぱい頑張ってくれそうです。
やはり次々の展覧会準備に寝不足の私ですが、元気を貰った事でした。
| - | 12:43 | comments(0) | - |
娘がコンクールで受賞
今夜、嬉しい知らせがありました。
京都芸大・デザイン科に通う長女が、学校から皆で取りまとめて応募させてもらった、風呂敷のニューデザインのコンクールで、佳作賞を頂いたそうなのです。親ばかながら、ちょっとじ〜んとしてしまいました。
人より時間のかかる娘は、いつも課題でも「ぎりぎり間に合わない〜今夜は学校か友達の下宿に泊まる・・」ということしばしば。親からみてもドンくさくて(親譲り?)気持ちの浮き沈みも激しく、心配させられてばかりなのです。その娘が・・

実は今週父親が泊まりに来ていて、木曜に病院へ行ったあと、車で明石まで送って行きながら、母が亡くなったころの話になりました。
末期がんと診断されてから、初孫の長女が生まれるまで、何とか余命3ヶ月と宣告されたのを8ヶ月生きた母・・・母は何とか産まれ立ての小さな娘を(出産した病院退院とともに私は長女を抱いて母の病院へタクシーで急行したのでした)まじかに見て、痩せ細った手で頭をなぜて涙を流し・・
あとで父に、「(帰りたかった)明石の家には帰れなかったけれど、よう子の赤ちゃんが見れたからよかった・・」
それが、母の最期の言葉になったな・・・と父。
運転しながら、フロントガラスが思わず涙でかすみました。

あれから21年。お母さん、あなたと生まれ変わるようにこの世に生をうけた娘が、今、芸大でがんばって、始めての賞も貰いましたよ。

うれしそうに微笑む母が目に浮かびました。
| - | 03:05 | comments(0) | - |
ついに50歳がやってきた・・
1昨日、10月14日は私の50回目の誕生日でした。
私が生まれてから半世紀がすぎたのか・・
なんだかまだまだ未熟者の私には、50歳という響きが、まだ中々ぴんと来ないのですが、でも、この夏デンマークでのY3(YUKO & YUKIKO & YOKO)展は、同期の3人とも今年50になる記念展でもあり、YUKOのお父さんが危篤になり、彼女がデンマークから日本へ飛んで帰り、その後お父様亡くなられるということがあったり・・・
みなそれぞれ忙しすぎるというのもあるけど、たびたび体調を崩すことが増えてきてたり・・・
先日あった高校の同窓会では、脳腫瘍になった友人が、手術を重ね、半身不随になりつつも、がんばっている姿を目の当たりにして胸がつまっり・・・
やはり、これが50年という日々を過ごしてきたということなんだなと、実感したりもしました。

50代を美しく・・なんていう化粧品メーカーのCMもありますが、外見ではなく、内面を・・なにより生きる姿勢が美しくありたい・・
それは以前からずっと理想として思ってきたことなのですが、50歳を向かえ、これからの生き方が、もう‘若さ’に甘えることはできないこれからこそが、正念場。確固たる信念をもって、でも自分らしく・・・権力に媚びることなく、弱きものには優しく、自分には厳しく、努力を重ねて生きたい・・
(でもこんな弱い自分にできるだろうか・・)

そう思って、思わず背筋を正す思いでいます。

母が余命3ヶ月を宣告された年齢までわずか4年になりました。
いつ何があっても、悔いなき生き方をしていたいと切に思います。
| - | 00:20 | comments(4) | - |
アートフリーマーケット・芦屋美術博物館

