YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
新年度がスタートします
本業の画家業は、それだけで生活できてる人は一握り、いい仕事をしている作家もそれとこれは別みたいな所があります。
恩師・三尾公三先生も「売れる絵をと思って描いてはいけない。自分がいいと思う絵を描く事だ…それが結果的に売れるのはいい事」と。「いい制作活動していれば仕事にも(大学など)呼ばれる」とも。
現代美術作家は特に、もう売れる事など考えずに(考えるのが間違ってると。でも今は少し違ってきてますね、アートがちゃんと成り立つよう考えるプロジェクトも多くなり、若い人にも現代アートのコレクター増えてきて…。それでもまだまだ大変)今BBプラザ美術館で展覧会中の堀尾貞治さんも、半刈りでハンガリ-へや大砲で有名な榎忠さんも長年会社勤めもしての作家活動をして来られました。友人作家達も大学教師や自宅の教室で教える事で生活の安定もはかりつつ…私も大学院出てから色々に状況変わりながらももう30年以上教える仕事も。でもそこから得るものや発見や出会いも沢山貰ってきました。
毎年翌年はどうなるかはわからない状況だけど、ずっと安定して会社勤めと思った友人もそれがなくなる事もあり、あるいは定年が近くなり不安がる人もあり…ほんとに色々あったけれど、不安定ながらもずっと自分が信じる仕事大好きな絵を描く事を何とか続けてこれ今も続けられてる幸せを思います。
明日はS大学入学式。O大学も、美術館講座(有り難くも今回も定員オーバーの応募者あり抽選に)も、NHK講座も継続、新年度スタートです。
作品展は
5月に京都市美術館・Ge展へ大作3点?(予定)
6月に京都・ギャラリーaでのBREEZE展(5人展)に小品3点
7月に神戸・ギャラリー島田での個展(新作約25点)を企画頂いていて、それに向け日々ひたすら制作も。
そして秋からは新聞小説の挿絵、緊張しつつ…。
新年度また精一杯がんばらねば!と背筋伸ばしています。
| - | 23:54 | comments(0) | - |
「時間を大切に。」

久しぶりにオムライス。タコのマリネ、大根とエノキと葱のお味噌汁などと。オムライスの上にケチャップで顔描いてしまうのは皆さんよくやるのでは?。中のチキンライスの量は大盛りからごくごく小盛りまで、上に描く顔は皆それぞれの特徴で…子供3人小さい頃は喜ぶし家族みんなのを時々してたなと久しぶりにしてしまいました。今日日中は大阪の展覧会から京阪で京都へ移動し、7つのギャラリーを早足で巡ってきました(凄く歩き)でも刺激貰い、チラホラ咲き出した桜も見上げながら充実の一日。夜中に洗濯や書類仕事と野菜やらの下ごしらえして沢山冷凍ストックもして…明日も朝からNHK講座へ出講、午後芦屋美術博物館開会式出席してからアトリエへ走り制作します。
時間は限られていてあっという間に流れてしまうし、時間をできる限り有効に…でも、時にはゆったりしたひと時も持たないと…で先日は娘と映画「ウォルト・ディズニーの約束」見て泣いてきました。メリーポピンズ見た世代は必見です。
| - | 22:44 | comments(0) | - |
うつりゆく季節 PM6:30

日が長くなってきました。変わってゆくもの、変わらないもの交錯する季節…。3月は別れの季節でもあり4月はまた新年度スタートの出会いの季節。気候も人間関係も変化の季節です。思えばO大学にはもうなんと23年めに突入!(始めの頃はよく学生とまちがえられました)S大学へは9年め?変わらず教えに行くようでも教科内容や担当時数、人数など微妙に年々変わり…色々打ち合わせもして新年度迎えます。明後日も打ち合わせで大学へ。
制作にも教える仕事も忙しくても、求められる事感謝して、謙虚な気持ち忘れずに、新しい探究もして行かねばと思います。
「慣れ」や「奢り」や「甘え」になってないか…人の振り見てひやりと我が身を省みる事が…。どんどん早く感じるようになってきてる時の流れの中にただ流されてしまわないよう、そんな事にも気をつけていきたいと思う今日この頃です。
| - | 18:30 | comments(0) | - |
少しずつ前へ…

先月一度アップした80号の作品、色々に思い悩みながらも少しずつ完成に近づいてきました。
土曜日NHK講座では、頭の手術され心配してた方も体調崩し休んでた方も復帰され皆さん勢揃い、一人一人元気な顔見ながらアドバイスできるのは嬉しい事で…
行ってきた東北への思いや、そういう日々の大切にしたい思いを胸に今日も絵に向かっていました。
そして不思議なご縁が絡み合う方々ともお話でき、いい刺激やアドバイス貰える幸せに感謝。
自分の判断決断を信じて、まっすぐ前を向いて頑張らねばと思った一日。
| - | 00:26 | comments(0) | - |
井上直久先生の個展に行ってきました

