YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
命…生と死と

一昨日27日は、長女の誕生日でした。
雨の滋賀県雄琴キャンパスから車で帰り、ぎりぎり閉店前にかけ込み買って帰ったケーキにろうそくを立て、HAPPY BIRTHDAYの歌を歌ってやってささやかに祝ったのでしたが、その同じ頃に、友人の大切な先輩が亡くなった事を、昨日になって知りました。
以前、私が心から尊敬できる恩師との出会いの話しから、その友人にそういう人はいるのかを尋ねた時に、恩師ではないけれど、師匠のような先輩がいると教えてくれたお二人のうちの一人でした。
30数年のお付き合い、しかも師匠のような存在の方が…
友人の胸の内を思い胸が痛みました。
心からご冥福をお祈りしつつ…

…長女が生まれた時、母はもういつ亡くなるかわからない状況でした。(ずっと以前から読んで下さってる方はご存知ですね)
母が体調不良が続いて検査入院をしたら、青天のへきれきのような…末期癌で余命3ヶ月…死の宣告を受けたのは、長女がお腹にできて3ヶ月の時。日々大きくなるお腹を抱え、毎日祈る思いで母親の病院へ通っていた私は、出産当日も夕方まで付き添って病院から帰った途端に破水、病院へ行って2時間で長女を産んだのでした。

目の前で命のともしびが消えていくような悲しみと向かい合わねばならない毎日の中で、新しい命の誕生は、皆の心を温め…
消えゆく命、生まれきた命、どちらも愛おしく抱きしめながら泣いてばかりだった日々…

あれから23年

人の存在の切なさはかなさ温かさを、今日も絵に込めて描いている私です。
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天国に近い場所

この作品を描いたのは、6年前…やはり春休みの誰もいない大学のキャンパス…大きなアトリエ教室で、でした。

前年暮れに、思いがけずに推薦を受け出品依頼が来て、感激しながら「前田寛治大賞展」へ100号2点を出品するべく、大学の授業のない2月後半から3月に制作を計画していました。
そんなときに突然の父親の骨折入院。
大腿骨骨折だったため、ベッドからは起き上がる事もできない状態になり、前年心臓手術もしていたから、手術で繋ぐ事は身体に負担が大きいだろうと、このまま寝たきり状態の可能性も言われ悲しくなりながら、食事の介助に朝に夕に病院へ…
風邪で熱があってもマスク姿で病院に来る娘の姿に父親も辛かったかもしれないし、お互い気を使いあい穏やかに会話しながら…、でもこの先どうなるのか、心中不安でいっぱいの毎日。
時間はなくなり…、何とか手術ができて起き上がる事ができるようになってリハビリへ2ヶ月以上…。
締め切り迫る絵にもうだめかと思いながら、せっかく誰でもが応募できる展覧会でなく、選ばれた美術評論家や美術ジャーナリストの推薦により、運送も何もかも向こう持ちで出させて貰える名誉ある展覧会に出せないのかな…と辛い思いで…ぎりぎりまだもう少し手を入れたい思いを残しフラフラ状態で何とか送った作品。

とにかく出せただけでもよかった(推薦頂いた方にも申し訳ないし、父親も申し訳なく思うだろうしと)との思いでいたら、受賞の知らせがきて、信じられない思いで泣いてしまった…
授賞式には子供らもひきつれて「スーパーはくと」で鳥取まで(受賞者の私の交通費・宿泊代まで出していただけるという、ありがたい展でした。)
そんな記念すべき作品・・・。

東京高島屋と、倉吉博物館での巡回展を経て戻った作品を、翌年ギャラリー島田での個展に出すべく手を入れかけていたその時期に、あの恐ろしい尼崎でのJR脱線事故が起こりました。

愛する家族が、たった今までいた存在が突然逝ってしまう苦しさ…はりさけるほどの心の痛み…時を経て周囲は忘れかけてもいつでもフラッシュバックする、風化することのない深い深い悲しみ…、知っている私だから、あの日出勤先の大学で聞いた次々響く救急車のサイレン、後からわかっていった沢山の方々の悲劇…たまらない思いでした。

そんな思いを込めて詩も添えて…個展に出品した…
あれから5年経ったのかと、新聞で知って、サッカー応援に行く前に黙とうした日曜日でした…。
(画像は、「現代の洋画」2005年版)
| - | 23:50 | comments(0) | - |
ゼッケン…背番号13にエール