昨日と今日。10時〜17時まで、芦屋美術博物館の前庭で、アートフリーマーケットが開催されています。昨日は息子のサッカー試合の応援後、2時前くらいに駆け付けて、6時前まで受付と片付けのお手伝いをしてきました。
常連の方に加え、新しいブースも。陶芸や手工芸、似顔絵コーナーありパフォーマンスあり。子供のミニ工作や端切れで作る布ワラジコーナーありで、賑わっていました。
今日は私は仕事もあり行けませんが、秋晴れの中、お近くの方はお出かけ下さい。秋と春にあるのですが、今回はアクセサリーコーナーが増えたようで、女性達やカップルに人気の様子でした。
私は受付で、関大からのインターンさんと、この落ち着いたいい雰囲気の美術館が置かれた大変な状況をちらと話したりしながら、見つめていました…
| - | 13:07 | comments(0) | - |
尾中哲夫氏の個展 Part3

子供達が一生懸命ラグビーをする姿が生き生きと描かれた沢山のドローイングも、その熱気や空気が伝わってきて、素敵でした。
これはその1枚。
| - | 22:19 | comments(0) | - |
尾中哲夫氏の個展会場にて

写真撮影禁止ですが、本人が許可してくれてちょっとその会場の雰囲気を…。
大きい動きのある作品は迫力ありました!
| - | 22:18 | comments(0) | - |
イラストレーター・尾中哲夫氏の展覧会2つ

一つ目はもう始まっているのですが、
「WE LOVE RUGBY 08」展
朝日新聞大阪本社アサコムホール=地下鉄四ツ橋線「肥後橋」4号出口すぐ・tel06-6201-8033
10・6〜17 日曜・祝日休館

芸大時代からあしかけ30年ラグビーを続ける(卒業してからもOB戦に毎年出場し続ける驚異的な!)彼が、熱く描いたラグビーの世界、東京での先月末の個展からこちらへ巡回です。

そして2つめは、その尾中氏が2007〜2008月刊ゴルフダイジェスト誌の表紙を飾った原画を展示する
「HIGHEST GOLFERS 」展
10・23〜11・2 水曜休廊 12:00〜18:00
GALERY 173
池田市石橋1-7-3
tel072-763-3326
阪急石橋西口徒歩2分

(画像はそちらの展覧会のDM)。

イラストを学ぶ学生達にはどちらも是非見に行ってほしい実力派の原画展、一般の絵画好きな方やスボーツ好きな方もきっと楽しめる展だと思います。
| - | 18:14 | comments(2) | - |
30Years 振り返れば大学2年だった私・・
月曜、大手前大学伊丹校にてpm1:10〜4:20と、 pm4:30〜7:40の2クラス、 クロッキー&ドローイングの授業、ひとりひとりモデルに立ってもらってのクロッキーのあと、それぞれに自分の「目」をドローイングしてもらいました。其々に個性的な目をしているわけですが、それをまた大きく1個描く子もいれば、小さく描いた子、「ちょっと小さいしもう少し数描こか〜」と促すと、こちらを見つめる目がいくつも・・で心理学でいうそこらじゅうの壁に目があってみられてるような、脅迫観念めいた作品や、目の中に目があったり、たてに3つ並んだシュールな作品・・いろんな面白いのができてきて、にんまりでした。

火曜は、滋賀県雄琴温泉・・成安造形大学授業。
先日の神戸での個展に、イラスト科客員教授の永田萌先生が、お住まいは京都・北部で遠いにも関わらず見に来てくださって、色々とお話できありがたかったのですが、(神戸/北野美術館が、今、別名・永田萌美術館とされてるほど、先生の作品が常設展示されています)、本業がお忙しくて、大学の授業はあまり沢山もてないのだけど、できれば、自分の作風がまだできる前の1年生を教えたいとも思う・・といわれていて、私は1年生担当。
しっかりとした基礎力・描写力をつけ、その上で色々にデフォルメしたり自分なりの個性がだせるように・・と先日会話したことを思い出しながら、今描かせている風景の指導にも、力が入ったことでした。
・・後期、色彩学も取り込んでの学内風景描写は、透視図法的遠近法と、空気遠近法とを使い、広がりや遠近感を出す工夫もさせながら、同じ構図で
類似色相(近い色と白・黒のみ)での配色と、対照色相(反対色同士などと白・黒のみ)での配色とで着色し、比較させる課題にしているので、学生達それぞれに、形や遠近感はできるだけ実物にせまり、色は頭を使って、、、と内容が盛りだくさんなので・・「来週の合評に間に合うかな〜」とあせり失敗する子も。
「失敗は成功のもと。そうやって失敗してやりなおしたりすることで、色の作り方や、グラデーションの仕方なんか、上手くなったいくんだからね」

