YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
For…From…
一昨日、金曜は朝から右目の涙を時々ハンカチで押さえながら、表現技法と形態表現の今年最後の授業でした。
コラグラフ(版画の一種)の試作で、版にコラージュした色々な素材や乗せたインクの組み合わせ、拭き取り具合によって、プレス機から出て来た刷り上がりが様々な表情を見せるので、ある意味偶然性が強い表現、皆それぞれの試作をお互いに見せあって「そうなるんや〜」と結構盛り上がりながら、情報交換、年明け授業での本制作へはある程度計画的に…でもやっぱりかなりの偶然性による作品になるだろうけど、表現技法を模索する授業だから、取り組み方がよければ結果失敗でも落とす事はありません。

無事終えてから、車飛ばして次女の高校へ。
課題研究全体発表会の各テーマごとの講座(例えば、社会科学系講座・創造芸術講座・教育・生活講座など)それぞれに、何人かずつが代表で視聴覚室やら多目的室やらいくつかの広い教室で司会進行役の学生にしたがい発表するのですが、次女は教育・福祉の講座代表に選ばれ発表するというので、「お母さん忙しいから来んでいいよ」と言われても、それは行かねばとぎりぎり滑り込みセーフ。
娘は子供の絵本に関する発表を、パソコンのパワーポイントでまとめたビジュアル画像で映し出しながら(他の学生たちもPowerPointでプレゼンテーション、そういう事を授業でやれる今の高校生たち凄いなと。総合学科だからかも知れませんが…)、そしてめちゃくちゃ緊張しながらも何とかうまく発表しおわりホッと。

人前で人一倍緊張するたちで、小学生の頃の参観日にほめられた作文を発表する事になった時も、前の晩は胃が痛くなり、発表の時は声が震えて泣きそうな次女を見守りながらこちらまで涙が出そうだった…
高校の推薦入試の面接でも一緒に入室した人達が受験動機など聞かれてスラスラ答える中で、一人言い間違えたりばかりで試験官が思わず笑ってはったと、自分はもうあかんと落ち込んでた…(意外にも一緒に受けた友達4人の中で一人受かったのでしたが)
そんな次女が、高校に入ってからは生徒会にも立候補したり(我が家では一大事件でした)、こうやって代表で発表できるようになったこと、成長したな・・と感慨深いものがありました。

そのあと1時間ほど体育館で、学生代表4人のパネリストと、兵庫教育大学、京都教育大学、北海道大学の先生をコメンテーターに招いて(北海道大学の先生はテレビ会議で参加)研究フォーラム。司会進行もしっかりしたもので、やるな高校生…って感じてばかりの日でした。

その後またぎりぎりで中学校へ走り、息子の三者面談。私のO大学の教え子(2年前の卒業生)と同級生だったらしい若き担任先生は、息子にとって時に厳しく時にふざけあってもくれるお兄ちゃんのような感じで、忘れものも気をつけなあかんし(親譲りの忘れん坊)勉強も悪くはないけどもう少し頑張れるんちゃうか?とか言われながらも、でも委員の仕事も良く頑張ってくれてるし僕の手伝いもよくしてくれて助かってますと。和やかな三者面談でこちらもホッ。

画像はその中学校に、長女が通っていた頃校長先生に頼まれて寄贈(校長先生は長期貸出しでと言われてましたが)した私の絵。画集にもある「For…From…」120号横2mの大作です。
一階ホールに展示されているのですが、来し方も行き先も書かれない看板が立ち、向こうには果てしない海とどこか別世界へ誘うゲート。

私はどこから来てどこへ行くのか…

ゴーギャンではないけれど、最近の自分の色々に…迷う心に…向き合う思いで、思わず過去の作品をしばし見つめ、たたずんでしまった私でした…
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