YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
孤独を感じる15 歳-世界一の日本
先週金曜日は、息子の小学校最後の参観日でした。「人権」の授業の参観日は出席率が低いと嘆かれる担任の言葉や、年末色々あった息子のクラスの様子も気になって(以前友達からの「言葉の暴力」に泣いたはずの息子が、逆にあるお友達に心ない言葉を投げかけたことがわかりショックだったのですが、「別の友達に言われて言った」という息子とも話しあい、相手のお母さんとも謝罪しつつ涙しながらいろいろ話し合ったりがありました)展覧会の片付けや次の準備も迫っているけれど、忙しくても絶対行かなきゃ!と行ってきました。
…なんと一番乗り。大学の仕事の日と重なり行けない事も多かったし、忙しくて最後少しだけでもと何とか駆け込む事も多かったので、小学校最後の参観日位ちゃんと最初から…と早めに行ったら誰も来てられなくて、昼休みの掃除中の子供らの中、知ったサッカー部の子と「よっ!」とお互い手をふってみたり…

授業開始後、ぽつりぽつりとお母さん方増えて、やっと数人に。「渋染め一揆」の話しに自分はどう思ったか…をクラス全員が発表、そしてなぜ現代でも語り継がれるのか?の問いに、お互い相談しあってから、順に意見を言っていく子供達。「それは今もそんな差別が無くなっていないから」「法律は改正されても本当に解決していない」「かげでは変わっていないから」(突いています)45分はあっという間でした。(クラスの雰囲気は悪くなさそうでちょっとほっとしました。担任の先生ともお話しました。)

その後ランチルームに移動、全学年父兄への講演会。「こんなとき子供はステキに育つ-育てよう「自尊感情」-と言うタイトルで、大阪教育大学教授-園田雅春 氏。長年小学校教師をして来られた先生でした。子供をほめて育てるようにとは、もう言われ続けているかも知れないけれど、もっと大事な事は、「共感」-共に感じてやる事。頑張っているのにそのうえ「頑張れ!」よりも、「いいぞ、いいぞ!その調子」と言ってやりましょうとの事でした。

ショッキングだったのは、ユニセフのOECD加盟21カ国「青少年の幸福度調査」で、15歳の「孤独を感じる」と答えた割合。例えばオランダは2.9%で21位、国が不安を抱えるアイスランドがやはり高い10.3%で2位。では日本は?と聞かれ、やはり高めなんだろうなとは思ったものの、断トツの29.8%で1位…だなんて…世界一、孤独を感じている青少年の割合が高い国が日本だなんて…。切なくなりながら、帰って来ました。

我が家では、後ずさりする息子や次女を時々ハグして(抱きしめて)は、「ハ〜イ!スキンシップ。おかんの愛を感じるでしょ〜?」とやっているのですが…そして時々耳元で「母さんには何でも言ってや〜」とささやいて…(さすがにもう21歳の長女にはしばらくやってません)

それでも、うちの子供は孤独を感じていないと言い切る自信はないですから。
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