YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
自分のルーツ
自分は何物であるかなんて、考える余裕のないままに来た私ですが、人生折り返し地点は過ぎたと思う年齢になって(もうあと3〜4年で母が亡くなった年齢です)、時々ふと自分のルーツを思うときがあります。
父方、母方の祖父母から、幼い日に聞いた話の記憶の断片や、大人になって祖父母の記憶が危うくなってから聞いた断片をつなぎ合わせてみたり、みなもう亡くなってしまったけれど、生きてるうちにもっともっと話を聞いておけばよかったという思い・・そしてあんなに早く逝くと思っていなかった母からも・・

今日、ある人と話していて、芸術には「血」があるのでは・・父や母、おじやおば、周囲の人が芸術に関わる人がいて、自然と芸術に向かうのではと言われたとき、でも、私の家では父も母も全く美術に関わりなく、どちらかとういうと苦手だったので、「なんで洋子は絵がうまくなったんだろう?突然変異かな?」と言われた話をしました。
でも、実は、ずっとそれこそルーツをさかのぼってのことになりますが、あの、日本の洋画創世期の青木繁が、じつは母方の祖父の大叔母をモデルに描いた大作(「秋声」)が画集にも納められていて、青木繁の先輩にあたる早川けい太郎という、九州・福岡・久留米での西洋画の草分けとなった画家が、祖父の父親の兄さんだった・・(貧乏絵描きだった青木繁が、よく転がり込んできていたらしい)と、祖父から聞いて、青木繁の画集を送ってもらったことを思い出しました。

何か、色々もっと知りたくなる・・、自分のルーツ
・・・・
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