帰りには、何とか7時までの開廊時間に間に合って、京都ギャラリーなかむらさんへすべりこみ。実はいま、なかむらさんも、開廊30周年記念の展覧会をされていて、9・23〜10・12は陶芸でのギャラリーゆかりの巨匠3人「鈴木治/八木一夫/山田光」展 10・21〜11・9は、平面でのゆかりの巨匠3人「下村良之助/三尾公三/吉原英雄」展・・・
それぞれに懐かしい先生方です。

ギャラリー島田さんは神戸で、ギャラリーなかむらさんは京都で、それぞれ30年前にオープンされたんだ・・・
不思議な偶然を思いながら、ふとその頃を振り返っていました。
私はちょうど20歳・・大学2年生で・・洋画基礎を終えて三尾公三先生と出会ったころ・・厳しい先生が時々制作室を回ってこられるときには、緊張が走ったのでしたが、なぜかよく、私が制作始めてちょっとしてから休憩にお弁当食べてると、入ってこられ、あわてたものでした。そのころ、課題制作も100号と大きくなり、バスケットクラブでキャプテンも仰せつかり、制作にクラブにと、毎日帰りが遅くなった・・母がよく心配していたなぁ・・
でも父も母もまだ元気で、二人が旅行するときには、飼い犬の散歩のために、クラブのコンパの誘いを断って、とんで帰ったり・・
忙しくも充実した学生活のさなかでしたが、自分は芸大に来て本当によかったのか・・秋ごろから真剣に悩んだのも2年生のときでした。
ちょうど、母方の祖母が入院し、残された祖父の世話に(母は父も気になりずっと行ってるわけにもいかないだろうしと)自らすすんで母と交替に九州の祖父宅に2週間くらい行って、大学を離れて考えてみたりもして・・
大学をやめるべきかとまで考えたりもしたけれど、もしそうしていたら今の私は・・・

ちょっと30年まえにタイムスリップ・・・
| - | 23:59 | comments(0) | - |
駆け巡った週末
個展の後片付けも、色々頂いたりお花を贈ってくださった方へのお礼状も出せないまま、やはりバタバタと忙しく毎日があっという間。(あ〜不義理をもう少しお許しください。)

土曜日は朝からNHK神戸文化センターでの「大好きな絵を描こう」講座。
また秋の講座スタートで、モチーフのりんごと洋ナシなど重い荷物を早く運んでセッティングするため、車とばして早めに行ったのでしたが、新しいかた3人が入られて、ご挨拶や説明にも追われ、あっという間。
みなさん楽しく絵がかけたかなあ・・

それからおにぎりかじりながらまた車飛ばして西宮浜-息子達の招待試合会場へ。
実は、エースストライカーのS君が、前々日、学校から帰って息子らとみんなで遊んでいたときに、高いところにぶらさがってたら落ちてしまい、右手をひどく骨折をして、救急車で運ばれたのですが、この日試合会場に駆け込んだ私の前に、もう一人N君が、試合まえ練習で鎖骨を骨折したらしい・・と、コーチ陣に囲まれて痛さに泣きながら、お母さんが車で病院に運ぶため到着するのを待っていたのでした。
こういう骨折などの怪我は、結構連鎖反応で続く・・と言われて、息子にもくれぐれも注意するよう言ったのでしたが(なんせ5歳の時に、高いところからふざけて落ちて頭の骨にひびがはいり死に掛けた、息子です)S君もN君も、本当に痛々しく、胸が痛み・・・少しでも早く回復していってくれることを祈るばかりです。

