2011.02.03 Thursday
たそがれの色…対話…
夕方、5時過ぎでもかなりまだ明るくなって来たのが嬉しいたそがれのヨットハーバー前。 空の色が美しくて見とれる… 家のすぐ前で、こういう情景が見られ、海からの風が感じられる… そんなことも幸せな事。 ゆうべから今日、自分なりに自分に悩み答えも出ずに、寝不足で胃痛も抱えて最悪の朝一番からの授業。 でも、今日の授業の学生にとっては今日は今期の締めくくりの作品提出・大事な合評。真面目に頑張る学生は、中には徹夜で何とか仕上げて来た子もあり、こちらから見れば27分の1でも、学生一人一人には自分のたったひとつの作品。 一枚一枚、真摯に向き合い講評してあげないと… 前夜からの心と身体のの痛さを引きずっての合評は、ものすごく疲れて、夕方出ないといけない用の前に、一旦帰宅してベッドに倒れ込むようにして、短い休息…でした。 でも、夜遅く帰ってから、まだ宿題と生徒会の仕事に遅くまで起きていた息子が、色々また帰宅後の雑用こなす私と、皆寝た後二人になって、珍しく自分から話しかけてきて、「母さん先生してて…、どんなふうに思って生徒指導してるん?」 「え?そうやなぁ…。お母さんは絵を美術を教えてるから、とにかく一人一人個性を伸ばしてあげられるように…かな。 写実がうまい子もあれば、描写は下手くそやけど、抽象的に色使うのがすごくうまい子もいるし… みんな違うから上手くない部分と必ずいい部分があって、それぞれのいい部分が伸びるように…をいつも思ってるかな… 今は大学生教えてるけどそれは大学出てすぐに中学の先生になった時も、美術の時間以外にも担任したら、やっぱり絵と同じに、その子一人一人いい所悪い所あるから、悪い所は厳しく言ったりしながら、いい所伸ばしてあげられるようにを一番思ってたわ」 「落ちこぼれみたいな子には?」 「そりゃもう大学生でも、いくら言っても遅刻欠席、出てきてもいい加減な事してて、言う事聞かない学生いるけど、とにかく、出てきたらしつこく言って、なんべん言ってる?もうこれ以上遅刻したら落ちるよ、とか、この課題説明ひととおりみんなにしたのに遅れてきてまた一から説明するこの時間で、真面目に早くから来てる子に指導してあげる時間なくなるのわかる?と無責任さは叱りつつ、でもそんな子らも絵は好きな子らやから、あんたはセンスいいとこあるからもっと時間かけたらいい絵描けるんやでと… それでもやらんかったらあれだけ言ったんやからもう落とすしかないなとなる…とにかく会ったらできるだけしつこく声かけてる。それで後半頑張るようになってくれた子もいるし・・」 ちょっと不思議に思って「教師になろうかと思ってる?」と尋ねると、 「いや… 今、中学でまわりの先生ができない子はほっとくというか、どうでもいいみたいに授業進めてる感じがしたから…」 「う〜ん…それは困るね、でも難しいな。今、小学・中学の先生方は、文部科学省からの通達やらで、昔より休みの日が少なくて時間のゆとりがなくなってるし、もっと生徒と向き合いたいと思いながらできない先生もいるかも… 先生も生徒が思ってる事は言わないとわからないから、先生、これはもっと説明してほしいとか、そのまま先に進まれたら困るとか、思った事はどんどん言って行った方がいいよ。」 珍しく殊勝にうんとうなづきながら、「ちょっと先生の事もわかった気がした」と言った息子。 どんなに疲れていても、会話は大事だな…と思った事でした。
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