YOKO'S SCENE

画家・井上よう子のNEWS。
届けたい想い

 個展迫る中、5点出品していた秋田のギャラリーへ、先週木曜1日だけ行ってきました。
タイミング悪く強烈な寒波、雪と風で飛行機が飛ばないかもとの航空会社から通知あり、キャンセルすべきかぎりぎりまで悩みながら空港へ。飛んでも仙台空港へ又は伊丹空港へ戻るかもとの条件付きで乗り込んだ飛行機はひどく揺れ、酔ってよれよれになった私でしたが、降り立つと、雪の厳寒の秋田の風景に、また背筋を正された思い…忙しい時間を何とかしてでもやはり来てよかったと。
 昨年秋田の個展時に、取材下さった秋田さきがけ新報のH記者が、今回も私がいるときにと取材にきてくれて、18名の女流作家展ながら、私の秋田の風景からの作品取り上げての記事を、カラー写真で次の日朝刊に…また来年5月の秋田の個展を楽しみにしてるとの言葉に感謝でした。
 彼女の「雪の秋田の風景もぜひ見にいらしてください」との言葉が、今回の秋田行きへの背中を推してくれたのでしたが、同時期に神戸のギャラリー島田では1.17から「ときひらく」展に出品し、阪神大震災時、東北の震災時、そしてこのお正月からの能登半島地震被災地に心を寄せてのメッセージ(私や他の作家たちも)が絵とともに展示されていて、大きな災害が起こると無力感に苛まれることもあるけれど、どんな時も、絵が、アートが、人の心に生きる力を与えると信じてます、と伝えました。
 今、被災地でなくても、冬の秋田は住まう人には大変な事が多々あると思いますし、秋田も昨夏の大雨でまだ復旧されてない地域もあるのですが、帰宅後届いた彼女からのメール、「寒い中お越しいただきありがとうございました。雪も風も人間にとって厳しいものですが、この自然の静謐さが、作品のインスピレーションになればうれしいです」
 色々に感じることがあった今回の秋田での風景(やはりデンマークの雪景色に通じる)から、また思いを込めて描いていきたいと思います。

*画像は秋田ではなく、以前からシリーズで描いている身近なハーバーの海に続く道と光、少しずつイメージを変えて…迫る京都個展へ出品します。



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