昨日、今日は、久しぶりの息子のサッカー公式戦。
昨日は夜中にゼッケン縫い付け、早朝からお弁当作り、寝不足のまま友人母さんも乗せて試合の応援へ行ってきました。

ゼッケンは、試合直前に、監督(顧問)先生から番号とポジション決めて配られるので、結構ドキドキもののよう。
仕事で忙しい母には、試合前日遅くなったりすると、それこそ夜なべ仕事になるのが辛い所で、そして一連の試合終わるとまた外して返さないといけないし、中々手間なんですが…
でもなんか皆が寝静まった真夜中に、チクチクとゼッケンを縫い付けてやるのも、明日の試合でまた頑張れ…と、母からのひそかなエールを縫い込んでいく想いで、貴重なひととき…

13番というのは、応援するヴィッセル神戸の中でも息子の一番好きな大久保選手の背番号だったので、小学校の時のサッカークラブ・セレステで、好きな背番号の希望を出せた時、息子は13番を言って、それを貰っていました。
大久保選手がドイツのチームに行ってしまい、戻ってきた去年は別選手が13番つけていたためもっと大きな背番号をつけていたけれど、今年はまた13番つけて頑張っているので、
「よかったやん!大久保選手と同じ13番」
と、言ったのでしたが、何だか元気がない…。
そうか…、前は9番だった。サッカーは1チーム11人…プロと違い、ゴールキーパ゜ー1番から若い番号順にスタメンになる…

寝る前に「自分では13番ってどう思ったん?」
と聞くと、やっと
「この頃外れる事あるし、13番やとスタメン外れるかも…。選手層厚くなってるから…」ボツリと言った息子。

「そうか…
なら、少しでもでられたら全力で頑張って、
出られなかったら、ベンチから思い切り応援や声かけしていったらいいやん。
そういう人がいないとチームは成り立たないねんから…」

結局昨日の試合では、1試合めは前半出てメンバーチェンジ、そしてまた後半途中から出場。
2試合めはフル出場、得点アシスト(シュートにつながるバス)や、自分でドリブルして行ってシュート決めたりもあって…
フィールドで頑張れてよかったかな。
母としては、ベンチからももっと声をだして欲しかった…

帰ってからは、平日が忙しくびっしり詰まっているので買い出しやら休日にしておかないと行けない事で走り回り…目まぐるしい一日でした。
車で走り回ってると、連絡(メールや電話や)したい所にできないのが悩ましい所…
でも、ちょうどいったん帰宅した際、ギャラリー島田さんから、今、兵庫県立美術館ギャラリーで開催中の青の世界、佐々木さんという方の展覧会は、井上さんに見せたい、進めたいとわざわざお電話いただき感謝…
友人からの温かいメールにも元気貰って・・

今からユニホームなど朝から必要な洗濯物ほして、少しだけ寝て・・リーグ戦2日め、また早朝からお弁当作って送りださないと…です。
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キャンパスの情景 2

こちらは月・水・金曜に行く大手前大学のさくら夙川キャンパス(伊丹稲野キャンパスもあります)、本館入ってすぐの吹き抜け。
阪神大震災で一階全部が潰れ立て替えられたので、まだ比較的新しく、この、天に続くかのブルーのステンドグラスは天窓からの自然光と絡んで天気のいい日は美しい。

阪急夙川駅・JRさくら夙川駅・阪神香櫨園駅、3駅から徒歩7分の便利さで、おしゃれな街夙川にあるという意味では、成安キャンパスとは対極の立地かな?と思いつつ…

夙川の川辺も四季折々とても美しいし、朝、車で西宮浜から橋を渡りながら見る六甲山も海も、その日毎に表情を変えて…

今朝は、急ぎ運転し海を渡りながらものすごくはっきりと山の緑が迫って見えました。ちょっと不思議なほど…

私はやっぱり、小学校時代見つめて過ごしたこの神戸の海と山が大好きだなって思います。この忙しい合間にもそれを眺められる幸せを思います。
帰巣本能…でしょうか…

今日は、その夙川キャンパスで教えた後、春休みに描いた150号と変形縦長パネルを、Ge展搬入業者の美術運送さんにやっと取りに来て貰えたのですが、3階から業者の人と降ろしかけたら、階段を取り回すのがちょっと大変な大きさで、そこへ出会った4年男子K君が「手伝います」ってさっと持ってくれて、嬉しかった事でした。前はS君が見かねて手伝ってくれたし…
今日も遅刻してきた上授業中に4〜5人でビートルズをバラバラに歌ったりする(まじめに制作したい女の子達に迷惑がられる)やんちゃな困った男子達もいる(かわいい所もあるのですが)ので、小さな子供たちに絵へ興味を向かせるように、あの手この手で体力使う一方で、そうやって自分から手伝ってくれる学生がいるのが、やはり嬉しい…
ありがとうね…
| - | 22:07 | comments(0) | - |
キャンパスの情景

