YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
いまだ試行錯誤の連続・・・制作でも、生き方でも・・
芸大時代に、初個展をしてから約30年。
一応プロとして、画廊企画で個展をして頂くようになってから19年・・

もう二度と私は絵を描くことはできないかもしれないと思った日々から、やっと1枚小さな絵が描けたときは、もうそれだけでなんて幸せって思えた・・そしてそれで展覧会をして頂けたときには、もういつ死んでもいいって(大げさにではなく)思ったのでしたが、
「井上さん、まだまだ大変な日々だろうけど・・、絵を買ってくれた人たちへの責任を感じて、けしてこの先、筆を折るようなことはしたらだめですよ」
当時、海文堂ギャラリー社長だった島田さんから、プロとしての画業への責任とともに、励ましの込められた言葉が、深く胸に響きました。

入院を繰り返す父と乳児を抱え、寝ずにでないと絵を描けない日々、何とか非常勤で教えに行きつつもその収入は生活費に消え・・、大きな絵を買って頂いたことで、これは画材費に使える・・とほっとしたものの、いつまで体もお金も持つやら・・と思っていました。
でも、絵を買うというのは本当に高い買い物。そうやって買って下さった方々に対し、その作者が頑張り続けていてこそ絵に価値があって、絵描きをやめてしまったのでは、申し訳ないことになる・・・
「責任」を感じることで、うつむきがちな気持ちが、まっすぐ前を向けたように思います。

あれから、もう何回個展やグループ展を、させていただいたでしょう・・
まだこうして絵を描ける喜びと、絵に向かいあうたびに、漠然と自分が描き出したいイメージを、

そこここに残る、大切な人の存在や気配の、はかなさや切なさや温かさであったり・・

北欧デンマークで感じた光・風の輝きと人を暮らしを大切にする思いであったり・・

そして人と人との出会いの温かさと・・そして切なさ・・であったり・・

いまだ、試行錯誤の連続。
この絵にはフタロシアニンブルーより、ウルトラマリンブルー、でもちょっとセルリアンブルーも・・とか、下地も何回も塗り重ねながら、前のメディウムの組み合わせを少しづつ変えてみて・・あるいは新しい素材も使ってみたり・・
構図も描きながら、変わっていったり・・
「これで完璧!」って思えることはきっと死ぬまでなくて、
でも、迷いながらも、自分の進むべき方向へ進んでると信じたい・・

制作も、生き方も・・

今日も忙しい雑事に車で走りまわったり病院にもいったりの合間に、そんなことを考えながら少しずつながら制作していました。
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