そしてそれからまた神戸へとんぼ帰り。
ギャラリー島田で、元永定正先生のオープニングに、たぶんものすごくたくさんの方がこられるのに、島田さんは抱える大事な画家さんの訃報があり、お葬式へ行かれたり、スタッフの二人だけでは、とてもとてもの、今あちこちに取り上げられて話題の画家になっている石井一夫さんの画集出版記念展も同時に1階でスタートし、混乱状態。
永年のご恩を少しずつ返していきたい私ですから、ちょっとお手伝いに参上。オープニングのための買出しなどに走りました。
大盛況で、素敵な展が二つスタートしたのでしたが、お葬式から戻られた島田さんもスタッフのお二人も、本当にお疲れさま〜〜〜と、心配してしまう状況で・・・とにかくは無事にオープニングの1日が終了。
さすがにわたしも、朝からフル回転だったため、帰りに明日からの野菜やミルクなど買い物もして、10時前に家につくとぐったり・・でした。
(素敵な展については、ギャラリー島田HP http://www.gallery-shimada.com のぞいてみてください)

今日は、そうじや洗濯のあと、芦屋美術博物館での講演、具体美術協会の1員だった向井修二氏による「知られざる具体」のお話に、お手伝いもかねて雨の中駆けつけました。
もうすぐ12・13日に美術館の庭であるアートフリマのお手伝いもメールで依頼が来ていて、11月の童美展審査会への学生ボランティアの依頼もあり(学生が集まってくれるかわからないけれど、募集をかけてみることに)、学芸員さんとちょこっと打ち合わせもしてきました。
(皆さん、芦屋美術博物館のHPも時々のぞいて、イベントには参加してみてくださいね。アートフリマも色んなアートの手作りショップが出店して、楽しいですよ。私は、12日の2時半から受付でお手伝いする予定です。)

次々、展覧会も続くので、ちょっとまだまだ私自身が混乱状態・・
でも、金曜午後、忙しい合間にも、久しぶりに美容院・アンシャンテさんに行くことができて、(できれば個展前に頭すっきりさせたかったのですが)しばし心地よい時間を過ごさせてもらいました。
個展にも、スタッフ4人ともそれぞれ見にきて下さっていて、感謝・・。お店に私の画集を飾ってくださっています。
(阪急・西宮北口南西、県立芸術センターのすぐ北側マンションの1階です。
アンシャンテ 0120-64-6781)
| - | 01:09 | comments(2) | - |
個展・無事修了・・・喧騒の後の静けさ
昨日、神戸・ギャラリー島田での記念すべき展覧会が無事盛況のうちに終了しました。
島田さんはもちろん、スタッフのウグイスさん、T君にもまた、本当にお世話になり、ホームグラウンドとしての有り難さをまたつくづく思った2週間でした。

沢山の方々に来て頂きました。
案内状を出した方、教え子達、新聞に大きく載せて頂いたカラー画像のブルーの絵に魅せられて、ぜひとも実物を見たいと思って来たと言うご夫妻も…島田さんのギャラリーインフォメーションを見て、見たいと思って遠く松山から来て下さった二人のご婦人、高齢の父が親バカを発揮して宣伝してくれたシルバー世代の方々、いつもエールをおくって下さる方々や、頑張ってられる作家仲間…
大学に出講していて不在だった日にも、「先生に会いたかったです」「素敵でした」など色々芳名帳に書き残してあって、本当に申し訳ないやら有難いやら…