火曜に行く成安造形大学は、京都駅から湖西線に乗り換え約20分、JRおごとおんせん駅からさらにスクールバスで山手へ5分。
琵琶湖を望むキャンパスの周辺はまだまだ自然いっぱいの山と、切り開かれた住宅地。
四季のうつろいがまさにそこにあり、鳥の鳴き声が聞こえるいい環境。
少し上に上がると今や貴重な棚田の並ぶ仰木の郷(おおぎのさと)と呼ばれるところ。
表紙絵のお仕事をさせて貰った事がある岩波ジュニア新書の森光さんや、映画監督・高畑勲さんも、時々来られるらしい(お気に入りの里山風景が広がる)場所の近くなのでした。

ただ、大学近くに下宿した学生には、自然と大学はすぐ近くでいいのだけど、ほかに何もない…のが悩みの種とか…
あちら立てればこちらが立たず……
| - | 22:06 | comments(0) | - |
毎日の夕食…具だくさんの焼きそば…

昨日は、滋賀県のS大学へ行く前に、朝から夕食作り。
クラブから帰ってすぐに塾へ飛び出さないといけない息子が温めてすぐ食べやすいように焼きそばに。
トンポウロー用の肉厚で脂身の多い豚肉たっぷり冷凍してあったので、さっと湯がいて脂を少し落として使いました。
キャベツや人参もたっぷりに…
でも、仕事に飛び出す前に汗だく…
これから暑い季節になると、朝から作り置きはいたむのも心配。
息子もラーメンくらいは鍋で作れるようにはなってるし納豆かけご飯もできるし、サラダや枝豆くらいの野菜類を冷蔵庫にしていき、あとは自分でして貰う日もありにしていこうかな…
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毎日の夕食…チャウダーの日

一昨日は、まだなんかひんやりな気候だし、温かい海老のクリームチャウダーとサラダの夕食を作りおいて、友人に会いに…。
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娘と共に感激でした
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昨日、次女が、O大学で授業をする私に、S大学からメールしてきて「仲島先生ってS大学で教えてる?面白いひと?」
お互い帰宅してから話ししてあの仲島先生だとわかり二人で歓声をあげてしまいました。
以前にも書いた事がありますが、11年前の夏に西宮浜に引っ越してきた時、長女の担任になられた先生で、6年生だったから僅か残り半年の担任だったにも関わらず、何年も担任して頂いたほどの大きな存在感を残して下さった…卒業後も何かと長女達教え子をフォロ-して下さったりの熱い、そして心から尊敬できる先生。(次女はまだ小2で朧げな記憶だったようですが)長女らの卒業と同時に教育委員会に移られたけど、現場の子供達のために、若手教師を育て応援しよう!と一念発起、定年になってからなどでは遅い、と、5年前40代で辞職されて、若手教師パワーアップセミナーを公民館で定期的に開催されたり、全国に講演で飛び回られたり、本も出されたり…
私もその講演聞きながらボロボロ泣いてしまって困った事がありましたが、長年の教師生活の中で体当たりされてきた、けして成功談ばかりの自慢話ではない、失敗も成功もの、笑いあり涙ありの感動のエピソードを、一度聞いた人には忘れられない温かさで心に届けて下さる…そんな仲島先生なので(聞いた人がまた今PTA役員している学校に来て欲しいなど、リピーターも多い)、次女がその先生の講義を5回受けられるとわかり、本当に嬉しかった事でした。
「お母さんも授業受けに行きたいなぁ」
「こそっと来たら?」
「月曜は午前午後大学授業がびっしりやし行かれへんわ…あー残念…でも本当によかったね」
「あんなに面白い授業初めて。じーんともして、長い大学の授業が全然眠くなく聞けた」
次女とそんな会話をした事でした。

画像は今年の仲島先生の年賀状(先生、勝手に載せてスミマセン)
去年、ラジオ関西の番組に呼ばれ出演された時の写真。
(神戸ハーバーランド前のラジオ関西,・・最近ときどき深夜放送聴かせていただいてるし親近感…)

仲島先生のホームページは「仲島正教の優しい風」で検索できます。
時々書かれるblogには、また感動…のエピソードも多いです。(大阪人らしいお笑いも…)
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アイデァスケッチ