どんなに忙しくても東京など遠方でなく大阪・神戸でされたら見に行かねば…行きたい…(そして井上先生の変わらぬ弾丸トーク、ダジャレも聞きたい?)おまけに会場でライブ制作もされてるのですから(とても私には真似できません)。
話していたらつい高校生に戻ってしまうけど、会場で待ち合わせ久々に会った親友・モーネ工房井上由季子が「もう先生と出会って40年」うわ!本当だ。高校1年15歳の私達の担任にデザイナーから赴任されたての先生も25歳だった…今思えば本当に若かったんですね…でも影響力は多大なものがあり「井上先生と出会ってなかったら芸大目指してなかったと思う」芸術的天才肌の由季子にそう言わしめる(私もそう思います)直久先生は、出会うべくしてジブリの仕事もされ、ヤノベケンジ氏も高校時代に影響受けたと語り、高校飛び出し成安造形大学教授も飛び出し今や全国で展覧会されても作品欲しい方が耐えない画家でありながら、変わられない…今日は久しぶりに会った由季子と私に久しぶり!握手とハグも…物凄く元気頂きました。
購入した画集にはおしゃべりしながらサラサラと画像入りサインして下さるんですが「オハセももう偉くなって…井上よう子先生やね」「いやオハセ(長谷川洋子だったのでニックネームは小学校から大学までオハセでした)でいいです!先生はやめて下さい」と言ったのに「いや〜、先生やで。でもハートマーク入れといてあげよ」で、こんなサイン頂きました。
大阪・阪急うめだ本店・7階美術画廊で18日まで「井上直久 絵画新作展」
| - | 23:45 | comments(0) | - |
道、果てしない平地…

先週東北に着いた水曜日は津波の爪痕がまだ生々しい仙台の若林地区や名取市ゆりあげ地区、木曜日は一日中海岸沿いを走り続け…仙台から松島、石巻、女川町、南三陸町…とても3年経ったとは思えない果てしなく続く原野のような平原、時々綺麗に舗装され整備されゆく平地と動きまわる重機に道は阻まれ迂回、全く手付かずの倒れたお墓や骨組みのままの建物がぼつんとある風景に、今は哀しいほど美しく穏やかな紺碧の海が寄り添っていました。あの日真っ黒に立ち上がり牙を向いた海とは思えない静かな美しさ…
かつて街だった果てしない原野には、とても沢山の哀しみが静かに立ち上っているようでした…
雪が舞う中飛行場近くでレンタカー返し、最終の飛行機で遅くに帰って、重い心抱えたまま翌金曜日美術館の講座今期最終回へ。頑張ってらした受講生さんらには真摯に向き合ったつもり、楽しく合評し締め括りました。
そして昨日今日は、アトリエで祈るように絵を描いています。
道の絵を何枚も…何もない原野を走る道から、美しく整えられた道…明日へ向かって、皆、前へ進めますように。
| - | 15:27 | comments(0) | - |
東北仙台に来ました。

3年を経てもこんなにも広大に見渡す限りの…枯れた草原…。
瓦礫は何とか取り除かれて草が生えて、元からそういう原野だったのかと思わされる場所が
元は賑わいある街、沢山の家が、商店街があった、ぽつんと残った校舎はそのまま…津波の傷痕だけ残し廃墟に。
元の場所に戻り建て直そうという方と、もう街の方への仮住まいで何とかやってて建て直すお金も気力も…との方と住民も別れ、行政も意見別れたまま先へ進まず手付かずに…
「観光でも何でもいいから実際に一度見に来て下さい」の言葉の意味を痛感した一日でした。
これからも自分に何ができるか考える上で、限られた時間、自分が見られるのはごくごく一部ではあるけど、今夜は東北大学萩ホールの「かたりつぎ」報告や竹下景子さんの朗読も聞かせて頂いて、明日は北へ石巻から南三陸辺りまで、走れる所まで 走って、この目でしっかりと見て帰ろうと思います。
| - | 00:45 | comments(0) | - |
仕事への責任
若い時でももちろん、芸大大学院でてすぐ女子校専任美術教員になった時も責任ある立場に置かれたわけですが、それからさらに30年、制作にも、教えるのも、数々の色々に違う修羅場をくぐり抜けてきての今があり、有難くもそれを鑑みてのお仕事依頼…頂いて…に背筋を伸ばし、この1年本当にあちこちの場所で教えたり対談や ワークショップしたり展覧会もさせて頂きました。1月の美術館での個展もとてもよかったとギヤラリーで出会った方から言われたり今も余韻続くのですが、感謝の思いで振り返りながら、今年の今後の仕事へ向け準備や制作や色々にスタートもしています。画家井上よう子のHP・Exhibitionページにも2014の展覧会アップ、7月12日から個展するギヤラリー島田のHPにも井上よう子ページ作っていってくれています。
そして、今年秋から連載スタート、直木賞作家・白石一文さんの新聞小説に挿絵で伴走させて頂く事になりました。白石さんの小説世界を邪魔する事なく、でもそれがある事で読者の心をより深く小説世界へいざなう事ができるような絵を添えられますように…大きな責任感じ、体調管理しながら取り組まないとと、気を引き締める思いです。(東京新聞・中日新聞・西日本新聞・北海道新聞に連載されます)ある審査員も頼まれ、色々にしっかり責任果たさないと…思い巡らせながら今日も制作していました。
| - | 19:08 | comments(2) | - |
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