YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
思いがけないうれしい訪問者
昨日は、朝からNHK文化センター神戸教室へ。

うかつにも、世間的には3連休初日ということを失念していて(明日月曜の祝日・海の日にも、大手前大学授業は通常通りあるのです)、夜中3時ごろまで制作して6時半まで寝て、7時過ぎにサッカー試合へ向かう息子を送り出し、それからその日は京都モーネ工房でのYUKO(デンマークから今帰って来てる、芸大同級生。われらがY3仲間のリーダー)のレクチャー会へもNHKから帰ってから飛んでいくので、家族の夕食の準備もして、NHKへ行く日のいつもどおり9時過ぎに出て車飛ばしたら、もう近く芦屋から湾岸線に乗ったとたんに渋滞。
いつもなら10時前にはつくのに、10時過ぎても三宮の手前で動かなくなってしまい、あわててNHK文化センターへ電話入れて、モデルさんが来る日だったし、私が10時半のスタート時に間に合わなかったら、慣れてる生徒さんでポーズつけてスタートしてもらうように伝言。
何とかぎりぎり10時半に駈けこんだら、伝言受けたけどそんなこと言われてもどうしよう・・と困惑顔の生徒さん達がいらして・・間に合ってよかった!

そして皆さんまた熱心に、(モデルさんを描くのが初めての人も、「人物は苦手や」と言いながら頑張る方も)いい雰囲気に2時間終了。

片付けてロビーに出てきて、受付のスタッフらに「今日はお騒がせしてすみませんでした]などいいながら談笑してると「先生!」の呼び声。
振り返ると、何と思いがけない来訪者。
昨年夏まで、それぞれに結婚している姉妹で教室の日は待ち合わせて絵を習いに来てくれてたSさんNさんが、妹さんから順におめでたとなり、おなかも大きくなってやめていったのですが、その二人が、それぞれに可愛いベビーを連れてきてくれていたのです。
「先生に会いたかったから・・」と。

とくにあとからやめることになった姉のSさんは、やめる時にも、「先生に出会えて本当によかった・・」と涙がでるような手紙をくれていたし、もう出産のころ・・無事出産できたのかな・・・とか、最近でも時々気になっていました。

それぞれに12月と2月に無事出産したとのことで、そしてベビーの本当にかわいらしいこと!
思わず「抱かせて!」「わあ!先生に抱いてもらえたらうれしい!」
順番にひとしきり抱っこして、その純真無垢さに・・、突然見知らぬ人に抱っこされたのに、泣きもせずにきょとんとこちらをみつめながらふっと微笑んでくれたりに・・・ほんとになんて癒されたことか・・

ふと、今日初めての方もいたから持参されてなかったらと持って来ていた紙と鉛筆があること思い出し、「気になりながら、何にもお祝いもできてないし・・ベビーの絵プレゼントしよかな」

簡単なクロッキーなら、じっとできないベビーでも描けるし時間もかからないし・・と、ロビーで突然の描写タイム、ささっとスケッチして、ベビーの名前と私のサインと日付を入れて、それぞれにプレゼント。
すごく喜んでくれて・・・よかった。
心が痛かった日々が続いた中での、うれしいサプライズ訪問、こちらこそ、本当にありがとう・・・

昨日は、それから帰って、試合から帰っていた息子も連れて(デンマークのYUKOの息子ニコラスが、すごく息子にまた会いたがっていてくれたし)京都モーネ工房へ。
YUKOの、デンマークの暮らし、日本の政治家たちにこそ見てもらいたいような子育て環境、日々暮らしを楽しむ人々の多少不便はあっても、日本が便利の代償に犠牲にしていった大切なものたちがそこにあって、とても人間らしい暮らし方、父親も家事育児に関わるのがごく当たり前で(そう育ってきてるし)、出産時はもちろん、子供らの学校行事やら何かあれば休んだり早退したりしてちゃんと関わり、職場もそれを認め、そしてそこから生まれたアート、心のゆとりから、生活にアートを取り込む暮らし方がそこにあり・・
その北欧の空気を写し取ったかのようなYUKOの創作活動とその作品たち、目にみえない大切な何かを表現しようとすることには、私自身の制作にもとても共感だし・・

何回聞いても、YUKOのレクチャーには、いつも感動をもらうのでした。

ゆうべは祇園祭りの喧騒の京都から遅くに帰宅して、今日も朝から大量の洗濯に掃除に、制作に、ほかの仕事雑用もろもろ大忙しでしたが、友人との大切にしたいやりとりや、色々に・・
また明日から上を向いて頑張ろうと思います。
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