昨日は朝からNHK文化センター神戸での講座。
前回から入られたTさんも、継続の方々も、いい感じにそれぞれ自分らしい形で頑張ってられて…よかった。
年代も10代から70代まで60歳もの差があっても、自分らしく楽しんで描けるのが一番大切な事だと思って…アドバイスさせて貰ってる私でした。

元町商店街にあるギャラリー・ヤマキファインアートで、神戸が誇るべき現代美術作家・堀尾貞治さんの個展初日でもあり、寄らせて頂いて…
変わらず精力的に創作活動されてる堀尾さんの、ちょっと洗練されたバージョン。
「堀尾さんお久しぶりです。今日は何か(パフォーマンス)されないんですか?」
「や、うん、もうすぐやるよ」
ちょっと遅れて行ったつもりで、パフォーマンスなど終わられてたかなと思ってたので、そう言ってすぐに「さあ、パフォーマンスやるよ」といって、窓側全面に張り付けてあった新聞紙をバリバリはがしていくパフォーマンスをして下さって、体感できてよかった事でした。

兵庫県立美術館のOさんやBBプラザ美術館のSさんにもお会いして、「井上さん、今またこんな展覧会始まってるし美術館来て下さいね」と招待券渡して丁重な物腰で言って下さるのが、それぞれ地位ある立場の方が、有り難い事だなと思います。
私は場合によっては嬉しくもあるけれど、実年齢よりは若く見られる事が多くて、上から目線でもの言われる事が多々あって、専門分野では「いえそれは30年以上やってきてるし」と引くわけにいかずに反論することもありますが(それを聞いてやっと、え?この人はそんなにキャリアがあるの?って、、、)たいして関わりもないかなと言う場合は心で苦笑いしながらも流しているのですが…
例えばギャラリー島田の島田社長さんや京都のギャラリーaのオーナー村上さんも、昨日お会いした兵庫県立美術館OさんKさんやBB美術館Sさんなと゛も、ほかにも・・ちゃんとした立場にある方の方が、若僧に見える者にもきちんと対応して下さってる…そんな気がします。

そして今日は本当に忙しかった週間の貴重な休日、色々な家事も慌ただしくこなし、かつもうすぐの京都市美術館でのGe展への一人6-7mの展示プランや、そのあと7月の京都アートフェア、9月のギャラリー島田での個展のプランニングなど、アイデァスケッチもしつつ…

大事なことには時間を割きたい…
時間は自分で作るものだから…と思います。

昨日は兵庫県立美術館でも、芦屋市立美術博物館でも、展覧会初日・・
駆けつけたい思いにかられながらも、あまりに多忙な一週間だったし体がもうひとつふたつあれば・・ですが、体調不良を考えて、それはまた後日に・・・
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久しぶりに、とんぺい焼き

毎日の夕食は、主婦も一人暮らしの学生も友人も、悩みの種かな…と思います。
計画的に休日に献立を何日分か考えて買い出ししておいたりすることもあるけれど、時間に追われる生活の中では大概帰り道に頭をぐるぐる巡らせたり、冷蔵庫開いて、ある材料で考える事が多い…
でも、育ち盛りも、成人病が心配な大人も、タンパク質とビタミンと炭水化物はバランスよく…特に野菜(それも無農薬・低農薬で)はふんだんに…緑黄色野菜(人参・ピーマンなど色の濃い野菜=ビタミンA)淡色野菜(レタスやきゅうり、大根など色の薄い野菜=ビタミンC)取り混ぜて…といつでもそれは考えます。
あ、豆類はビタミンB群で、アトピーがあって肌や粘膜の弱い私や我が家の子供達には必需品。

よつ葉さんから安心な卵や新鮮なもやしと豚ばら肉などが沢山届いたので、久しぶりにとんぺい焼きを作りました。
中に入れるのは豚肉と合う野菜でその時その時で違い…キャベツと人参だったり、今回はもやし炒め。
卵焼きでくるんでお好み焼き風にお好みソース・マヨネーズ・青海苔に鰹節、それだけで子供達大好きな味になり、野菜もたっぷり取れるスグレモノ。
今回はそれに、大根・人参・インゲンとちくわや枝豆天など練り物、青みに大根葉を添えての緑黄色野菜煮物を添えての献立で。

忙しいときほど食は大事…そして思春期の難しい時も、手作りの(心のこもった)食事を食べさせてあげていれば大丈夫…かな…と(信じて)そこは頑張る母です。
| - | 23:40 | comments(2) | - |
新芽

