YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
いつの日も 風は
昨日7日の神戸新聞夕刊に掲載の「随想」私が担当の6回目です。

「ちょっと哀しいことがあった時に海からの微風に癒されたり、逆に冷たい風は厳しく心に沁みたりします。「風の物語」「風が変わる日」等々、、何度も風をタイトルに入れた絵を描いてきた私は、かつて、大きなバイクに乗って、風を感じて走るのが好きでした。それは芸大4年頃、遅くまで制作していると終バスもなくなり必要に迫られ原付に乗り出したのが発端。時速30km超すと違反の50娶局侫丱ぅ、もっと正々堂々走りたい、大学院に入ると400嫦羞震筏を取り、そしてアルバイトしながら買ったぎりぎり足が届く大きさの250侫フロードバイクで、やがて通学だけでなく休日に河原の土手を上り下りしたり、山を抜けて日本海まで友人と走ったりするようになりました。
 早春の柔らかに光る風、初夏の湿った緑の風、秋の澄んだ空気、冬の刺すような冷たさ、肌で感じながら、時の流れのように次々目の前に広がっては後方へ流れて消えてゆく風景の中をまっすぐに前を見つめながら走り続ける、その五感フル稼働で、緊張感持って季節の風を体感する感じが、とても好きでした。その時に感じた感覚は、今も絵の中に生きています。
 風は時に色々に意味を持ちます。私が風の吹く場所を絵に描くのも、空気澱(よど)まずに風が流れていさえすれば、物事はきっといつかいい方向へいくはず、ある意味願望があります。ノーベル賞で話題のボブ・ディランさんの代表作「風に吹かれて」、村上春樹さんの名作「風の歌を聴け」。いつの日も「風は」何かを語っていて、それをどう感じ何を思うのかは、その人その人の生き方次第なのかもしれません。」
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