沢山の方々に心から感謝……

昨日、5時過ぎに終了して梱包作業し(これも島田社長もスタッフウグイスさんK君にもフル回転でお手伝い頂き)、今朝搬出してきました。
持ち帰った作品をざっと片付け、細かい物の片付けはまだまだこれから…。
でも次々展覧会もあるので(有難い事ですね)次の制作の段取りを考えつつ…
でもずっと、朝から夕食準備もして飛び出す毎日だったし、子供達自分で温めなおしたり冷蔵庫のサラダ出したりの献立だったので、久々に焼きたての豚トロや、炒めたての小松菜ガーリック炒めなど、出来立てをすぐ食べるのが美味しい夕食にして、喜んで貰いました。
今朝、搬出に少し早めにギャラリーに行くと、島田さんの奥様E子さんと思いがけずお会いできて、手紙のやり取りや、個展にも私が行く前に来て下さっていたものの、久しぶりの再会!
病気やつれなどなく、綺麗でお元気な話しぶりが嬉しく、とにかく痩せられたからこれから寒い時期にもう少し脂肪がついて下さる事祈りつつお別れしました。
本当にこの17年間、個展のたびに、色々な励まし方で元気づけて下さった大切な方…
大病と付き合いながらも、ずっとずっと、お元気でいてほしい…
切に思います。
| - | 23:18 | comments(2) | - |
須賀敦子さん- 憧れの作家- 母のいとこ
作家・須賀敦子さんが亡くなって10年。
今月号・芸術新潮が「須賀敦子が愛したもの」という特集を組んだと知り、すぐに買いました。
彼女は、亡き母方の祖母の、兄さんの娘。つまり、母とはいとこで、子供の頃から、当時イタリアで暮らしていた敦子さんの話しは、母や祖母から時折聞いていました。
その敦子さんが、永く望まれながらも中々書こうとしなかった(イタリア文学翻訳の著書は出しながらも)自身のイタリアでの暮らしを綴った「ミラノ 霧の風景」を白水社から出されるや、講談社エッセィ賞、女流文学賞など大きな賞を立て続けに受賞。祖母は自慢げに、かつて共に暮らした姪っ子の新聞記事など見せてくれたものです。
私は調度、ギャラリー島田の前身・海文堂ギャラリーでの初企画展をして頂いた時で、書店にあるギャラリーだったし、購入して会期中にじっと読んだ記憶があります。
その、切なくなるような行間の余韻…霧が流れるような…心の奥深くに響く文章に、いっぺんに魅せられ、次の個展には、その「ミラノ霧の風景」の本を海の見える窓辺に置いた作品まで描いて出品してしまったほど…。
永年中々じっくり座って本を読む暇もない私ですが、あの本だけは、すっと心に入ってきて、一気に読んでしまいました。お会いしたいと願いながらも、とうとうかなわないまま逝ってしまわれた敦子さん。
でも、電話でよく話していた祖母が、
「よう子は、家事育児や家族の世話で、ぶつ切りに少しずつしか絵が描けない様子だけど、そんな事でいいのかしらね」と言うと
「永く続けていれば、うまい人だけが残ってくるから・・よう子ちゃん大丈夫よ」と、敦子さんが言って下さったと聞き、そうだ、継続は力なり…、少しずつでもずっと頑張り続けようと。
今でも時々その言葉を思い出しています。

…その敦子さんの夙川の実家・須賀家に、今思えば…、その海文堂ギャラリーでの記念すべき初個展でDMに載せた「7月の記念日」という私の作品があるはずなのです。
実家を継がれた敦子さんの弟さん(早くに亡くなったのですが)のお嫁さんE子さんが、個展最終日に買って下さって、長らく飾って下さったのでした。
敦子さんが少女時代を過ごした家、私も祖母とお邪魔したことがあるその家を、その何年か後に、私の50号の絵が見つめ続けることになるとは・・不思議なご縁を感じています。

震災で被災され、平屋に建て替えられた後も、「よう子ちゃんの絵、無事に飾ってあるわよ」とE子さんから聞いて、有り難かったのでしたが、それからも随分経ち…今は息子さんの代が住まれてるはず…あの絵はどうなったろう…ふと思ったことでした。
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