ドライフラワーのようになっていたベランダの紫陽花(あじさい)から、新芽が出て、新緑の葉っぱ達が次々育ちだしました。
生きてるかな…
時々祈るようにして水やりしてきたので、最初に小さな新芽を見つけた時は、(あぁ、生きてた!)ってとても嬉しかった…。
この2週間ほどで目を見張る葉っぱの成長ぶり…です。
今週は、大学でも、今後の成長が楽しみな「新芽」たちとたくさんの出会いがありました。

月曜の朝一からは大手前大学で絵画基礎の授業(2年生中心)を先輩・井澤先生と。
1年生は全て伊丹稲野キャンパスでの授業なので、2年になってさくら夙川キャンパスで、それも講義を受ける教室が沢山ある本部棟でなく、美芸院(アトリエ棟)は初めてで、「トイレって、どこですか?」と恥ずかしそうに質問があったり、初々しい緊張感のある約40人に、授業説明をして静物画への手慣らしのデッサンをして貰いました。
その午後は、3・4回生混在の具象絵画表現の授業。
教室の大きさに対し予想外に多い受講希望学生で、今後どうするかを井澤・廣田両先輩先生と相談し考えていかないと…
とりあえず、授業説明は固まってした上で、隣の教室も使って実技に入りました。でも、「井上先生の授業がまた取れて嬉しいです」と言ってくれたSさん達に元気貰って…(そしてこの日は飛んで帰って6人の夕食作りや翌日の準備に大忙し…)

火曜日は滋賀県・湖西の雄琴にある成安造形大学。
早朝から朝食準備に加え夕食準備もして、車で父親を病院へ、長女を駅前へ送ってから名神高速と湖西道走って雄琴へ。
入学式が次女のと重なったためその日のオリエンテーションに行けず、初顔合わせとなった1年生の授業。(イラスト領域の1年4クラスの中の2組)
初めての大学生活に期待や不安でいっぱいの面々に、まずは自分が自己紹介し、お互いまだ知らない者同士、簡単に一言ずつ自己紹介してもらってから(同じ四国出身とか、富山出身とかわかったり、時々私もツッコミ入れたりもして和やかムードに)プリント配って授業の説明。
後半はまず最初の「線で描く」課題に早速入り、手のクロッキーから。
クロッキーブックに鉛筆で手慣らしして、ペンやマーカー、筆ペンなどで数をこなした上で、一番自分の気に入った「線」を使ってケント紙に描いて提出して貰いました。
「もっと自由に…」「色んな線組み合わせてもいいよ」[水でにじませてみるのもいいかも」
色々アドバイスしながら回っていると、
「こんなに楽しく手を描いたの初めて」と嬉しそうに隣に言う学生の言葉が背後から聞こえて、思わず振り返って「楽しい?よかった…。まず自分が楽しく描かなくちゃね」私も嬉しくなった事でした。
6時過ぎに授業終わって、雨の高速道路を走りながらは、さすがに疲れて眠気との闘いだったけれど……、素直にまっすぐに反応してくれた「新芽」達に、私も頑張らないとと。
昨日も朝から大手前大学で絵画基礎のもう一つのクラスを先輩・廣田先生と。
月曜と同じ授業でも、違うメンバーで、違う先生と担当すると、また違う話しを自然としていたり、雰囲気も違って来るので面白いのですが、皆久しぶりのデッサンだったり初めての人もいたり韓国からの留学生もいて、とても熱心に取り組んでくれました。

昨日は今週前半の山を越えた感じで、ちょっとホッと…
今日は家で制作…でまた微熱。(体は正直?)

明日の大学、明後日のNHKちゃんと頑張れるよう、今夜はなるべく早く寝たいと思います。
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忙しい明日からにそなえ……

明日からはいよいよ新年度授業がスタート。
新しく会う学生達に、期待に見合う授業ができるように…
何年教師をしてきても、緊張するシーズン。

日曜は昼前に陽もさしていたし、休日に天気の悪いのが続いたり出て行ってたりで中々できずにきたふとん干しや、色々クロスなど大きな物の洗濯や片付けに追われながら、授業準備…

月曜は父親の先端医療センターでの検査日も重なり、付き添えないのが辛いところ。
大丈夫だからと言う父に、行かないといけない状況なら遠慮なく大学に電話入れてくれたら飛んでいくしと言って…
翌日西宮病院での受診日でもあるので、うちて泊まって貰って、翌火曜日は子供ら送り出してから父親を病院に車で送り、そのまま滋賀県・成安造形大学へ急ぐ事になります。
そしてその日は息子の初塾の日。
クラブを終えて急いで帰って食事して行くように、朝父親を病院へ連れて行く前に、夕食準備もして(大学準備もして)飛び出さないと…
色々な段取り考えるのに、頭がちょっとオーバーヒートしかけ…な私です。

そんな中で、温かな友人からのメールがやっぱり嬉しい…
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昨日は会議と、ちょっぴりお花見
昨日は明け方まで仕事したうえで、朝からは忙しくみなの食事や家事をこなして12時過ぎ家を飛び出し、O大学全体の非常勤講師の会議へ(眠くなりませんように・・と思いつつ)。

年に一度、大学・短大両方の非常勤みな召集されて、学長・理事長からの今年度の学生入学状況や、今年またこういう形で取り組んでほしいなどの、大学としての方針やらの解説があったりして、昨年度の学生アンケートの結果からの、いい授業をしたという評価がとても高かった先生への、理事長からの表彰。・・これはサプライズなので、3人の先生方は、「全く心の準備がなかったので、永らく教師として人前でしゃべってるけど、こんなに上がってしまって何言っていいかわからないのは初めてです」と喜びのコメントされたりして・・・
実は、去年のベストティーチャ―3人には、私も思いがけず表彰していただいて・・感激でした。
学生アンケートの結果がすごく高かったので、それはそれで学生たちが喜んでくれた授業ができてよかった(こちらの思いが一方通行でなく伝わったのがうれしくて・・)と喜んでいたのでしたが、250人以上おられる非常勤講師の先生方、それぞれに各方面で活躍されてる先生方の中で、ベスト3に選ばれたことが・・本当にサプライズ・・
そんな感動を思い出しながら祝福しました。

その後は、各学部学科に別れての分科会議。
私はメディア芸術学部・メディア芸術学科の中の、デザイン・造形美術系。
その学部長であり、京芸大先輩のY先生が、いつもこの会議の後はちょうどすぐそばの夙川の桜が満開なので、お花見をしましょう!と(専任先生会議のあとにも既にされているようですが)助手さんたちにブルーシートで場所取りを言ったり、自腹切って前もってビールも助手さんらに買ってきてもらって研究室冷蔵庫に冷やしてくれてはったりで、熱心に声かけしてくださるのがありがたく、家の夕食準備もあり帰ることも多い私ですが、まだ4時前だったので、今回は少し参加させていただきました。

桜は見頃になっても、寒い日や雨の日が多かったので、昨日は散る前の満開の桜で暖かくもあり、沢山の人がびっしりと桜の下にひしめき合い、場所がとれたのは桜ではない木の下・・(トイレには近い)
でも、目の前には桜がいっぱいだから充分。

ン・・・この場所は・・・
去年、高校時代の友人が、花見を一緒に行こうと楽しみにしながら亡くなって、桜が散ってしまってから彼を偲んで、放送作家のM君と私で幹事をして、高校時代のサッカー部とバスケット部の有志で、桜のない花見会をした・・
まさにその同じ場所だったのでした。

今年一周忌に集まりはしたけれど・・・、自宅近くの夙川でみんなで花見するのを楽しみにしながら亡くなった彼が、その辺にいるような気が、ふとしたことでした。
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あの日、輝きに向かって…

5月の連休に、京都市美術館でのGe展に出品する中の大作150号…
先日来大学で描かせて貰い、沖縄の平和祈念公園での海からイメージしたとも書いたその作品写真です。

「あの日、輝きに向かって…」(仮称)

ちょっと送らないといけなかったりで、これも夜なべ仕事で文章打って写真に添え…さすがに眠い………

でも…今日(いえ日付はとっくに変わり昨日)は、いい音楽を聴くひとときがあったし、頑張れる…
人間って、そんなものですね。
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近く感じたり遠く感じたり…

物理的距離と心理的距離の違いを感じる時があります
近くにいても遠く感じる時、遠くにいても近く感じる時…。

今日もちょっとそんな事を思いながら…

昨日は、西宮病院で検査後、父を明石まで車で送り、高速がとてもスムースに行って、3〜40分で着いたので、とても近く感じられました。
80歳を過ぎて、もう無理かなと思っていたイカナゴの釘煮を、また今年も炊いて送ってくれた叔母にも久しぶりに会えて春の和菓子を届け喜んで貰って、、
いつもこれくらいで行き来できたらいいのだけど、道が混めば1時間半から2時間かかったりもして、そうなると遠い距離なのが悩ましい…

明日は、O大学会議。
月曜から、いよいよ大学新学期授業がスタート。
月・火・水・金・土曜日出勤、作品制作の方の仕事は、また昼間は木曜のみ、後は夜中の制作になります。
うまく時間をやりくりしながら頑張らねば……と思います。
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知らないでいることを知る事から

1昨日は、忙しく仕事をしてから夕食準備もして飛び出し、車をとばしてギャラリー島田の火曜サロンへ。
来週からは火曜は滋賀県で参加が無理になるのでお手伝いしておきたい思いと、内容にも惹かれ…

「沖縄を知ること、なすべきことなど」と言うテーマで、沖縄の建築家・平和運動のリーダー的存在の真喜志好一さんのトーク、サブトークに友人画家の坪谷令子さん。

環境問題でも、自然破壊につながる次々山を切り開いての道路建設に、うまく法律での規制をかいくぐり作られていく事実や、普天間基地変換と新基地建設における米国の本当の思惑などを(私たちが目にする新聞報道、政府の発表などとは違う)、建築事務所で仕事の合間にインターネットを駆使して米機密公文書を見つけだしたりしながら、それこそ建設的に推論が事実である証拠を見つけ出していかれた過程などなどを、PowerPointでのわかりやすい画像と解説で語られました。

昨年夏、初めて家族で沖縄に行き、二泊三日の短い旅ながら、リゾート気分だけではいけないと、一日目は平和祈念公園で壮絶な資料画像と、延々とあまりにも沢山並ぶ名前の刻まれた黒い慰霊碑に改めて衝撃を受けながら、子供らと手を合わせ・・・、ひめゆりの塔にも行きました。
そういう過去の悲惨な事実のみならず、いま、現実の沖縄での問題も、ほんの少しながら、翌日、美ら海水族館へ走る車から、基地近くで飛び交う軍用機などに、薄ら寒いものを実感として感じた事でした。
でも、本当の事は、はっきり目にする事(新聞記事や、ニュース報道など)達からだけでは、ほとんどわかっていないに等しい…と、真喜志さんのお話しから思いました。
いかに、事実が歪曲されていたり、都合よく誘導されていたりしているかを…

言論統制され洗脳された父親世代の戦争前に比べ、こんなにも開かれた民主主義の時代になっているかのようなのに、そういう事が水面下ではなされている事実。怖いですね。

翌日は、東京首相官邸前での座り込みに参加されると言うお二人でしたが、子供らの事や生活がかかる仕事など色々でそういう行動にまでは参加できなくても、まずは、知らないでいる事から目を背けずに、知ること…
せめてそれをしていかないといけないなと思います。
真喜志さんのHPは、ギャラリー島田ホームページのウグイスblogに載せてられます。

実は…
先日来制作していた大作は、沖縄平和祈念公園の平和祈念資料館から眺めた海を、希望の光と風とともに、あの時撮ってきたたくさんの写真とイメージとで描いていたので…
そしてこのサロンがあり、また色々に小さな偶然を神様が差配されてるかのような・・何か不思議な気がした事でした。
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やっと春らしく…そして新年度の忙しさ…

ベランダから見える新西宮ヨットハーバーの桜も満開。
先週は寒かったけれど、土日からやっと春らしい陽気にシート広げて花見する方々も…
普通の桃色の桜より、白い桜が多いこのヨットハーバー前公園の桜たち…私は好きなんです。
忙しく雑用をこなしながら、リビングからその白や淡いピンクの桜たちを眺められるのは幸せな事ですね。

もう授業が今日から本格的にスタートした次女、明日が始業式の息子、土曜日に全体会議や授業打ち合わせがあって来週から大学授業も本格的スタートの私…
それぞれの新年度スタートに…その色々な準備に、バタバタと忙しく追われています。
| - | 23:59 | comments(0) | - |
まっすぐな想い…そして言魂(ことだま)

昨日は、朝からNHK文化センター神戸。新年度スタートは「花(植物)を描く」。
先日来、近くのグリーンショップや駅前やら、あちらこちらで鉢植えなども見て回ったものの、中々ピンと来るものがなく…、隔週で2回で仕上げるので、日持ちする鉢植えがいいかなと思っていたけど、最終、前日夕方に、今の季節に色々な形・色で出ていたチューリップとガーベラに惹かれ山盛り仕入れて、昨日朝早めに教室に車で運び込み、10数人のメンバーが2人ずつくらいで見られるように、常備モチーフ倉庫から選んで出した花瓶にセッティング。教室は春らしい雰囲気にあふれました。
今期は休ませて頂きますと、抜けた方もいれば、新しく入られた方もありのまた新たなるスタートは、華やかに…

12時半に終えてそれから一旦1時半過ぎに帰宅。息子と遅い昼食後、京都へ。
モーネンスコンビスでの、子供グラフィック工芸コースの展覧会。(画像)
子供らの感性はやっぱり凄いなぁ…、
そしてそのまっすぐな感性を、工作や裁縫や、色を抑えた平らな陶器への絵付けやら…いい素材を与え素敵に引き出してみせるモーネの由季子夫妻にまた感動。
井上母に手土産渡して色々話し聞いたりするうち、他2件のギャラリー回る時間はなくなって、先日案内載せたギャラリーモーニングさんでの「マツモトヨーコ絵画展」へぎりぎり直行。

イルカ(マツモトヨーコさんのニックネームです)のドローイングは本当に色合わせが絶妙に綺麗で・・・、今回も期待を裏切らず、お洒落で素敵でした。

やはり先日載せた芸大同級生でイラストレーター・尾中哲夫氏と3人で楽しく話しする中、まっすぐな想いで作家として時に教師として共感できる生き方をする二人が、奇しくも同様に口にした事。

自分がやりたい仕事や、生き方や、しつこく口に出して言っていると、不思議に実現した…言魂やね…

イルカは、船に乗って旅しながら絵を教えたいなと言ってたら、日本丸のクルージングに長く乗船しての仕事が実現したし、尾中君は、沖縄・宮古島にはまって行きたい暮らしたいと言い続けてたら、宮古島での展覧会やら仕事絡みで行けたり繋がってきたと…

やっぱり、自分のしたい事や夢を、口に出して言い続けるのは大切なんですね。言魂(ことだま)…
恐るべし…

やってみたいこと、仕事・・なるべく口に出して言ってみましょう。

学生時代と変わらぬ気持ちいい友人とのひとときは、思うにまかせない体調不良などで時に落ち込む気持ちに、また元気を貰ったことでした。
| - | 23:53 | comments(4) | - |
チャペルでの入学式
昨日は次女の入学式でした。
出来立てのチャペルでの、キリスト教式入学式。
パイプオルガンでのバッハの演奏で厳かに始まり…
聖書の言葉を読まれたり、賛美歌を歌ったり…

神戸・東灘の海の前の社宅に住んでいた小学生時代、毎日曜、芦屋の教会に通って、ミサで賛美歌を歌い、聖書のお話しを神父様から聞いた…
なんだか…、幸せだった(母も姉も元気で…)少女時代にタイムスリップするような…
とても優しい時間が流れた入学式でした。

食事の前には今日も食事を与えられた事に感謝のお祈りをする…そんな日々色々への感謝を忘れない気持ち、
罪深き自分をゆるして受け入れてくれる…右の頬をぶたれたら左の頬も出す…そんな寛容さ…

キリスト教の教えは、今の時代に必要な優しさが、難しくなくそこにある…ふとそんな気がしました。
(キリスト教にも、カソリック・聖公会・プロテスタントと色々ありますが…)

家は仏教(仏教の教えもちゃんと勉強すれば根底にある救いは同様に…多少はわかってきたけれど、なかなか難しい…)だし、両親から言われたわけでもなく、どういうきっかけで毎日曜日に教会の日曜学校へ通うようになったのか、今となっては記憶もさだかでないのですが、日曜なのに早起きして2つ3つ年下の女の子(たしかオオサキさん?)を迎えに行って一緒に行っていました。
その子がクリスチャンだったような気もしますが、母が「よう子は小さい子の面倒をよくみるのよ」と誰かに言ってるのを聞いて嬉しかった記憶があるので、その子に一緒に行ってと誘われたのかな…
きっかけはなんであれ、幼稚園もキリスト教で、イースターには色付き卵を貰ったり、クリスマスにはキリストの誕生劇をしたり(東方の3博士の前で、イエスキリストの赤ちゃん人形を抱いて独唱する憧れの聖母マリア役をやらせて貰った、今よりずっと恐いもの知らずの幼稚園時代でした)していた私が、小学校時代も教会に通ったのですから、いつも聖書のお話しが自然と身に染みこんだ気がします。

保育士を育てる短大に、ふさわしい、入学式での聖書の言葉

<マタイによる福音書 7・7〜8>
求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。


<派遣の言葉(創世記28・15)>
見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守る。わたしは、決して見捨てない。


ちょっとしんどくなってる友人にも、聞かせてあげたい言葉たちかも知れません。
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